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無名魔術師、学園講師になる  作者: ピーター
5/6

その後


模擬戦の後ロレンスは宿を取りに行く


「おう、オメェら飲みやがれー!」


………ことは出来なかった


模擬戦の後、ロイに捕まり酒場に強制連行、そしてそこで打ち上げが始まる羽目になった


「いやー、あの戦いすごかったな」


「そうそう、ロイさんの剣劇をいなしながら詠唱してたもんな」


「お前も出来るか?」


「冗談はロイさん勝ててから言ってくれ。俺はまず剣を振れないからな」


「そりゃあ、そうだ」


「下手したらお前も負けるかもな(ボソッ)」


「なんだとコラァ!俺が負けるだって?」


「おうおう、ケンカか?やってしまえ」


「ケンカだー!俺は剣士に銀貨1枚」


「じゃあ、俺は魔法使いに銀貨2枚」


「俺は……」


ギルド内の酒場にでは冒険者たちが酒を飲み、ケンカへと発展してしまった


「全くあいつらは何やってんだか、せっかくの歓迎会だっつーのによ」


その様子を見て笑いながら話しかけるロイ


「俺は頼んでいないんだがな」


「そう固いこと言うなよロレンス、俺のおごりでやってるんだからさ」


「俺は早く宿を取っておきたかったんだが」


「そう固いこと言うなよ」


「………」


無言で「正直迷惑だ」という視線を送るがそんなこと御構い無しに酒を飲むロイ




それから時間が過ぎ日が暮れるまで宴は続けられた


「あの〜、宿を取りたいんですが」


ロレンスはその頃にやっと宿を取りに行っていた


「すいません、お客さんもう部屋がいっぱいになってしまって空きが無いんですよ」


しかし、部屋は空いていなかった


「そう、ですか」


がっかりと肩を落としながら外に向かう


「お、ロレンスさっきぶりだな」


すると店の中からロイが声をかけてきた


「あんた、この人知り合いかい?」


「ああ、さっき模擬戦をして負けちまったよ」


「模擬戦ってもしかしてまた騒いだらしていないだろうね?」


会話の途中、ロイの奥さんらしき人が睨みつける


「そ、そんなわけないだろう」


「本当かい?」


「本当さ!」


目を逸らしながら会話するロイを見て奥さんはため息を入れ


「ちょっとお客さん待って」


そうロレンスに声を掛け


「イテ、イテテテテ」


ロイの耳をつまみロレンスの元に連れてくる


「お客さん、もしかしてこいつ主催の宴に巻き込まれたクチかい?」


イライラした口調な女亭主のにコクコクと顔を動かすことしかできなかったロレンス


「な、お、おいロレンス!」


それを見て慌て始めるロイ


「だ、そうだけどあんたどういうことだい?」


「そ、それだけどな…」


「言い訳無用だ!コラァ!」


言い訳しようとしたロイに堪忍袋の尾が切れ、激怒する女亭主


「ギャーーーーーーーー」


その夜、男の悲痛な叫びが街に響いた

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