冒険者登録
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恩師と別れてから10日ようやく町に着いたロレンス。門番の確認の列に並び順番を待つ
そしてロレンスの番になった
「ようこそアンゲルアラムへ、訪問の目的はなんですか?」
門番らしき青年が聞いてくる
「旅の途中で見つけたので寄った」
「ヘェ〜、旅の途中ですか。何か身分を証明するものをお持ちですか」
「いや、持っていない」
「そうですか、なら入場料に銀貨5枚頂きます」
「そうか、高いな」
「そりゃ、身分証を持ってないからですよ。あ、そうそう、これをどうぞ」
銀貨5枚を渡したところ青年に木でできた札を渡される
「この道の先に冒険者ギルドがあります。そこで登録したら、この札を見せてください。そしたら銀貨2枚が返されますので」
その説明を受け、門をくぐる。そのまま道に沿ってまっすぐギルドを目指した
ギルドの前に着いた、中に入ってないのにもかかわらずガヤガヤと騒がしい音が聞こえる
「ここがギルドか」
師匠はもともと冒険者って言ってたっけな…あと悪い輩だと新人をいじめるとかなんとか気をつけないとな
ギルドの扉を開け中に入った
冒険者の笑い声、エールの酒ぐさい匂い、女冒険者をパーティーに誘うイケメン顔の男
チッ、イケメンなんて爆ぜろ!
ずっと師匠と生活していたとはいえロレンスも男、モテそうな男の顔はどんなのか一応はわかってるつもりである
イライラした気持ちの中、受付に行った
「ようこそ、冒険者ギルドへ。ご依頼ですか」
と受付嬢が営業スマイルで聞いてきた
「いや、登録をお願いする」
「登録ですね、わかりました。こちらにご記入をお願いします。よろしければ代筆しますが」
「書けるから大丈夫だ」
ペンを受け取り記入していく。名前と職業と二つの項目でロレンスは職業に魔術師と書いて受付嬢に渡した
「ありがとうございます。ロレンスさんですね、職業は魔術師?ああ、魔法使いのことですね」
「 魔法使い?」
「え、違うんですか」
「いや、それであってる」
受付嬢の反応で魔術師と魔法使いは一緒なのだろうと推測したロレンスであった
「はい、これをどうぞ」
またも木でできた札を差し出された。門でもらった札とは違い名前が書いてあるだけだが
「こちらの札は身分証ですね。依頼を受ける時や達成時にこちらの札を見せていただく決まりがあります。この札を無くした場合には再発行に銅貨5枚を貰います。また、冒険者にはランクがあります低い方からGFEDCBAといった順でFランクまでは木でできた札ですがEに上がると銅、Cに上がると銀、Aに上がると金の札となります。ランク上げには依頼を一定以上達成し、試験を合格するとランクが上がります。質問はありますか?」
「いや、無い」
「かしこまりまし、以上になりますが今すぐご依頼を受けますか?」
「いや、受けない。それよりもこの辺りで宿はあるか」
「それでしたら、ギルド横に宿があります」
「そうか、ありがとう。あと門で登録したときにこれを見せろと渡されたんだが」
そう言って門で渡された札を渡す
「ああ、この札ですね。はい銀貨2枚のお返しです」
渡された銀貨を手にギルドを後にしようとするロレンスの前に男がニヤニヤした顔で邪魔をした
「おう、お前新人か」