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無名魔術師、学園講師になる  作者: ピーター
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プロローグ



「我求めるは五大の力、今ここに求めん」


とある魔法の詠唱。火、水、土、風、光の玉が現れるだけの魔法

ただこれだけでも魔術師を憧れる少年には神秘的な魔法であった


「おじいちゃん!この魔法どうやったらできるの?」


少年は魔法を唱えた魔術師に聞く


「ふぉふぉ、気になるか。そうであろう」


そう笑いながら少年の頭に手を乗せくしゃくしゃに撫でる


「じゃが、まだ早いかのう。魔力もそれほどなさそうだ。今はまだできんじゃろ」


それを聞いた少年は「そっか」のショックを受ける


「そう、めげるでない。今はできんでもこれからを頑張ればいい」


「わかった」


そうは言ったものの本当に残念そうな顔をする少年にふぉふぉと笑う老魔術師

彼らは魔法を新たな作り研究し、ときには喧嘩をして魔法の打ち合いをしたり、ときには少年が魔物が出る森に置いてけぼりにされたりと色々なことをする。それでも彼らは楽しく生きていく




それから約数年後、老魔術師は亡くなり青年となった少年は今墓の前で立っている


「……師匠…」


墓には名前は書かれていない、最期を見守った者少年に名前を明かすことが無かった


「今まで、本当にお世話になりました」


黙禱を捧げる青年の目から涙がポタポタと落ちていく。泣き止むまで数分掛かった

気持ちの整理がついた彼は墓に背を向け


「行ってきます」


ただ一言、誰もいない空間に返事がないことを理解しつつ言った


「行ってこい、楽しんでくるのじゃぞ」


名前の知らない老魔術師の声が聞こえたような気がした、それに心の中で「うん」と呟き歩き始める



この青年の名はロレンス。住んでいた家を整理しているとき師匠の手帳を見つけた。そこに

『最愛なる息子 ロレンス』

青年の名前が書いてあった。

ロレンスは自身の師匠の名前を知らない、だがそのことはあまり気にしてはいなかった。彼にとって師匠は魔術の師匠て育ての親であったからだ。

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