第1話 凛の悲劇
夏休み、凛は、お祖母ちゃんの家に来ていた
おばあちゃんの家の近くには山とか川があって穏やかな風景だ。
凛は、そんなお祖母ちゃんの家が大好きだった。
いつもは両親と来ているのだが、凛が中学生になった今年は1人で電車で来ていた。
凛はお祖母ちゃんの家に着くと、様子がおかしかった。
いつも、お祖母ちゃんは、家の近くの丘でまっているはずなのに――――
お祖母ちゃんは、来ていなかったのだ。
凛は、何となく嫌な予感がして、急いでおばあちゃんの家に急いだ。
そして、凛の嫌な予感は当たっていたのだ。
「―――――お祖母ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!」
お祖母ちゃんは玄関で倒れていた。
「ど、どうしよう…救急車……」
凛は、お祖母ちゃんの家に上がり、電話を探した。
「い、いちいちきゅう……」
しばらくすると救急車がやって来た。
それを聞いた近所の伯母さんが走ってやってきた
「凛ちゃん、大丈夫だった!?」
「あ…はい…」
「あとは、おばちゃんに任せてね!」
「はい……」
凛は、1人ぼっちになってしまった。
(今日から一週間…どうしよう。)
正直、楽しみにしていたので、何もせずに帰りたくなかった。
「川にでも行って来ようかな……」
凛は、少し歩いたところにある川に向かった。
(誰も居ないや…いつもなら従兄弟のお姉ちゃんと遊んだのに…)
従兄弟のお姉ちゃんは、伯母さんと一緒に救急車に乗っていた。
(暇だなぁ…戻ってよっかな…)
宿題もしなきゃいけないし。と呟き、凛は、家に向かおうとした。
その時、凛は見た
(え――――――)
どんぶらこ、どんぶらこ、と川上から流れてくる大きな桃を