入学騒動編 四話
してるかい?この世界には二つの世界があることを?
それは、ある日突然問われたことだった
俺は周りを見ても誰もいなくて自分に聞いてきていると分かった
そんなに周りを見てもボクは君に聞いてるんだよ
なんで俺なんかに質問すんだよてか、あんた誰だよ
ボクかい?うーんそうだね、、は!ボクのことは・・さんって呼んでくれると嬉しいな
いや、そんなことは聞いてないよ、、、で、なに?
だからね、この世界には二つの世界があるってこと聞いてるんだけど、、
そんなことを俺に聞かれても答えられるわけないないだろ
知るわけないだろそんなの
そうだね!それじゃあ答えを教えてあげる。それはね、、、、、、、、、、、
今日は朝から学校案内で昨日周りきれなかったところを全部周るらしい
そして、今は四年生の学棟の紹介を終わらせ次の五年生の学棟への説明を受けている
なんでも五年生になると序列によってすべてが決まるようだ
序列がいいと自分が住む学生寮ではいい部屋を借りることができ授業で使う道具はいい物を率先してもらえるなど様々な利益がある
では、その弟子までもが良い待遇を受けられるかと言われたらそれはノーだ
なぜか?それは四年生の学棟での説明でこんなことを言っていた
『この学校では下級生は必ず上級生の弟子になること。ただし、五年生、最上級生には弟子入りはしてはいけない。と、書いてある理由は、五年生になると弟子の子は師匠のもとを離れことになるため四年生は最後に弟子に何かしらのことを残して師匠と弟子の関係を終わらすの』
と、言うわけで五年生は全くもって別の存在であると言うこと。
それにしてもこの先輩は、、、
「へーそうだったんだ初めて知ったぞ南雲~」
「なんであんたが説明を受ける側になってんの!?」
「え?だって説明だろ。だったらその説明があってるかそしてわかりやすいかこうして受ける側になって観察してんだろ?」
「どんな上から目線だ!」
ホントにそうだ!
あんたはただ聞いてるだけだろうが!
「落ち着けよ南雲、そんなに怒ると眉間にしわがよって老けるぞ」
水無瀬は南雲がどこからか出してきた木刀でボコボコにされ地面に罅を入れて倒された
「それでは皆さん次に、、、ちょうどいいところでやってるわね」
「?」
「皆さん先ほどの説明で序列のことお分かりですね、これからどうやって序列を変えるか教えますのでついてきてください」
南雲先輩は来た道を戻り始めた
先輩が案内した場所は円の形をした小さな闘技場だった
そこでは、二人の生徒が戦っていた
「先輩、これはいったい?」
「これは序列の順位を変えるために行う『決闘』と言うシステムよ」
「決闘、、」
序列を変えるためには自分よりも上の存在に勝負を持ち掛けなければならない
そのために、『決闘』を行う
その勝利方法は三つあり、いたってシンプル
一つ、相手を降伏させること
二つ、相手を戦闘不能にさせること
三つ、相手から先に3ポイントを取ること
ただし三つ目の勝利内容の3ポイントとは、相手の急所に攻撃を入れることによりポイントが入ることになっている
つまり、相手の急所を三回攻撃すれば強制的に勝利すると、言うこと
「あの、南雲先輩どうやってポイントを判定するんですか?」
「それは簡単よ。今、戦っている彼らの右手首を見てみなさい」
そう言われて見てみるとなにか付けていた
「あれは制御デバイスと言ってあれで判断するのよ」
「そうなんですか」
いずみがそう答えると南雲はそのまま説明を続けた
制御デバイスはポイントが入ったか判断する以外に装備者にBクラス以上の魔術、魔法を使用できなくする効果があるそうだ
そして制御デバイスには武器が魔力コードと言う魔力で作った武器が保存されている
その武器は殺傷能力はなく木刀や竹刀といった感じでありすべての武器が登録されている
先輩の説明が終わった辺りで水無瀬先輩がきた
「こんな所に居たのか」
「ようやく来たわね、遅いわよ」
「無茶言うなよテメェに頭叩かれてしばらく立てなかったんだからよ」
「だらしないわね」
「ひでぇこと言うなよ」
水無瀬は前の方を見て驚いていた
「ほぉ~これはこれはずいぶんと面白いところに連れてきたな南雲」
水無瀬先輩は面白いところと、言ったがいったいどこが面白いのか私たちには全く分からなかったが南雲先輩は解っているみたいだ
「水無瀬賭けない?この決闘どっちが勝つか、どう?」
「はぁ!?何言ってんだ?こんなの賭けにならねーよ」
「いいじゃない、私は挑戦者(青の方)に賭けるわ」
「だから、これ賭けになってないっつうの俺も青だわ」
「そろそろ終わるわね」
「そうだな」
いったい先輩たちはなにを言っているの全く解らなかった
私が先輩たちの方を見ていたら木刀の打ち付ける音が響いた
私は闘技場に視線を戻したら目を疑う光景があった
木刀を持っている人が上から叩きつけた状態で止まっていた
相手の方は竹でできた短刀を二本持っていて、木刀を受け止めていた
だが、それは異常だった、明らかに誰が見てもだ
短刀を使っていた奴は左の短刀の方の先端で木刀を受け止めていた
そう、先端でだ、しかも、空いている右手で相手の心臓を打ち付けていた
それによりブザーが鳴りアナウンスが流れた
『急所に攻撃を当てたため1ポイント、これにより3ポイントを取ったので決闘は終了です
勝者は挑戦者の勝ちです』
そのアナウンスを聞いて先輩たちの言っていたことが当たっていた
「ほう、双龍の型か随分と珍しいな」
「え、いま先輩なんて言いました?」
「いや、なんでもないよ」
先輩はそう言うと南雲先輩の方に向き
「ほらな、賭けにならなかったろ?」
「そうね、でも、ホントに面白いものを見せてもらったわ」
「だな、いやー凄い技量だなあいつ、お前でも少し手古摺るんじゃないか?」
「それはないわ、彼少し変な癖があるみたいだからすぐに終わるわ」
「そうかい」
吞気なことを言っているがとんでもなかった
どうやったら決着がつく前にどっちが勝つか解るのか謎である
南雲先輩は解ってもまだ納得いく、先輩は副会長だから
でも、なぜ水無瀬先輩までもが解ったのだろうか
大して凄くないはずなのに?
いったい先輩は何者なんだろう、、、、
「それじゃあ学校案内に戻りましょうか」
学校案内は再開した
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「それでは今日にて学校案内は終わりです、何か分からないことがなかったら気軽に声を掛けて聞いてくださいね」
あの後、体育館、イベントホール、を周って教室に戻り最後に立ち入り禁止区域についてもう一度説明して終わった
私は帰りの身支度を済ませ幸希ちゃんと帰っていた
「それにしても凄かったねあの人、まさか剣先で止めちゃうなんて」
「うん、そうだね」
「いずみちゃんだったらどう?できそう?」
「う~ん、、、今のままじゃちょっと難しいかな?」
「そうなんだ」
やっぱり、『できない』なんて言わないか
それにしてもいずみちゃんはいったい何を考えてるのかな、学校案内が終わった後あんな事して
「ねぇ、いずみちゃんどうしてあんな事したの?」
「気になることがあったからだよ」
気になることね、、、そう言うことに限っていずみちゃんは何かやらかすんだからね
明日こっそり監視でもしよ、、、うん、そうしよう
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「どうすりゃいいんだ、、これ」
水無瀬は今混乱の中にいた
その理由は彼が手に持っている物が原因だった
それは、、、、
「水無瀬なに、その手紙?」
そう、彼の手には手紙が握られていた
「いや、その、なんでもない」
「つまらないわね。ま、私には関係ないか」
確かにお前には関係ないが少しは粘って聞いてくるとかないのか
「そうだな」
水無瀬はそう言うと手紙を素早くバックにしまった
その後は、南雲と一緒に途中まで帰った
帰っている途中で南雲が今日闘技場で見たことを聞いてきた
「水無瀬、今日のあれどう思った?」
「あれ?なんのことだ?」
「今日の闘技場のことよ」
「あぁ~あの剣先で攻撃を受け止めた奴な、それがどうした?」
「あれ、いったいどこで覚えたのかしら」
「さーね、俺の知ったことではないな、どうでもいいし」
「ちょ、水無瀬あんたね」
水無瀬は立ち止まり南雲と向き合った
「あんまり深追いするなよ、南雲」
「わかっているわよ」
「そうかい、なら俺はこっちだからじゃあな」
水無瀬は左に曲がって南雲と別れたあと先ほどしまった手紙を取り出した
「はぁ、めんどくせぇな、でも、ちょうどいいか」
水無瀬は読んだ手紙を燃やして捨てた、、
~to be continued~
いやー今回は少しだけ戦闘シーンを入れてみました
それと一章のタイトルが変わっているのは仕様です(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ
こっから少しずつ戦闘シーンを入れていくつもりです
よろしくお願いします
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それでは、また次の更新にて