入学騒動編 一話
あなたは世界を殺して人々を救いますか?
あなたは人々を殺して世界を救いますか?
もし、こんな質問されたらあなたたちはどちらを答えますか、、、、、
なんでこんなことになっているんだろ、いやこんなことになったのは私のせいである。
「なんでこうなったの?」
「は、はいすみません」
「普通最初の学校登校日に生徒手帳忘れないよね」
「あぅ、すみません全くもってその通りです。はい。」
私は、いま正座をしていてその後ろには警備員の人が立っているそして私の前には顔を鬼のようにした、いや、正しく鬼になり背後には般若が見えると錯覚しそうになるほど気迫を出している。てか、般若見える見えてるヤバイ怖い、殺される
なぜ私がこうして正座し怒られているかと言うと遡ることほんの数時間前のこと、、、
-----------------------------
「ねぇねぇ、いずみちゃんは誰に弟子入りするの?」
「う~んそうだね」
「やっぱりあの人の弟子入りするのかな~」
ニアニアと笑いながら聞いてくる。
「ちょ!幸希ちゃんなに言ってるのよま、まだ決まってないよ、もう!」
「ごめん、ごめんもう馬鹿にしないから怒らないでよいずみちゃん」
「まったく、ホントにやめてね」
「はいはい、まー今日からだもんね学校」
「そうだね、、、」
私の隣で私をおちょくってくるのは幼なじみの桔梗院幸希ちゃん。
私は、今日からこの名門魔法学校、私立輝煌魔法高等学校に入学したのだ。
魔法を使うものは魔術師と呼ばれている。
なぜ魔術師が現代にいるのかと言うと2073年コルバ・ニーヴァンが賢者の石を発見、世界を大きく変えた。
世界中の学者が調べた結果曰く、
・賢者の石は現在の科学ではどんな物か解明できない。
・賢者の石は万物すべてに組み込むことが可能であり、組み込むと魔力が宿るようになる
・賢者の石はコルバ・ニーヴァンだけが作り方を知っている
これが今の世界共通認識となっている。
コルバ・ニーヴァンは賢者の石を作っただけではなく人間に賢者の石を埋め込み魔法を使えるかどうかを実験した結果、成功しコルバ・ニーヴァンは自分で賢者の石を埋め込み魔法を使って予言書を書いた。
その予言書はほぼ確実に当たると言われ、コルバ・ニーヴァンは最後にこう予言した
『この世はそう遠くないうちに絶望で染まる、、、』
と、そう残し世界から姿を消した。
それから現在3153年、世界は魔法中心に廻る世の中となった。
-----------------------------
この学校は敷地面積が簡単に言えば昔の建物東京ドーム約三個分の広さがあるらしい。そして学校には特別な規則があるそれはこの学校では一年生は絶対に上級生の弟子になる決まりがある。
そして弟子は一人に付き二人から一人と決まっている。
「そういえば幸希ちゃんは誰に弟子入りするの?」
「あれ?言ってなかったけ私もう弟子入りしてるよ」
はて?幸希ちゃんは何を言っているのだろうかそれとも私の脳みそのネジがダース単位でおかしくなったのだろうか?そんなバカなこと思いつつ恐る恐る聞き続けた。
「えっと、それで」
「入学式終わって学校の方から電話がきたのだエッヘン!」
幸希は両腰に手を当て大きな胸を揺らした。
憎たらしい、、、
「で、そそれで誰の、弟子に、ななったの?」
「副生徒会長」
「え?副生徒会長ってあの入学式の時挨拶してた東雲いずも先輩?」
「そう」
「副会長も式神使いなの?」
「いや式神使いじゃないよ。むしろ真逆、接近戦が得意な先輩だよ」
なんで、幸希ちゃんは接近戦が得意な先輩のところに行ったのだろうか
「なんでそうなったの?」
「えっとね、学校の人に東雲先輩の弟子になってみないって言われたのだから入学式が終わった次の日に先輩に会いに行ったんだ」
「そう言えば幸希ちゃん一年生代表だったもんねそりゃあ先生に目付らるわ」
それに幸希ちゃんは美人でスタイルも良くて頭も良く運動神経はいい方だし正しく容姿端麗、非の打ち所がない全く出来すぎな存在である
「それに式神は後方支援や潜入などのサポート系だから接近戦は弱いって思われがちだからこの際に接近されても返り討ちにできるように成りたいじゃない」
全く幸希ちゃんはこれから先のことまで考えているだねんて関心しかない
私には出来すぎた幼なじみだ
「あ、私こっちだから」
話がちょうど切りのいいところで分かれ道、幸希ちゃんが生徒会室のある左の方に行った。
「それじゃまたね」
「うん、またね」
私は、早く弟子入りするために二学年がある西棟に行った。
-----------------------------
「なんでこうなった」
今私はどこにいるのかわからない状態だ俗に言う迷子ってやつだ。
やばいこの年になって学校で迷子とかしゃれになってない早くここがどこなのか知らなくては話にならない
そう思いながらあちこち歩き回っていたらさらにわけのわからないところに来ていた。
「どうしよう本格的に迷子になっちゃた、、、」
そうこうしてたら肩を叩かれ振り向いたら警備員がそこにいた。
「あなたここは立ち入り禁止区域ですよ」
「え?」
なんといつの間にか立ち入り禁止区域に来ていたようだ。
「ん、あなた見ない顔ね新入生?」
私は二つ返事で「はい!」と答えるしかない。
「そうかなら生徒手帳を見せてくれない?」
そう言われたので生徒手帳を出そうとバックの中を確認したら生徒手帳が入ってないのが分かったいずみは顔が蒼白してきたのを感じた。
マズイ、、、、、、、
「すみません生徒手帳がない場合どうなるんですか?」
どうなるかなんてわかりきっていることを恐る恐る聞いた。
「そんなの不審者として捕まえるに決まっているだろうが」
「そうですか、、、、。」
と答えて内心は、
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、無いどうしようこのままだと不審者扱いされる
「どうしたの?まさか無いのかい?」
「い、いえそんなことはないですよ」
そう答え目をそらした、ここからどうやって誤解を解くか考えなくちゃ!
考えた結果。
「あ、あの~さっき変な人を見かけたんですけど、、、」
「なに!どこで!!」
よし!いけるかも
そう、考えの結果私は警備員の意識完全に逸らすことで逃げることにしたのだ。
あぁ、なんて間抜けな考えだろう。
頭が混乱してたんぱくなことをしてしまうとは、にしてもこんな古典的なことに掛かるとはここの警備員の頭は少しお花畑のような気がする
「え~っとあそこの角ですだから警備員の人を呼ぼうとしたんです」
「そうか。それはありがとうでは君も着いてきてくれるかい」
「え、?」
「いや、そうだろ君はまだ生徒手帳を見せてないんだからまだ疑いは晴れてないよ」
「、、、、、すみません」
そのまま頭を下げて本当のことをしゃべった
「はぁ~最初から無いって言えばいいのに」
「ごめんなさい」
「全く、これから生徒会室に行くよ君の事情を言わないといけないからね」
「はい」
そのまま私は幸希ちゃんが行った生徒会室に行くことになった。
「それでいずみちゃんは何をしたって?」
「えっとですね学校で迷っちゃてそのままうろうろしてたら間違えて立ち入り禁止区域に入っちゃたんです。それで警備員の人に見つかって生徒手帳を見せろって言われたんですけどその生徒手帳がバックに入ってなくてそれで来ました」
「はぁ~何やってんだか。普通立ち入り禁止のとこなんかに行かないからないからねふ・つ・うは!」
「すみません!!」
「そもそもの話なんで学校登校初日に生徒手帳忘れるわけそこからおかしいでしょ」
全くその通りである反論できない
「それでどうしますか彼女?」
警備員の人はそう聞いた
「東雲副会長」
この人が幸希ちゃんの師匠の南雲先輩か、、、
ポニーテールの髪型で凛とした顔そして何より美人。私たちに挨拶したときは遠くてよく見えなかったけどこうして近くで見るとっても美人である
その先輩は
「あなた名前は?」
「は、はい、朝霧いずみと言います」
「!そう、朝霧いずみと言うのね、、」
先輩はそう言って
「彼女は立ち入り禁止のD-A3にいたのね」
「はい」
東雲先輩は考えた末出た答えが
「今回は入学して間もなく学校案内を細かくしてないこちらの不手際なので不問とします」
「わかりました」
な、なんと慈悲深い方なのでしょう崇めなければ
いずみは手を組み合わせまるで神を見たかのように感謝した涙を流しながら、周りが見たらドン引きであるいや、すでにドン引きされていた
「いや、さすがにそれはないよいずみちゃん、、、、、」
さすがの幸希ですらフォローしきれないようだそんな中冷静?に対処した人がいた
「では、今後このようなことのないように以後気を付けるように」
「はい!」
そのあとは警備員の人に注意され幸希ちゃんに連れられて生徒会室を後にした。
幸希といずみはバックを取りに戻っていていずみは幸希の様子を伺っていた
「あ、あの~幸希ちゃんまだ怒ってますか?」
「、、、、、」
「あ、あの~幸希ちゃん?」
完全に無視である
そう、今幸希は完全にご立腹であるのだなぜなら
「生徒会室での問題は許されたじゃんそんなに怒らないでよ~」
「、、、、、」
「ゆ、幸希ちゃん~無視しないでよ~」
これは参った。
幸希ちゃんがこんなにご立腹Nowだとはいったい何が原因なのかわからんホントに参った
ふと、幸希ちゃんが話しかけてきた
「いずみちゃん今日自分が何したかわかってる?」
「え?、は、はい!わかっているであります」
しまった!突然だったから変な軍人口調な歩兵が王に返事したみたいなそんな口調で返してしまった絶対に「なに?その返事ふざけてる?」って言われる
「なにその口調わかってないの?」
ほらね~やっぱり予測した事とは違うけど似たようなのが返ってきた
「い、いやさっきまでだんまりだったから驚いてその、変な口調で返してしまいました」
「そう、じゃあ今日自分が何したかわかるわよね。なんで私がこんなに怒っているのかも」
「え、え~っとそれはですね」
いや、そんなの私が立ち入り禁止の場所に入って幸希ちゃんに迷惑かけたことしかないでしょ
「それは、私が立ち入り禁止の場所に入って幸希ちゃんに迷惑かけたことですよね」
「半分は正解でも半分は不正解。やっぱりわかってないじゃん半分」
「え、半分正解?じゃ、じゃあもう半分はなに?私何かしたかな、、、」
あ~ぁ完全に思い出した朝幸希ちゃん私に
『忘れ物ない?』
『ないよ~』
『ほんとに?』
『ほんとに』
『そう、じゃあ学校に行きましょう』
絶対にこれだ朝忘れ物確認したのに生徒手帳忘れ物したからだそのことを怒っているんだ
「幸希ちゃんほんとに朝のことはごめんなさい朝ちゃんと確認しなかった私が悪かったよ~」
「やっと思い出した?」
「はい!思い出しました!」
「これからはちゃんと確認するんだよいずみちゃん」
「はい。そうします」
「じゃあこれからカフェ飲みに行こうもちろん今日はいずみちゃんのおごりね」
どうやら許してもらえたようだその代わりにカフェ代は私持ちになってしまった
あぁ~私の財布がさらに軽くなる、、、、、ぐすん
だが、これから先いずみに大きな試練(バカ騒動?)が待ち構えていようとは誰もが知る由もしなかった。
てか、絶対に知るも何もないでしょうが!
~to be continued~
はじめまして、こんにちは八神黒白と言います。
黒白と書いて『コハク』だなんて読めませんよね当て字ですみません
今回初めて自分で小説を書いてみました。なのでつまらなかったらすみません
もし、面白かったらぜひ「Redo」をよろしくお願いします。
これからも頑張っていきます