優しさ~ヒール~
兄貴!兄k(ry
「すまないな茉里、わざわざ付き合ってもらって」
「い、いえ、こうやって買い物するの楽しいし・・・」
俺と茉里は、橋下に壊されたUSBの代わりになるやつを探しに、電気屋に買い物に来ていた。
・・・マジでないよな。牛乳に浸すとか。
「えっと、修也君がもっていたメモリは、どのくらい容量あったんですか?」
「んー、たしか、32GBあったかな。そんな高いやつじゃなかったよ」
「32GBですか。けっこうありますね」
「いや、意外とパンパンだったよ。3Dゲーム用のプログラムの基礎が入っていたからな」
それを牛乳でパーになるという、牛乳で、牛乳で、牛乳で・・・
「しゅ、修也君、顔色悪いけど、大丈夫?」
「え?あ、ああ、すまない、大丈夫だ」
ホントは大丈夫じゃないよ、つらいよ、かなりショックだよ・・・
「まあ、落ち込んでも仕方ないからな!えっとーどこだっけ?」
「あ、こっちです」
「それにしても、修也くんがもってたUSB、けっこうかわいいデザインでしたよね」
「かわいい?チョコが?」
「はい!チョコが!」
チョコが?そうなのか?
「今度買うのはあんなデザインにするんですか?」
「いや、別にあんなのが好きでもってたわけじゃないからな。もらったんだよ」
「誰からですか?」
「母さんだよ。誕生日にもらったんだよ」
「お母さん、いいセンスですね」
「そ、そうなのか?」
母さんと茉里、似た者同士なのかな?
・・・いや、性格が真逆だな。
「今回は、シンプルのやつがいいな。橋下のやつがまた食っちまうよ」
「あはは、そうですね」
なぜか肩を落とす茉里。なぜ?
「容量はどうするんですか?」
「やっぱ、64GBかなー。前のはぎりぎりだったし」
「そうですか、でも、そうれじゃあ値段g―――――あうっ!」
ドテッ
「お、おい、大丈夫か?」
なんだ?前に障害物なんかあったか?
「あぁん?」
ああ、なるほどー、前に人がいたのかー、ってめっちゃ怖い人やんけ!
「あ、あの!す、す、すみませんでした!」
「んだてめぇ、どこ見て歩いてんだこらぁ!」
「ひぃ!」
「お、おい、わ、わざとないんだ、許してくれn―――」
「あぁ!?」
「ひっ!」
情けない声が出てしまった。だって怖いもん
「兄貴、どうしましょっかこいつらぁ、生意気すぎっすよねぇ」
「ああ、そうだね」
2人もいたのか!?怖い、マジ怖い・・・
「あ、あ、あの、あのぉ・・・(泣)」
茉里はもういつ泣きだすのかわからないくらいになっていた。俺も正直、ヤバイ・・・
「おらおらぁ!兄貴も俺も我慢の限界なんだよぉ」
「( `-´)/おこだよ」
ん?
「た、たかがぶつかっただけじゃないか、そんなに怒らなくても――――――」
「んだとてめぇ!」
「うぐっ!」
俺は、襟元をつかまれて持ち上げられた。マンガやアニメなんかでよくあるあれだ。けっこうきつい・・・
「たかがぶつかっただけだとぉ?何様のつもりだおらぁ!」
「うっぐ!」
「わわ!修也君!」
っと、さきほど兄貴と呼ばれたいかつい男が寄ってきてこういった。
「怯えてるから下ろしてやろう」
「「・・・・・・・え?」」
俺と茉里は唖然としてしまった。
「兄貴が言うなら」
俺はそっと下ろされた。
「すまないな、うちの弟が」
「へ?い、いや、大丈夫、です?」
俺はなぜか疑問形でいってしまった。
「そっちのお譲ちゃんも大丈夫かい?」
「は、はい、大丈夫です?」
俺と同じくテンパっているのか、疑問形になってしまう茉里。
いや、そりゃあテンパるだろ。さっき、おこだよっていってたやつが――――――いや、それ言ってる時点でおこってないな。しかも、おこって一番下じゃないか?
「兄貴、いいんっすか?」
「いいんじゃない?ぶつかっただけだし」
「けど、俺たちの威厳が・・・」
「これだけでなくなったら大したことないってことだよ」
「兄貴が言うなら」
軽いなおい。てかなにこの人、超やさしっ!この弟さん(?)は兄貴のいいなりなのかな?
「二人とも、今度は気をつけるんだぞ」
「は、はい」
なんだろう、この安心感、見た目はいかついのにめっちゃ笑顔を向けてきたんですけど。
「ほら、いくぞ」
「は、はい、兄貴」
兄貴さんと弟さん(?)は、この場を去って行った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「行くか」
「そうですね」
「えっとーここだっけ?」
「そうですね、ここです」
俺と茉里は、普通に買い物を終わらせて、帰った。
なんだったんだろう、さっきの人たちは・・・
どうも、レイ部です。
サブタイトル、めっちゃ悩みましたが。ひとまずこれにしておきます。
書くことないです、助けてください。
では、また次の話で