紛失〜ロスト〜
「うぉぉぉぉぉ!?」
「うるせぇ!」
叫んでいたのは吾郎、ではなくて俺の方だった。
「な、なぜ、だ!」
「なんだよさっきから!うるせぇんだよ!」
「ない、ない、ないぞ!」
「ん?なにがないんだい?修也よ」
「メモリースティックだよ!あれには、大事なプログラムが入っているのに!」
「ふむ、どんな形をしているのか教えてもろうか」
「えっとーちょっと変わった形でな?チョコの形をしてるんだよ」
「ギクっ!」
「おい、真梨沙、いまギクっていったか?」
「な、なんや、うちを疑うん?なにをしたって言うねん」
「そうゆう反応がおかしいだろ」
「ま、まっさかー、うちがメモリースティックとかを無くしたとかありえへんやろー」
「お前じゃねぇか!」
「ひぃ!」
俺はバンッ!と机を叩いた。
「だ、だってぇ〜、あんなんがメモリやと思わないやろ!」
「お前には何回も見せた気がするが?」
「え、えっとー、そうやっけ?」
「そうだろ!おまえが、「なんやこれ〜、へ?メモリ?変なデザインやな〜ww」とか言ってただろうが!」
「うぅーごめんなさい」
真梨沙がしゅん、と肩をすくめる。
「はぁー、最後に見たのいつだよ」
「え、えっとー、たしか、お菓子を食べた時、やったっけ?」
「おい、まさか食ったんじゃないだろうな」
「ま、まさか!そんな間抜けやないで!」
「本当かー?」
ま、俺もそんな間抜けとは思ってはいないが、なくしたのは事実なことで、
「おい、見つかるまで探せよ。あれに大事なデータがはいってるんだ。」
「えぇーー!?いつまでかかるん!?本当にその時になくしたかわからへんのに!」
「なくしたのは誰だっけーー!?」
「むにに!いたいいたい!」
俺は、思いっきり真梨沙の頬を引っ張った。
「と・に・か・く、マジで探してくれ!困るの俺だから!」
「うぅ、いたい、うちの顔にギズでもできたらどうするんや」
「知るか!」
ガヤガヤと俺たちが喋っていると、突然、茜がこんなことを言い出した。
「・・・ねぇ、このパソコンについてるやつ、じゃないの?」
「へ?」「は?」
同時に声を出した俺と真梨沙、ど、どれだ?
「あ、本当だ、な、なんでこんなとこに?」
「どぅせ、修也が自分で刺しっぱなしなのを忘れてたんだろぉ?たち悪りぃぞ、おめぇ」
「んなわけあるか!それなら忘れるわけねぇだろ!」
「えっとー、その、たしか昨日、橋下ちゃんがメモリを食べかけて、わ、私が止めたんですよ。それで、なぜかどっかいっちゃって」
「お前か!」
「うっ、ち、違う!断じてあれを食べようとはしてない!」
「そうや!思い出した!うちがそのメモリを見つけて、そのままパソコンに繋げたんや!いや〜謎が解けたわ〜」
「じゃあなんでお前がなくしたみたいな態度をとったんだよ」
「まぁまぁ、よかったじゃないか修也!なくなったのが見つかったのだから!」
「ま、そうだな」
「あの、一応データがあるかどうか、確かめてみた方が・・・」
「おう、そうだな、さてと、ここに繋げてっと」
っと、パソコンのディスプレイの方に目を向けてみる。
「は?」
「えっとー、空、ですね、このメモリ」
「んーあ、そうだ、それ、クッキーだと思ってたから、牛乳で浸したんだった。いやー思い込みは悪い癖ですなー」
チーン(33-4)
「なんでや!阪神関係ないやろ!」
俺は、立ったまま白く燃え尽きてしまった。
「ってめぇー!いい加減にしろ!なくした挙句牛乳に浸すだー!?何考えてんだコラ!!」
「うるぅせぇな!しかも、牛乳に浸してからなくしたんだよ!」
「っどうでもいいわそんなもん!てか、チョコに牛乳つけるのもおかしいだろ!」
「オレ○だとおもったんだよ!文句あっか!」
「ふ、二人ともおちついてや」
「「お前は黙ってろ!」」
「なんでや!?」
今日も、ゲーム部は平和であった。
どうも、レイ部です。
ちょっと注意点なんですが、
この小説は日常系のつもりです。
なので、全然話が繋がっていないと思ってください。理解いただければ幸いです。
てか、書くことないです。だからこんな注意書きみたいになりました。すみません。
では、また次の話で。