遅かった………
今となっては君は手の届かない存在。
恋しくて、愛おしかった君はもう僕の隣にはいない。
あの時ちゃんと彼女の気持ちに応えていればこんなことにはならなかっただろう。
『真咲』
最後まで君を名前で呼ぶことはなかった。
甘い思い出は一切なく、蹴りあい殴りあいお互い傷つくように幾多もの言葉を浴びせあった思い出が寂しく 残った。
「私…要のこと、大好きだったよ………ごめ ん ね 」
君は最後に僕の名前を呼んでくれた。
一瞬、驚いて身体が固まり、そして大粒の涙が何度も何度も頬を伝った。
病室に響く一定の機械音が悲しく君の生命状況を伝えた。
僕は何も伝えられなかった。
君に自分の気持ちを伝えるのが怖くて。
君の、最後の言葉が耳に残った。
***
あの日、あれが最後だと信じたくなかった自分がいた。
君に恋して、伝えたかった気持ちを最後まで自分の胸にしまったまま。
あの時、言えばよかったんだ。
一言『愛してる』って。
今になって後悔している自分がいる。
もう遅いと解っていても君がそう望むのならば、
君の眠る場所にダイヤのリングと誓いの言葉を
『私、生駒要は貴女、笠原真咲を一生かけて愛し続けることを誓います』
END・・・。
文章力なくてゴメンナサイ(泣)




