第6話 堕天使レリエル
日向side
「はぁ。結局何も分からねーなー…」
俺は気絶している2人。駿河と因幡を見ながらそう呟いた。
不良達を伸した後、俺達はそれなりに思考を巡らせて今回の事件について考えてみた。
だけどやはら情報が足りなさすぎる。分かっていることと言えば、今回の事件は【フードの男】が首謀者だったこと。それとその男がかなり用心深いということだけ。
完全な手詰まりだった。
『『はぁ…』』
「どうしたんですか皆さん?揃ってため息なんてして?」
唐突に聞こえる声。俺は聞こえてきたその声につい愚痴ってしまう。
「いや…な。ここまで派手に喧嘩したのに得たものが何もなかったんだよ…」
「得たもの?」
「ああ…得たものは何もなかったよ…」
「…そんなことないと思いますよ皆さん。だってあなた方は知恵理さんを守れたんじゃありませんか」
「ん。…そう言ってもらうとありがたいな…少しは気持ちが軽くなった気がするよ…はははは…」
なんかそう言ってもらえると本当に助かる。
その言葉は俺の心を癒やす特効薬みたいに俺の中へと浸透してくる。【あの事件】以降、喧嘩なんて久しぶりだったしな…。
――本当に…ありがとよ。
俺は“誰かは知らない”その声に感謝の言葉を告げるのだった。
「ん?あれ…なんか…」「…日向も気づいた?」
「ヒナ君とナギちゃんも?実は私も…」
俺達はそこに来てやっと謎の声に疑問を抱く。聞き覚えがあるような…ないような…そんな声に。
そして俺達は俺と話してた声のほうに顔を向けた。するとそこには――
「も…悶!?」
そこには…黒髪の長いしっぽ髪をなびかせる中国からの転校生。【李・悶】がいた。
どうりでどこか曖昧な声だと思ったぜ…。今日会ったばかりだから声の聞き覚えが曖昧になるのは当然だよ…な…。
「もももも…悶!?ああああ…あんたいつから、そそそそ…そこにいたのよ!?」
「落ち着いて下さい凪さん。実は最初からいたんですよ…」
凪の動揺した問いに苦笑いしながら悶は応えた。それにしても凪。動揺しすぎだろ…。
「さ…最初から?モン君…どこにいたの?」
「ええ、実は日向さんがくる前からそこの物陰に隠れていました…僕。基本的に喧嘩は苦手なものでして…」
少し、しゅんと落ち込んだようにしながら悶が答える。でも、まぁ…それなら仕方ないか…。
「はぁ…まぁ良いけどね…」
凪の一言でとりあえず悶の突然の登場はなかったことになった。
だけど、ふと俺はそこで疑問に思った。
――あれ?悶って俺や凪に気配も感じさせずに近づいたよな…と。
我流で喧嘩術をやってきた俺ならともかくとしてだ。家柄上"戦闘訓練"をしてきた凪にも気付かれてなかったんだぜ?その証拠に悶の接近に気付けなかった凪が無茶苦茶動揺してたじゃないか。
こいつ…本当に素人なのか?
「…とりあえず。今はこいつらが起きる前に移動しましょ」
俺は周りに倒れている不良達を見渡しながら言った凪の言葉に、思考を止める。確かに…今は凪の言うとおりに動いた方がいいな…。
「問題nothing。確かにその通りだな…」
そして、俺達は裏路地を出たのであった――
知恵理side
「あれ?なんでお前らそこから出てくるの?」
路地を出た瞬間。ちょうど裏路地の入り口の目の前にマキ君とコウ君がいました。
――コウ君…マキ君を見つけられたんだ。
「その辺りは気にしないで2人とも。気にしたら負けだと思っときなさい」
「…??…よく分からないけど、姉貴がそう言うならそう言うことにしとくぜ」
「あははは♪どうせみんなでマキビンを探してただけでしょうからね♪」
ナギちゃんの、ちょっと無理があるようなその言葉にマキ君とコウ君はなんとか納得したみたい。
――いえ。納得した振りをしたみたいだ。
私にはその辺は分からないけど、長年のつきあいだから2人の雰囲気で何となくそう感じました。やっぱりマキ君もコウ君も優しいな…。
「輝喜…お前携帯どうしたんだ?」
「ヒナタン携帯って?」
そのときどこか顔をしかめたヒナ君が話に割り込んできました。携帯って何なんだろう?
私がそんな疑問を持っているとヒナ君はまた深くため息をして頭を抱えながら語り出しました。
「俺。何回かお前に連絡したんだぞ…俺達"ちょっと"困ったことになってたんだからな…」
私はその発言を聞いて納得しました。
なるほど…私達を探すのためにコウ君に連絡いれたのか…と。
ヒナ君の言葉にでコウ君は「うーん…」と何か考え込むような仕草をします。でもそれから数秒もするとポンッと手を叩きました。
「あ!!あのときか…!!」
どうやらコウ君には何か思い当たる節があるみたいで、1人うんうんと頷いていました。
「あのとき?」
ヒナ君が顔をしかめつつそう聞き返します。
でもコウ君の答えは私達の予想の斜め上を行っていました…。
「うん。ちょっと下水道にいたときに…」
――…え?コウ君?それはもちろん冗談だよね?
コウ君の予想外すぎる応えに私達は目が点になりました。
下水道って…コウ君…どうやって入ったの?←そこが問題ではない。
「…なんで、下水道なんかにいたんだよ?」
「そんなの決まってるでしょヒナタン♪マキビンを探すためだよ♪」
心の底から楽しそうなコウ君の言葉。確かにマキ君が方向音痴なのは分かるよ?
でも…い、いくらなんでも…そんな所には…。
「はぁ…あのね輝喜…うちの馬鹿弟がいくら方向音痴だからといっても、さすがにそんなところにいるわけがないでしょ!!もう少し人間の常識考えなさいよ!?人間の常識を!!」
――スパアァアアン!!!!!!
ナギちゃんの咎めるような言葉が終わった瞬間。どこからか刀で斬られたような音が聞こえてきた。
もしかして今の音は…?
「ま、まさかね…いや。いくら真備でも人間の常識的にそんなことが…」
「凪。現実は甘くないと言うことだ…」
どこか悲壮感が漂うヒナ君の呟き。そのヒナ君の視線を追うように私達はマキ君のほうを向きました。
するとそこには――
「……(ズ〜〜ン)」
コウ君以外の全員が言葉を失ってしまいました。そしてコウ君は苦笑いをする。
そう、そこには緑色の槍に突かれ、地面に崩れ落ちたマキ君がいたのです。
「…輝喜、うちの馬鹿弟…いたのね」
「…うん。残念ながら」
わ…わぉ。これでマキ君が筋金入りの方向音痴だって証明されちゃった…。
「なにか…人間的にすごいですね…」
「悶。残念ながらそれは一切慰めの言葉にはなってないからな…?」
モン君とヒナ君のやり取りはたぶん無情にマキ君の耳に入ったんだと思いました…。
真備side
「じゃあな日向。知恵理」
「See you. Bye!!2人ともまた明日ね!!」
帰り道。俺と姉貴は日向と知恵理に精一杯手をふり別れの言葉を送る。すると向こうもしっかりと手を振り、それぞれの帰路についていった。
「帰るわよ。真備」
「あぁ…」
でも、ここから俺はもう1つ仕事をしなければいけない。時間はこの道から家につくまでの時間。
さて…ここからは俺の仕事だ。今日こそは…。
――今日こそは姉貴の心の壁を砕かなければ。
――コツ…コツ…コツ…
俺達は家へと足を進める。暗くなったからか辺りが一層静かに感じる。
だけど、それも当然のこと。俺達の家はとある理由により街から離れた山中にあるため、帰りはこんな人通りが少ない道を歩かなければいけないのだ。
でも人に聞かれたくない話をするには最適の場所だ。
――コツ…コツ…コツ…
辺りが林だらけ木しかみえないような道に入る。最早、ここまで来ると俺と姉貴の足音だけが唯一の音となっていた。
――そろそろ…いいかな。
「…姉貴」
俺は家に帰る途中のこの森林道で姉貴に声をかける。もう、これも慣れてしまったものだ。
そして急に呼びかけたにも関わらず姉貴も落ち着いている。あっちももう慣れたということか…。
「…何よ真備。またなの?」
姉貴は少し呆れたような顔をするが、その目の中に隠れる恐怖の色は誤魔化されていなかった。
「そうだ。今日もだ」
「もう…あんたは気にしすぎよ真備。大丈夫。最近は本当にあまり観てないから…」
「ウソだな」
俺は姉貴の言葉を挫く。その瞬間、姉貴の顔は一気に変わった。
「ウソって…どういうことよ?」
姉貴は少し声を強めて口走る。瞳の方もいつもより鋭いのはおそらく気のせいじゃないだろう。
だけとそれも至極当然のことだ。いつも、冗談で俺を折檻しているときとは訳が違う。確かに姉貴はその"ロリ"な見た目がコンプレックスだ。
だけどそれと今回の話は違う。違いすぎる。今回の話はコンプレックスなんて生易しいものじゃない。
今回の話は…姉貴の抱え込む【トラウマ】の話だから――
「…最近。増えてるんだろ?"あれ"を見る機会が」
「…っ!?」
俺の言葉に姉貴は目を見開く。その仕草に俺は「…やっぱりか」と確信をした。
昨日までとは違う。姉貴のトラウマに触れないように言ってきた昨日までの言葉とは違う対応に姉貴は押し黙る。
「気にするなとは言えない。だけどこれは【羽前家】に生まれた俺達の宿命なんだ…」
ついに姉貴は目を伏せて小刻みに震える始めていた。それほどまでに姉貴にとってあれは"恐怖の象徴"なのだ。
だけど、俺は続けないといけない。
姉貴を救うなんておこがましいことじゃなく。弟として――【羽前家】の次期当主として、姉貴の近くに居るために――
「だから…」
「あんたに何がわかるのよ!?」
――…やっちまったか。
「あんたに…あんたなんかにあたしの苦しみの何がわかるのよ!!!」
姉貴の声が森中に響き渡る。近くの木に止まっていた鳥が一斉に飛び立つほどのその声に、俺は歯ぎしりをした。やっぱり俺の力ではどうしようもできないのか?と…。
一瞬の静寂が、この森のすべての時を止めたかのように感じる。その中で向かい合う俺と姉貴。
だが、またすぐに時は動き出した…。
「あんたが不幸じゃないなんて言わないわ。あんたは覚えてないかもしれないけどあんたの力はあたし以上に危険なものだから…」
それは俺が忘れてしまった記憶。だけど今はそんな事関係ない。
姉貴の独白は続く…。
「でも、あんたはまだましかもしれないわよ。だって…自分に授けられた力を知らないじゃない…。力を使ったときの事を忘れてるじゃない…」
姉貴の心の傷が露わになったような気がした。
触れれば壊れそうなほどの弱い心の中の傷が…。
「でも、あたしは望まない未来を毎日のように観てしまうの。観たくもない明日を観てしまうの!!あたしは…あたしは【予知夢】なんて力いらないわ!!!!」
姉貴の心を覆っていた棘が全て露わになる。他人から身を守るために張り巡らせ自らをも傷つけてしまうその棘が。
姉貴が観てしまう【夢】それは危険な未来を映し出してしまう。近い未来に起こりうる可能性がある危険な未来を“強制的”に見せるのだ。その未来を回避させるために…。
故に【予知夢】姉貴は生まれたその瞬間からその力を与えられたのだ。
――でも、そんな夢をずっと見てきたらどうだ?大人ならともかく、まだ乳臭いガキがそんな夢を見ていたとしたら?
姉貴はそんなガキのころからそんな怖い夢を観ているのだ。それは夢を見るたびに怖かったと思う。
だから、姉貴にとってそれは【トラウマ】となっている。それとそれが原因で姉貴は、夢を見ることを――“夜”になることを恐怖するようになった。
それを俺は子ども心に可哀想だと思っていたんだと思う。そしてたぶん中学生になった今も…。
だから、俺は呼ぶ。俺が本当に姉貴を呼ぶときの呼び方で…。
「…ナギねえ」
ピタリと姉貴。いや、ナギねえの動きが止まる。
この呼び方をするのも何年ぶりかな?少なくとも輝喜と出会ってからは一度も呼んでなかった気がする。
普段は恥ずかしくって呼べないが、俺にはこっちの方がどうもしっくりくる。そしてたぶん姉貴の方も――
「真備?」
これが本当にさっきまで時を止めるような叫びをしていた人かと疑うほど小さな声だった。
今にも消えそうな気がした。今にも失いそうな気がした。それほどナギねぇを脆く感じた。だから俺は…ナギねえを抱きしめた。
――ガバッ…!!!!
「あ…」
「ナギねえ。我慢する必要はないんだ…泣きたいときは泣けばいい…その間中俺が抱きしめておくから…」
そして、俺の言葉にナギねえの瞳は決壊した――
日向side
「ヒナ君…」
悲しげな顔をしながら切なげに俺の名前を呼ぶ知恵理。だが、知恵理が言いたいことは聞かずとも分かっていた。
「あぁ。凪のやつ…まだ夜が怖いんだな…」
「…うん」
凪は俺達と別れるとき必ず一日で一番元気になる。だけど、俺も知恵理もそれが空元気だと知っていた。
おそらく輝喜も気づいてるはずだ。凪には悪いが生憎、隠し通せるほど俺達の仲は浅いものではない。
でも俺達にはどうしようもできない。それが歯がゆかった。
「…ヒナ君。ナギちゃんの“あれ”どうしようもないのかな?」
「…正直無理だろうな。理由云々の問題以前に凪――というか人間は寝ることを拒絶できないからな…」
「…そう。そうだよね」
しょんぼりと俯いてしまう知恵理に俺は何も言えなかった。
それにそもそも、凪は俺達が【予知夢】について知っていることを知らない。なぜなら【予知夢】のことを教えてくれたのは真備だからだ。
凪を“夜”から救い出したい。そう言ってきた真備に俺達は何の助言もしてあげられなかった。
それを思うと今でも悔しさがにじみ出てくる。
「…ねぇヒナ君。じゃあ明日。ナギちゃん学校に来てくれるかな?」
知恵理が不安そうな声で再び俺にそう聞いてくる。
おそらく知恵理は俺より悔しさは上だと思う。それは知恵理にとって凪は唯一無二。そして最初にできたの親友だからだ。だから俺は――
「…ああ。問題nothing。きっと明日も来るさ」
たぶん今日の中で一番いい微笑みを浮かべながら俺は知恵理のためにそう言うのだった。
――ちょっと日が沈んで薄暗いのが残念だけどな。
そして俺の微笑みを見て安心したかのように知恵理が微笑み返してきた。だがそのときだった――
「お2人とも。いい笑顔ですね…」
その声はどこからともなく聞こえてきた。――とても優しい口調で。
それはまるで天から降ってきたように感じた。
「…だれ?」
知恵理の言葉と同時に後ろから気配がする。突然現れたその気配、まるで本当に天から降りてきたようにも思える。
後ろを振り返るのが怖かった。振り返ったら戻れなくなるのでは?そう考えた。でも俺はゆっくりと…そう。スローモーションのように振り返っていく。
そして、俺が振り返った先には――
「こんばんは」
1人の人物が立っていた。
その人は全身を黒いマントで覆い、フードを被っていたためよく顔が見えない。
体格は男なら細め、女なら太めの体。声は変声器を使っているのか、かすれかすれ。はっきり言って男か女かわからなかった。
「…誰だ?」
「そうですね。まずは自己紹介からしましょうか。俺は【レリエル】時の番人に所属する能力者です」
【時の番人】に【能力者】わからない単語の羅列ばかりだ。
だけど、2つの単語は頭のどこかに引っかかる。
――何か忘れているような…。そんな風に。
「やっぱり忘れてるんですね。日向」
――忘れる?何を?
俺の頭の中が渦を巻く。俺は動揺していた。理由は分からないが、何かに動揺――いや。脅えていた。
思い出してはならない。そう頭の中で誰かが必死に語りかけ続ける。
それは知恵理でも、俺自身でもない。俺の体の奥底にある何かがそう語りかけていた。これは…【魂】とでも言うのか?そう【魂】が思い出すことを拒絶していたのだ。
そんな俺に目の前の男――レリエルが微笑んだように思えた。顔は見えないが、彼が確かに微笑んだように感じたのだ。
「でも心配いりません…すぐに思い出してもらいますから…」
「な、何を…ですか?」
俺の体の中に熱い物がたぎる。体全体が熱くなっていく。今では知恵理のその声ですら遠くに感じた。
だが、レリエルは…俺達を待ってはくれなかった。ゆっくりと右手を前に出し、俺達に向かって指を向けるように構える。
初めは何をしてるのか分からなかった。それほど不思議な構えだったのだ。
レリエルのその呟きを聞くまでは――
「来てください【恍穿弓】」
――ピカァアアアア!!!!!!
だけどレリエルがそう呟いた瞬間、激しい光が起こる。神聖な光という言葉が似合うその光が。
俺達の周りを完全に包み込んだのだ。
「くそっ!!なんだ!?」
「きゃあぁあああ!!!!」
俺と知恵理は一斉に叫ぶ。いままでに見たことのない光に動転してしまったのだ。光が強すぎて目は開けられなかった。
そしてこのとき俺はこの光。見覚えはないけど見たことがある。そう思っていた。
――シュー…
機械を冷やしたような音がした。それと同時に俺達は目を開ける…。
「…は?」
目を開けたと同時に俺は少しまぬけな声を出してしまう。
なぜなら、レリエルの手にはさっきまでなかったものが握られていたからだ。
「…弓?」
「そうです日向。アーチェリー。それが俺の魂である【魂狩】の形状です…」
【魂狩】その言葉に俺の頭は張り裂けんばかりの叫び声をあげた。
「アーチェリーの"魂狩"。【恍閃弓】これが俺の力…そして、あなたが忘れてしまった力です!!日向!!」
`
作「今回はついに双方が接触する話でした!!」
日「謎の男レリエル。誰だか分からないがなかなか侮れない奴だ」
凪「ついでにあたしのトラウマについての話があったわね?まさかあたしが真備なんかに抱きしめられるなんて…」
知「でもマキ君カッコ良かったよ〜?ナギちゃんもそう思ったでしょ?」
凪「…まぁね」
作「実は真備は【誰よりもカッコ悪く。誰よりもカッコ良く】をコンセプトに創ったキャラクターなんです。だから真備にはこれからどんどん活躍させて行きたいと思います」
真「ヨッシャー!!!!」
凪「調子に乗るんじゃないの!!」
作「さて、じゃあそろそろ次回予告に行きたいと思いまーす。次回の時の秒針は――
レリエルの持つ武器、魂狩。日向はこの武器を前に謎の頭痛に苛まれる。
頭痛に苦しむ日向。そんな日向にレリエルは恍閃弓の弦を引く。
次回【恍閃弓の脅威】」
日「問題nothingだぜ!!」
輝「ところで俺はどこに行ったんですか〜?」
日「輝喜。そのうちいいことあると思うからそれまで我慢しとけ」
輝「は〜い」
次回に続く!!