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時の秒針  作者: †HYUGA†
第二章;異端者編
65/76

第59話 決意の桜



今回の話はこれまで載せていた【決意する桜】の後半部分となります。


話的にはまったく変わってないですがもう一度呼んでいただけるとありがたいです。



それと人気投票は継続中ですのでぜひよろしく御願いいたします。



それでは本編へ。



           `



???side



「ぐすっ…ひっく……ユリちゃん。怖かったよ…」


「うんよしよし。よく頑張ったなチーちゃん」




真備が上級生に対して暴れ出したのと同時刻。真備より数十メートルほど離れたこちらでは1つの闘いが終結していた。


地面にボコボコにされた状態で横たわっているのは先ほど無理やり知恵理を連れ去ろうとした変態ナンパ男。


そんな男の横で涙を流す知恵理を抱き締めながら優しく落ち着かせるように背中をさするのは学園一番の情報通にして中等部の新聞部部長である【須藤百合】


そしてさらにその横で男を見下したような目で見ながら1人の少年が男の顔を踏みつけていた。


全身にピアスをつけたその姿は最早。異形と呼んでも差し支えないほど。その姿にビシッと着こなされている中等部の制服――つまり学ランが完全にミスマッチなこの少年。


決して偶々転がっていた男を踏んでいるのではない。なぜなら彼こそが新聞部の副部長にして桜時学園喧嘩の強いヤツランキングの第7位の【幹出雲】だからである。




「…これに凝りたらこんな犯罪まがいの事は止めるんだな」


「くぅ…」




ゴミを見るような冷たい目。今の彼の眼差しを見たものは間違いなく彼の瞳をそう評するだろう。


そしてその瞳で睨まれる当事者からしてみればそれは間違いなく恐怖の象徴。


出雲自身もこのときの瞳は嫌いだった。見た目はピアスだらけで完全な不良の自分。だけど出雲の中身は真面目――というよりは弄られキャラとしてその地位を確立している。


毎回毎回様々な方法で弄られる彼。でもその地位に彼自身に不満はない。


それが【幹出雲】ムードメーカーであり陽気な彼の現在の姿なのだから――




「さっさと消えろカス!!」


「ひぃ…!!」




そんな出雲の普段は見せないキレかかった叱咤に男は腰を抜かしたま脱兎のごとく足早に逃げ出す。


そんな男の情けない姿を出雲は冷たい目のまま見えなくなるまで見つめ続けた。


そして2、3回転びかけながらも男は何とか彼の視界から消え去る。


それを確認した出雲は一回大きく息を吐き出すとパンっと両手で頬を叩き――




「知恵理様!!悪い奴はこの幹出雲が追い払いました!!ご安心ください!!」


「うるさいぞ幹。貴様はもう少し空気を読むという技術を学べ。それでも我が新聞部の副部長か??」


「須藤部長!!そうは言っても俺は幹出雲!!俺からこのテンションを奪ったらただの生徒Aですぜ!?」


「そんなピアスだらけの体して何を言う人外?」


「あ!!やっぱそう思います!?いや〜でもこのピアスだけは俺のポリスーだからどうしても外せないんすよね〜!!やっぱ俺はこの物語には欠かせない存在なんすよ〜!!」


「貴様は何を言っている人外。いや【みき科みき目の亜種"いずも"】ポリスーじゃないポリシーだ。貴様はついに人間の言葉すら忘れてしまったのか??さっさと"ゴミくず星"に帰れ。地球の大気が腐ってしまう」


「それどういうこと!?」


「貴様が最近巷で噂の地球温暖化の真犯人だということだ未確認生命体」


「んなわけあるか〜!!??」




――いつも通りの弄られキャラへと自らのキャラを戻っていくのであった。


それは人の倍は元気だとアピールするかのごとく。




「…ふふふ……」




そんな弄られキャラの出雲。そして彼の相方とでも言うべきクラスメートの友人の掛け合い漫才に知恵理は思わず笑顔を浮かべる。


日向達に見せるものとは違う。空元気と言ってもいいかもしれないくらいにか細く。消え入りそうなほど小さな小さな微笑み。


だけど知恵理にはそれだけで十分だった。


今の彼女に足りないもの。それは"日向"という心の支えを切り離したために忘れてしまった【笑顔】


それを取り戻させてくれたのは他でもない。


目の前にいるクラスメートである。


知恵理は未だに街中で漫才を繰り広げている2人に向き直る。そして息を大きく吸い込み数秒だけ目を閉じ再び閃かせると。




「ユリちゃん。イズ君」


「そもそも地球温暖化というものはだな……ん??」


「どちらかって言うと俺はロリコンだけど……どうかしましたか知恵理様?」




2人に呼びかける。それに気付いた2人も知恵理に顔を向ける。


そしてそこに待っていたのは――いつもより少し元気が無さそうな笑顔。


だけれどもその元気の無さそうな笑顔だからこそ儚げな切ない笑顔となった知恵理の悲しげな微笑み。


その美しさは天使の微笑み――いや。"天使の涙"と言ってもいいくらいの美を司る1つの芸術品と言っても問題ないほど。


それくらい美しかった。




『『……!!??』』




彼女のそんな笑顔。それはいつも日向達の前で彼女が見せる太陽のような笑顔しか見た事ない2人には衝撃であった。


でも知恵理はそんな2人の変化に気がつくことはない。そのとき知恵理は既に地面に向かって上半身を曲げていたため2人の表情を見れなかったからである。




『『チーちゃん(知恵理様)??』』




絶句な状態から一変。今度は唐突な知恵理の行動に戸惑いを隠せない2人は慌てたように知恵理の名前を呼ぶ。でも彼女はその声に反応することはない。


なぜなら彼女は気がついたのだ。これからの自分自身の在り方を――




「…2人共。助けてくれて本当にありがとう」




ゆっくりと頭を上げた知恵理。彼女から発せられた言葉はどこか重みのあるものであった。




「…少しだけ私の話。聞いてもらいたいんだけど……いいかな?」


『『……』』




その切なく儚い微笑みの先にある真剣な眼差しを見た2人は頭で考えるより先に無言で頷く。


強制的なんかではない。彼女の瞳にはまるで魔法のように居心地のよい絶対力がある。2人もただその魔法に罹ってしまっただけだ。


知恵理はそんな2人に微笑みそのまま語り出した。




「私ね自分からヒナ君と離れて私は弱いってことに気付いた。私は結局誰の助けもなしに満足に街を歩くこともできない子供と同じなんだって……」


『『…………』』




知恵理の口から出てきた言葉に2人は息を詰まらせてしまう。しかしそれでも知恵理の語りは止まらない。




「…でもね。そんな私でもヒナ君達の役に立ちたい。ヒナ君達に喜んで貰いたい。そんな願望があるんだ。だから……私は今回ヒナ君から離れたの」


『『………』』




知恵理の真剣な話しぶりに2人は戸惑いの表情を捨て真剣に聴き入る。




「…そして結局また2人に助けられて……私は弱い存在。助けられなくちゃだめな存在だって気付かされたんだけどね」


「…チーちゃん」




彼女の心情を読み取った百合は悲しげに彼女の名前を口ずさむ。それに対し出雲は終始無言であった。




「……でも今回の件ばかりは誰が何と言おうと引かない。例えヒナ君でも」


『『……!?』』


「私の勝手な自己満足だという事も自分の事しか考えてない我が儘だってことも分かってる。それでも……失いたくないの」


『『………』』




2人は突然語るときの雰囲気が変わった知恵理に驚く。だが2人が何よりも驚いているのは――


知恵理が日向の言うことですら拒絶すると言った事であった。




「……チーちゃん。その考えを変える気持ちはないのかい??」


「うん。私は絶対にこの考えを曲げない……たとえ"日向君"に言われても…ね」




同じようで似たセリフ。


だけど知恵理の口から出てきた日向の呼び名の分。後の方が2人には重く感じられた。


知恵理が日向の名前を正式に呼ぶ。そんなところ2人は今まで一度も聴いたことはなかった。


知恵理のあの独特の呼びかたはいわゆる親しい人にだけに使う"親愛表現"の現れと言える。


その親愛表現である呼び方を明らかに一番親しい――好意を抱いている人物である日向に使わない。


それはある種の彼女の決意を示した言葉だったのかもしれない。


それ故にその言葉はある人物の心を動かす結果になる。


今まで終始無言。彼女の真意を詠むために黙っていたその人物に――




「……姫ノ城。お探しの"もの"はあちら方に向かいました――おそらくは桜時デパートに向かった物かと思います――」


「…っ!?…出雲!!!???」




無表情。その言葉が似合う顔をした出雲が淡々とまるで独り言のようにそう呟く。だが彼の言葉は確かに彼女に伝わるのだった。




「…イズ君。ありがとう」




知恵理は出雲の言葉に再び頭を下げるとそのままゆっくりと駆け出す。


その後ろ姿にはどこか強さがはっきりと見えた。


その様子を無表情のまま見つめる出雲。そして百合はそんな出雲に苦々しげな表情を向けるのだった。




――――――――


―――――


―――





「なぜチーちゃんにあの事を教えたんだい??」




ビルの門を曲がる知恵理。


そんな彼女が見えなくなるまで見送った百合はいつもなら考えられないほど無表情になっている少年にそう問いかけた。


すると少年――出雲の方もその質問を予想していたのか百合の方を振り向きもせずまるで用意されたセリフを言うように無表情のまま口を開くのであった。


すると少年――出雲の方もその質問を予想していたのか百合の方を振り向きもせずまるで用意されたセリフを言うように無表情のまま口を開くのであった。




「須藤部長。知恵理様の――姫ノ城のあの表情。どう思いました??」


「む?」




そう言われて百合は腕を組み考えるように目を閉じる。


そしてゆっくりと確かめるようにさっきの知恵理の表情を思い浮かべてみた。




「……うむ。確かにチーちゃんのあの時の表情は何か吹っ切れたような顔をしていたような――」


「違う。確かに似ているけどそれとは違う」


「…だったらどんな表情だと言うんだい??」




自らの言葉を遮られてしまって少しイラっときたのか少し強めな百合の口調。


だがそんな百合の様子に出雲はなにも感じないのかずっと無表情のまま。


そしてそこに百合は何もないように感じた。友情も感情も知恵理に対する思いやりも心でさえも――




「…そうだな。俺の見方から見てみるとあれは。あの表情は――分岐点に立った人間の顔だ」




そして結局は無表情のまま淡々と業務のように語る彼。そこには感情などないようであった。




「分岐点に立った人間??」


「そのままの意味ですよ須藤部長。姫ノ城は今分岐点に立っている。そしておそらく自覚がないと思うけどこれからの姫ノ城の行動は色々なものを変えてしまう。それほど大切な選択の分岐点に――」




訳の分からないような難しい事を語る出雲。百合はその内容をよく理解できなかった。


だが百合はそれに文句も言う気にはならない。いやつけられないのだ。


なぜなら中学入学からもう3年近い付き合いになるこの少年。だが百合はこの少年について未だに有益不益関係なく何の情報も掴めていないからである。


それくらい彼は謎な存在なのだ。


それについて百合は思っていた。学校一の情報通が一番近くの人物を掴めていない。これ以上にない笑い話だと。




「…さて。じゃあそろそろ買い出しに戻りましょう須藤部長。学園で部員達が腹を空かしてまってますから」




だが百合は彼について気付いていることが1つだけあった。


それは彼自身が進んでやっていること。それも分かっている。


3年間共に部活を切り盛りしてきたのだ。それくらい掴めてないとさすがに代々学校一の情報通と名乗ってきた新聞部の部長なんて恥ずかしくてとっくの昔に辞めている。


彼の行動で唯一理解している部分。それは弄られキャラを演じているということだ。


例えば知恵理達について。知恵理や凪には様付けをする彼だが別段彼女達がお気に入りなわけでもましてや彼女達を神仏化しているわけでもない。


むしろ幹出雲という男は極端に百合を含めた他の人との接触を避けたがる男である。


だから百合は確信を得ていた。出雲は自ら“弄られキャラになりきるためにわざとやっている”のだと。そして人との関係をあまり持とうとしていないのであろうと――


その証拠におそらく素の状態である彼――無表情のときの彼は決して人を下の名前で呼ばない。


それはたとえ普段は様付けで呼ぶ知恵理だろうと凪だろうと。そして常に共に行動する百合であろうと。




「"人との関係は広く浅く"か…」




ふと以前そのことを出雲自身に尋ねたときの答えを百合は呟いてみる。


普段の弄られキャラでフレンドリーな彼からは考えられないような言葉だが今の無表情の彼ならそのことも頷けてしまうから不思議なものだ。


そう思った瞬間百合は思わず自嘲気味に溜め息を吐き出してしまうのだった。




「須藤部長!!何してるんですか置いていきますよ??」


「あ…あぁすまない」




いつのまにか自分より10メートル近く離れてしまった出雲の声に百合は少しだけ動揺する。


だが言葉を詰まらせてしまうもゆっくりと彼の後を追う形で歩み始めた。




「……」




だがそれから数歩と歩かないうちに百合は再び脚を止める。


遠くにいる弄られキャラに戻ったらしい出雲が百合の様子に頭に?マークん浮かべているのが見えた。


でも百合に気にした素振りはない。寧ろ百合はそんな出雲を無視するかのようにポケットから携帯を取り出すとおもむろにどこかへかけだすのだった。




――PiPiPiPiPiPiPiPi……




電話のボタンを押すたびに機械的なプッシュ音が辺りに木霊する。


残念なことにこれから電話をかける相手の電話番号を本人からは聞いたことがない百合はその独自の情報網を頼りに手に入れた電話番号を記憶を頼りに押していった。



そして全てを終えた百合は携帯を耳に当て独り言のように呟くのだった。




「…まぁ保険くらいかけといてもいいだろうな」




そして電話が繋がる。電話の相手は何かに焦ってるのか息を荒げながらこれを間違い電話だと言う。その慌てっぷりはは最早鳩が拳銃で撃たれたとき並だろう。


それにクスリと笑みをこぼした私はその電話の相手に真実を告げるために口を開くのだった。




「やぁ。最初に言っておくけどこれは間違い電話じゃない。どちらかって言うと悪戯電話の部類に入るかな??」


『はぁ?』






真備side



「…つまんねーな。まさかもう終わりか??」


『『…ぐぅ…』』




桜時市(おうじ)の繁華街である街。しかも中心の広場一面にまるでゴミのように打ち捨てられた傷だらけの高校生の不良達。


俺はこいつらに向かって少しだけイラつきの気持ちを込めてそう告げる。


気付けばさっきまでいた野次馬とはまた別の野次馬が俺と不良。そして魔女っ娘の少女の周りにグルリと円になるように集まってきていた。


こいつらの目的はバカな俺にだって分かる。中学生が高校生にリンチされるのを見にきたんだて。




「がはっ!!くそっ!?な…なんだこいつ。化け物かよ」


「化け物??言ってくれるじゃねーか。まぁ否定はしないけどな…」




高校生の不良グループのリーダーらしき男の言葉はたぶん転がってる不良だけじゃなく。この場にいる人間全ての総意だろう。


だが俺はこいつらの言うことを否定はしない。




「ガハッ!!ガハッ!!…お前。一体何もんだ!?」『『……』』




辺りが静まり返るのを俺は体全体で感じる。それは俺の言葉を待つために訪れた静寂――だけどはっきり言って俺はこの手を――俺の名前を使いたくはなかった。


俺達5人は確かに目立つ。それは容姿しかり能力しかり喧嘩の腕しかりだが――実はもう1つだけ大きな理由があるのだ。それは――




「…さっさと言え化け物!!お前一体何もん――」


「…【羽前真備】。桜時学園中等部3年の羽前真備。それが俺がこれまで名乗ってきた名前…。高等部のお前らにはこの意味分かるだろ?」




俺の決して大きくない声は辺りに転がる高校生の不良共。そしてその場にいた学生。特に高校生の奴らには衝撃的な一撃だった。




『羽前…真備…だと』

『マジか!?嘘だろ。なんであいつがまだうちの学園にいるんだよ!?』

『ねぇ…もしかしてあの子が??』

『バカ!!何も言っちゃだめよ!?眼も合わせちゃだめ!!』

『……とっくの昔に転校しちまったと思ってた』

『あの眼。あの喧嘩の強さ。やっぱりあいつは化け物だな』

『あぁ。間違いなく化け物だよ。【あの事件】を起こした張本人だし』

『【あの事件】の関係者がまだこの学園にいたんだ。さっさと居なくなってくれた方がよかったのに』

『化け物だ。化け物だ!!』

『『…化け物。そしてあいつは――あいつらは…』』




そして周りにいるこいつらは俺に――いや俺達に対してトドメの言葉をさす。


桜時学園喧嘩の強い奴ランキングの上位ランカーである俺達――。



第1位【不知火日向】


第2位【羽前真備】


第3位【美濃輝喜】


第4位【羽前凪】



この4人が抱えてしまっている傷跡をえぐる言葉を。




『『――人殺し――』』




――…その言葉に俺は目を瞑り無言となってしまう。


だけど俺はこの言葉を否定する気にもなれない。なぜなら本当のことだから。


俺達は【人殺し】その楔はこれまでも。そしておそらくはこれからも俺達を戒め続ける。たとえ今回みたいに人助けをするためとは言え喧嘩をすることになっても俺達はそのたびにこの事を思い出してしまうだろう。


これが俺が名前を名乗りたくない理由。中等部の奴は俺達を直にみてるからか俺達には自然な付き合いをしてくれる。


だが高等部の奴らは違う。あいつらはあの事件から俺達4人を恐れ蔑む。それが人殺しという罪を背負う俺達の罰だと言わんばかりに。







これが3年前【下克上事件】と呼ばれる事件の結末。




俺達は――あの事件から常に十字架を背負っているのだ。






           `


知「ヒナ君♪はいあ〜ん♪」


日「あ〜ん…パクッもぐもぐもぐ…。ん?つい情景反射で食っちまったけど…これって――」


知「ポッキーだよ♪」


日「ポッキー??なんでまたポッキーなんて――」


輝「え〜ヒナタン知らないの〜??11月11日はポッキーの日なんだよ〜♪製菓会社の陰謀を感じるね〜」


日「なるほど…。つまりバレンタインデーの亜種みたいなものか…」


輝「あはは…それはちょっと違うかな〜」


凪「よし日向!!これで勝負よ!!」


日「いきなり出てきてそりゃないだろ凪…んで?ポッキーなんかくわえて…なんで勝負だって?」


凪「あら?あんたまさかポッキーゲームを知らないの?今時珍しいわね…」


日「ポッキーゲーム?それはブロック崩しの別名のことじゃ――」


凪「違うわよ!?いや、合ってるけどそれとはまた別物よ!?あのね…ポッキーゲームってのはね――」


日「…なるほど。チキンレースの一種か。つまりどれだけポッキーを短くなるまで食べたかが勝負のゲームなわけだな」


凪「That Right!!」


真「へへへ!!確かにてめーらは幼なじみだから一緒にいた時間は長いかもしれねーけど俺達はさらにその上をいくぜ!!生まれる前から一緒の俺達に勝てるのか!?いや!!無理だね!!」


凪「おほほほ!!さぁやるの!?やらないの!?」


日「…上等じゃねーかてめーら。後悔すんなよ!?」


知「ふふふ♪ナギちゃんにマキ君♪覚悟してね〜」


作「はい!!じゃあそろそろ次回予告いきまーす。


少女は寂しがりの魔女だった。彼女の思い。彼女の姿の理由に真備は思わず立ち尽くす。


そしてそんな真備の前から彼女が消えたとき――新たな敵が姿を現す。


次回【寂しがりな魔女】」


日「問題nothingだぜ!!」


凪(身長141㎝)「あ゛〜もう!!あんたなんでそんなにデカいのよ!?これじゃ届かないじゃない!!」


真(身長175㎝)「うっせー!!仕方ねーだろ!?だいたい姉貴が小さすぎんだよ!?どう考えても中坊の背じゃねーだろ!?」


凪「あんた喧嘩売ってんの!?」


輝「あははは〜これはまさかの盲点でしたね〜。それにしてもヒナタンとチエリンもよくやる気になりましたね…恥ずかしくなかったんですか?」


日「い゛!?いや…それは…まぁな…」


知「そそそそ、そうだよ…ね??ヒナ君。うん。そうだよね…うん」


輝「…??」


日《言えない…昔、マンガみたいな展開でキスしたことあるなんて…絶対に言えない…!!》



次回に続く!!

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