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時の秒針  作者: †HYUGA†
第一章;時の番人編
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第4話 喧嘩の達人?


凪side



「さぁあんた達!!片っ端からかかってきなさい!?」




あたしは目の前にいるあたしと知恵理をナンパしようとした男。2人にそうつげながら拳を構える。


体つきがよく眼もとがつり上がった男とメガネをかけたインテリ系の男。どちらもニコニコしてて気持ち悪い…。


でもあの様子を見る限りこっちの挑発にもあいつらは乗る気がないみたい。案外落ち着いた性格なのかしら?


でもここで手をゆるめるあたしではない。だからあたしはさらに口撃を加えていった。




「どうしたの?あなたたち腰抜け?まさかこんなか弱い女の子相手に怯えるなんてとんだチキンハートの持ち主よね〜?」




あたしは今できるかぎり最高で最悪の罵倒言葉で2人を挑発する。



――さぁ来なさい!!こっちはいつでもOKよ!!




『『………』』




だけどあたしの安っぽいけどあたしが選んだ相手がムカつく言葉だけで構成された挑発にまったく動じることはなかった。


ここまで来るとさすがのあたしもイライラしてきた。こいつらいい加減あたしに本性見せなさいっての!?



――あ〜もう何なのよ!!来るなら早く来なさいよ



ていうかここまで挑発しといてなにも感じないなんてこいつらバカ!?知恵理は見た目からして喧嘩するような奴じゃ100パーセントないし。


あたしにいたっては――いたっては――


あーもう!!なんで自分で自分のコンプレックスを言わなきゃいけないのよ!!



――そうですよ!!あたしは背が低いから中学生に見られないですよ〜!!なんか文句ありますかー!?



なんかムカついてきたわね。あっちから来ないんならこっちから行こうかしら。


あたしは思わずその考えが頭の中へと過ぎる。これでも喧嘩なら得意分野なあたし。こんな奴ら相手なら勝てる自信はあった。


それにぶっちゃけるとあたし目の前にいるこいつら好みじゃないのよね…



――よし決めた。もう待つのはやめた!!さっさとやってやろうじゃない!!



他人の知らないところであたしはそう決心を固めるのだった。


こっちからしてみたら我慢の限界なんだから!!




「…どうやら来ないみたいね?だったらこっちから行くわ――」



――PiPiPi…PiPiPi…♪




そのとき。まるで図ったかのように携帯の着信音が響き渡った。その音に出鼻を挫かれたあたしはいつものノリで思わず転けてしまいそうなる。



――な…何よ都合悪いわねあたしの決断を出鼻から挫いちゃって…。



こう言ったらあれだが1人コントみたいで案外恥ずかしいんだからね…!!




――…Pi♪




「【叶琉(かなる)】」



そしてその携帯の着信音を止めた携帯の持ち主は携帯を耳に当てそう自らの名前だけを告げるのだった。




「(コクリ)分かった」




そこから電話の持ち主であたしの目の前にいるインテリ系の男は頷き必要最低限のことだけを伝える。


そしてそこに居たのはさっきあたしたちをナンパしようとした、いやらしい笑顔のチャラい男ではなく完全に大人な顔をした1人の男だった…。






「(コクリ)では…」




――…pi♪




携帯を切ると同時にインテリ系の男はもう1人の男に耳打ちをする。


さっきからあたし達の存在忘れてないあいつら。




「ねぇ。ナギちゃん…」


「何?知恵理…あたし今すごく機嫌悪いから近づかないほうがいいわよ…?」




少しだけ動揺しているのか挙動不審な小動物みたいな知恵理。


普段なら抱き締めてしまいそうな彼女のその愛らしい姿。


だけど無視されてイライラの限界に近付き、爆発まで秒読みに入りつつあるあたしは舌打ちをしてしまいそうになった。


でも知恵理の次の言葉に現実を突きつけられる。




「ごめんね知恵理。お願いだからほんの少しの間だけ黙っててくれない?」


「…ナギちゃん。私もお願い…周りを見て」




知恵理の雰囲気にそこまで来てあたしはやっと気がつく。だからあたしは言うとおりは周りを見渡してみた。するとそこには…いるやいるや危険な道具を持った不良がゴロゴロと…。



――気づかなかったわ…



今度こそあたしは舌打ちをしてしまっていた。




「ちょっとあんた達!!どういうつもり!?」




あたしは周りを一通り見回すと目の前にいる2人をキッと睨みつけながら弾圧するように言葉を放つ。




「…う〜ん〜。どういうつもりと言われてもな〜…。俺達はただ"ある人"に頼まれただけだから〜」




するとここにきてやっとつり目の男が口を開くのだった。



――まったく…見た目通り下素な声だこと…。




「ふん!!あたしが言いたいのはなんであたし達みたいな少女相手にこんなに人を集めたということよ!!」


「これは失礼しました〜」




語尾を妙に伸ばす独特のしゃべり方はあたしのイライラを増幅させる。




「まずは自己紹介から〜僕はこの不良グループのリーダーをしてます〜【駿河正臣(するがまさおみ)】と言います〜。で〜こっちにいるのが〜」


「参謀【因幡叶琉(いなばかなる)】」


「う〜ん〜。相変わらず静かだね〜叶琉君〜」




余計にムカつくしゃべり方のつり目――正臣に比べて、要点だけを簡潔に告げるインテリ系――叶琉。


いい加減こいつらに付き合うのに腹が立ってきたあたしは苛立ち含みの口調で口を開いていた。




「…で?なんであたし達みたいな女の子相手になんでこんなに集めたのよ?」


「…簡単なことだよ〜僕達は〜あなたの本性を知っているからだよ〜」


「…本性ですって?」




正臣の言葉にあたしは反射的に呟く。そんなあたしの呟きに叶琉は自分が持っていたパソコンを見せてくる。


でもそれは少なからずあたしを――あたしと知恵理を驚愕させるものだった。




【桜時学園喧嘩の強いやつランキング第4位】


  【―"羽前凪"―】




――嘘っ!?あの記録まだ残ってたの!?



そこに記してあったのはあたしたちの地塗られた記憶の断片だった。


あたしの【大事な弟】を未だに傷つけ続けるあの地塗られた事件の――




「…そのデータをどこで手に入れたの?」


「高等部の裏掲示板」




あたしの震えているような声で聞いたその問いに簡潔に応えたのはやはり叶琉であった。


高等部の掲示板か…やっぱり高等部の連中にはにはまだあたしたちのことを悪く言うやつが居るのね…。


こんなものさっさと消したいのに…入学式のときに暴れた副産物とでも言おうか…輝喜と出会った【あの事件】の記憶が蘇ってくる。




「…なるほどね。だからこんな人数になって完全装備で出陣てわけか…」




あたしは自分の周りにいる十数人の不良を見渡す。


どいつもこいつもあたしと知恵理のことを下素な目でみてやがる。ここまで嫌な空気久し振りだわ。


アウェーのこの状況。それにこの人数も含めてみると最悪な状況ね。でも――




「はぁー…」




あたしは一度空気を吐くと再びを見据える。


そして彼らに。彼らの考えの間違いを指摘してやるのだった。




「はっきり言うけどね…あたし達のことを舐めすぎよ…人数不足だわ!!」



――ガ――ンッ!!!!!!




あたしはその言葉と同時に知恵理に触れようとした不良をぶっ飛ばした。


本能のまま、怒りにまかせた拳だった。




「ふん!!ストリートの喧嘩であたしとやろうってんなら、せめて3ダースは用意しなさい!!」




――ガ――ンッ!!!!




宣言しながらさらに近くのパイプを持った男の顔に拳を放つ。


そう…家柄上【戦闘訓練】を受けているあたしにはこんなやつらただの雑魚でしかない。たとえこれだけの人数を集めていても勝負は見えていた。




『うおりゃー!!!!』

『はぁー!!!!』

『死ねやー!!!!』




相手の力量もはからずに―馬鹿なやつらね。今の状況を見てなかったのかはたまた3人ならいけると思ったのかあたしに武器を振りかざす不良達。


まったく…こいつらに比べたら真備の方が数倍頭がいいわ…。




――ドグシッ!!ダグシッ!!ズベシッ!!




突っ込んできた3人を1人ずつ丁寧に沈めていく。最初の男は跳び膝蹴りでノックアウト、2人目はその勢いで顔に拳をめり込ませ、3人目は2人目の顔にめり込ませた拳を軸にして回し蹴り。


あたしのこの一連の動作に周りにいた連中が戦慄する。


どうやらここまで来てやっとあたしに恐怖を抱いたようね…。


あたしはそこで思わず腹の底からどす黒い笑みが浮かんできた。こいつらの恐怖する姿を楽しむような…そんな笑みが。




「…ははは。あはははは」




口から出てきたその笑みは間違いない。あたしは今、最高にハッピーだった…これが【羽前家の血】


人を――自らの大切なものを守ることを生業とする我が愛しき光の血であり闇の血というわけね。



――…いいわ。最高よ。もっとあたしを…




「もっと…あたしを楽しませなさい!!あんた達いぃいいいいいい!!!!」


「…狂ってる」




誰が言ったのか、その言葉はその場にいた不良たち全員のあたしに対する心の言葉だった。


でも今のあたしには最高のほめ言葉。あたしの空虚な心を埋める最高の言葉。


あたしの実家である羽前家の特殊な【羽前家の血】と呼ばれる本能によって、あたしは今猛烈なるリビドーを感じていた。"知恵理を守る"という最高の使命を授かったあたしを止められるのは最早この場にはいない。


あたしはもしかしたらあたし自身すら傷つけてしまうかも。


そう思えるくらいにあたしは覚醒していた。




――…ガバッ!!!!




「ナギちゃん…」




――でも世の中はうまくいかないものなのよね。ほら、今回だって結局またこの子に止められちゃう。


あたしは唐突に何か温かいものに包まれていた。


まるで花のようないい香りがする。嘗て家柄の――羽前家に生まれたせいで、イジメられていたあたしと真備を救ってくれた彼女の手によって。




「…知恵理」




そして彼女の名前を呼ぶ。その瞬間にあたしの覚醒した血は一気に鎮静化していった。


なぜなら【羽前家の血】は人を守るための本能。守っている者が望まなれけば…それに従ってしまうのだ。




「…知恵理」


「……」




無言であたしを抱きしめる知恵理。その力ははっきり言ってすぐにでも振り払えてしまうほどひ弱ですぐに壊れてしまいそうに思える。


でもそこに腕力ではなく彼女自身にある力が加わったらどう?心とか思いとかそんなんじゃない。言うなれば【知恵理の力】とでも言うのかしら。


少なくともあたしにはこの力以上の力を持たないわ…。


本当に…彼女には適わないわね…。




「…もういいわ知恵理。もう…大丈夫よ」




安心させるようにそっと呟く。後ろから抱きしめられている今のあたしにはそれしかできなかった。


でも、あたしの思いはちゃんと彼女に届く。あたしの声に知恵理は安心したのかゆっくりと腕を緩めていった。




「…うん、早く帰ろうナギちゃん。じゃないとヒナ君たちが怒っちゃうよ?」


「そうね、あいつら案外心配性だからあたし達がいなかったら心配するからね〜」




知恵理の腕から解放されたあたしは知恵理の方へ振り返りにっこりと微笑む。


それに吊られたのか知恵理もあたしに微笑み返してくる。むぅ〜なんでこの子の笑顔はこんなにも綺麗なのかしら?



――…ま、いっか。




「じゃあ、そういうことだからあんた達。あたし達帰るわね?」




知恵理の手を取り、あたしは不良どもに笑顔でそう言う。


不良どもは最初あたしたちの行動に呆然としていたがあたしの言葉に弾かれたように動き出した――




「ちょっと待ってほしいかな〜僕達としては〜このまま去られたら〜困るんだよね〜」


「…何よあんた。まだ居たの?はっきり言ってあたし存在すら忘れてたわよ?」


「それは〜非道いな〜」




あたし達の退路を断つように男が現れる。不良のリーダー【駿河正臣】だ。




「…で。あんた何?あたし達にまだ用があんの?」


「いや〜これでも【雇われた】身だからね〜逃がすわけには〜いかないんだよ〜」


「…なんですって」




あいつの言葉の中にある聞き捨てならない言葉にあたしは目元に力をいれる。




「用。お前じゃない。用ある。この女」




――…シャキッ




そして、そのときあたしは目の前にいる駿河しか目に入ってなかったから後ろから近付いてくるそいつに気がつかなかった。




「な…ナギちゃん…」


「動く。危険。ナイフ。刺さる。痛い」




握った知恵理の手に力が入る。なぜならあたしが振り返るとそこには折りたたみ式のナイフを知恵理の首に突きつける片言しゃべりの【因幡叶瑠】がいたからだ。




「…あんた。自分が何してんのか分かってんの?」


「分かる。これは脅し。違う」




睨みつけ問い掛けたあたしの言葉に叶瑠は即答する。


相変わらず彼の話す言葉は単語だけの必要最低限の言葉だけの羅列。だがその言葉だけであたしの不利さは伝わってきた。


今にも泣きそうな顔の知恵理の手をあたしはただ無言で握り締める。


歯を噛みしめすぎてギリギリと鳴るのが分かる。


あたしにできるのはただ知恵理から絶対に離れないという決意のもと手を握り続けることだけだった。強くても構わない。絶対離れないように強く――






知恵理side



「お前。邪魔。離せ」


「…いやよ。知恵理をあんたと一緒にさせるなんて、死んでもいや」




そう言ってナギちゃんは私を挟んで私にナイフを突きつける因幡さんを睨みつけました。




「脅し。違う。俺。刺す」


「あ…あら、刺せるのかしらあんたなんかに。そんな脅し通じないわよ?」


「叶瑠〜別に殺さないなら〜顔とか傷つけでも〜いいからね〜」


「(コクリ)了解。正臣」


「くっ…!?あんた達、どこまで外道なのよ…!!」




さんの言葉にナギちゃんは唇を噛み締めるのが分かった。でも私は怖くて動けません。


喉に付けられたナイフ。その冷たさが肌を伝って私の思考の流れを止めてしまっていました。


私にはもうなすすべがありませんでした…。




「どうする。手。離す。それとも。顔。傷つく」




そう言いながら私の肌を伝うように喉から顔へと冷たい感触が移り変わっていく。この動作に私は反射的に目を閉じた。




「………分かったわ」




でもそれと同時にナギちゃんの声が私の耳を震わす。そして手にあった温もりが私の元を離れるのを感じました。


私を安心させてくれる最後の寄りどころ。それを失った私は反射的に目を見開きました。


そして私の目に映ってきたのは――悲しそうな、悔しそうな、そんな顔をするナギちゃんが後ずさるように私から離れていく姿。




「…知恵理。ごめんね。本当に…ごめんね」




ナギちゃんは最後にそう言うと顔を俯かせ私と駿河さんのちょうど真ん中くらいの間で立ち止まりました。


血が出るくらいまで拳を握りしめ、前髪で目元に影が差すほど俯いたナギちゃんの姿を私はただ見つめることしかできませんでした。


でもそうしてるうちに残った不良さん達がナギちゃんに近付いていく。私が嫌いな目をしながら――




「さてお前ら〜俺達の〜仕事は〜殺さずに〜その女を連れて行く〜ということだったけど〜」




そして駿河さんの方も私が嫌いな目をしながらゆっくりとナギちゃんに近付いていく。そのとき私は最悪の事態が頭に過ぎりました。


そうであってほしくない。そうであってほしくないと心の中で祈る私。


でも現実はそうそう甘いものではありませんでした。




「――俺達は別に〜こっちの女を〜どうしようが〜構わないと〜いうわけだよな〜」


『『ギャハハハハハ!!』』




辺りに響く不良さんたちの笑い声。その声に私の予想は確信に変わった。



――この人たちはナギちゃんを…ナギちゃんを…。



そう思った私はいてもたってもいられずにただ叫びました。私の親友を守るために――




「やめて!!!!」




私の声に今まで騒いでいた不良さん達の笑い声が止まる。みんな私が叫ぶなんて思ってもなかったみたい。


でも何より驚いていたのは不良さん達の中心にいるナギちゃんでした。ナギちゃんの目は大きく見開き驚きの表情が見える。


でもそれに気を取る余裕は私にはもうありませんでした。だから叫びます。


ナギちゃんのために。




「やめて!!ナギちゃんを…ナギちゃんに…ナギちゃんに何もしないで!!」




気付いたときには私の頬を何かがつたっていました。それは多分不良さん達に対する恐怖で流れ出てきた涙なんだと思う。


でも、それでも私の叫びは止まりませんでした。




「お願い!!お願いだからナギちゃんを傷つけないで!!私が何でもするから…何でもするから…だからナギちゃんに触らないで!!」


「知恵理…」


涙を流して必死に悲願する私を見たからか、いつの間にかナギちゃんも涙を流していた。


大丈夫。ナギちゃんが守ってくれたように今度は私がナギちゃんを守るから――


そして私はナギちゃんに笑いかけました。最後にナギちゃんを安心させるために。




「問題nothingだぜ知恵理。そして俺がお前を守るからな」




そして…いつも私を見守ってくれる私の大切な人の声が聞こえてきました。


目の前で綺麗な涙を流しているナギちゃんの目が大きく開く。私もその声が信じられませんでした。




――ガ―――ンッ!!!!!!




刹那、私の耳元に何かを打つような音が聞こえてきました。それが何の音だったのか最初、私には分かりませんでした。


でも、それも束の間。気がつくと私の後ろにいた因幡さんが地面に倒れる。そこでやっと私は気がつきました。




「…女の子を2人も泣かすなんて、なかなかの色男ぶりだなお前ら」




――これは、因幡さんが殴られた音なんだと。



そしてこれをやった犯人。それは私をまたぐように夕陽で長く延びた私の見慣れたその影なんだということに。




「…ぶふっ!!何言ってんのよあんた、キャラ違うじゃない!!だいたい、あんたがこんな可愛い女の子を2人もほったらかしにしてたのが悪いんでしょ?……遅刻ギリギリ、本日2回目よ」




その陰の登場に安心したのかナギちゃんは思わず吹き出しちゃってました。各上私も、似合わないなーなんて思ったのは内緒。




「まったく、人がせっかく決めてんのにノリ悪いな〜」


「ふふふ♪でも本当にキャラじゃなかったよ?一瞬誰だけ分からなかったもん」


「げぇええ〜知恵理にまでそんなこと言われるなんて…俺ショックだわ…」


「あははは♪ごめんね♪」




あれ、思わず本音が出ちゃった(テへ☆)


でもたった1人、この場に登場しただけでこんなにこの場の空気が変わるなんて…。やっぱりすごいな…。


私はこの影の正体。その人物を思い、頬を緩ませてしまいます。でもそれは当たり前。だって彼は――


私は振り返る。その影の主を見るために――




「ヒナ君!!!!」




だって彼は――私が大好きな幼馴染【不知火日向】。


その彼が私の後ろでパイプを持って不適に笑っていました。




           `



凪「やっほー!!今回はあたしがあとがきをやることになったわ!!となわけであたしの歌を聞け〜!!!!」


真備(以下"真")「ばっ…!?姉貴何やってんだよ!?さっさと屋根から降りてこい!!」


輝喜(以下"輝")「あははは〜♪ナギリンたらパンツ丸見えですよ〜♪」


作「…なんだこのカオス」


日&知『『あははは…』』


凪「いえぇええええい!!」


真「誰かあそこにいるロリ萌ヤローを止めてくれー!!!!」




しばらくお待ちくださいm(_ _)m




凪「あーすっきりしたわ。じゃあ時間もないしさっさと次回予告しなさい作者?」


作「…あの〜つかぬことお聞きしますが、その右手から落ちてるものは…?」


輝「あははは〜♪マキビンは天の海に召されましたか〜」


日「いい奴だった。いい奴だったのに…なんで先に逝っちまったんだ!?」


知「マキ君…ぐすっ。マキ君のこと…絶対に忘れないからね?うわあぁあああん!!」


凪「さ・く・しゃ?さっさと次回予告しなさい?じゃないと…」


作「時の秒針。次回は――


知恵理と凪のピンチに現れた日向。彼の登場に不良達は戦慄する。


そしてそんな彼らを見下ろす3つの影が…。


次回【知られざる陰謀】」


日「くっ…問題…nothingだぜ…」


真「…ジュース買ってきたけど何この状況?」


凪「あんたがあたしのジュースを落としたのが悪いんでしょ!?責任取りなさい!?」


真「い…いや!!だから代わりのジュース買ってきたじゃん!?」


凪「問答無用!!!!」


真「ぎゃあぁあああ!?」


作「お前ら…マジでなんでそんなにノリがいいんだ?」


日&知&輝『『慣れてますから』』



次回に続く!!

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