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時の秒針  作者: †HYUGA†
第一章;時の番人編
33/76

第32話 雪光のWバトル

あの二人がついに登場!


いったい、二人の部屋とは何なのか?


・・・そして、あの人物の正体とは?


二つの部屋編開始!


問題nothingだぜ!!


日向side



「…次の部屋か」




ゲイル――いや、ゲイル先生と別れた俺達は、いよいよゲイル先生と闘ったこの回復の間の一番奥にある黒い扉。その前に来ていた。


今までとは違い、厚く重たそうな、まるで金庫のような金属製の扉。きっとこの扉の向こうにはさらなる闘いが待っているはずである。


そして、型にはまってるというか、なんというか…。




「…また、プレートがあるわ」


「あぁ…みたいだな」




唐突に呟かれた凪の一言に俺は溜め息を吐き出した。そう、扉の前には最早お馴染みのプレートがある。


その位置はまたしても高すぎて、一目ではなにが書いてあるかは分からない。


だが、大体のことは予想できていた。




「あははは♪次は何の部屋なんだろうね〜」




すっかり回復して、立って歩くことができるようになった輝喜は、また何を考えているのか分からないニコニコとした笑顔で俺に向けている。


今までの経験から、このプレートからもしかしたら次の部屋で待ち構える相手がわかるかもしれない。このとき俺はそう思っていた。




「……俺なんて……俺なんて…」




ちなみにあそこで暗くなってんのは真備だ。


ゲイル先生と別れた後に凪が言った「役立たず!!」発言が効いてるのか暗くなってるのである。


だけど、実際今までの2つの部屋では何もやってないからそれは仕方がないことだけどな――




「くぉらー!!馬鹿弟!!あんたいつまで落ち込んでんのよ!!!!凪払うわよ!?」




――ゲシッ!!ゲシッ!!




――あちゃぁ…真備のやつ凪に頭ど突かれてザメザメと泣き出したよ。でもまぁ…さっき俺を見放したからいい気味だな。ざまぁ!!


そんな真備に、敬意を評してこの言葉を贈らせてもらおう。




「ざまぁ!!」


「ヒナタン…容赦ない」




気にするな輝喜。世の中の常識(?)だよ。…それより、次の部屋はいったいどんな部屋なんだ?


未だに続く凪と真備のコントのような兄弟喧嘩――むしろDV?を横に見つつ、俺は次の部屋のプレートを読むために目を凝らす。


折り重なる文字。形を組み立て、1つ1つ繋いでいく。すると、それは1つの言葉にへと導き出された。




「“変型の間”?」




そう俺が呟くと今まで真備を折檻していた凪が反応する。


ていうかあそこのモザイクの塊は真備か?とてもじゃないけど人間とは思えない状態だな……。


別にここまでする必要はないのに――哀れだ。


俺はある意味勇者な状態の真備にピシッと敬礼をすると凪と輝喜の会話に耳を傾けながら目の前の大きな扉に目をやるのだった。




「変型ね…いったいどういうことかしら?」


「ナギリン。それはここで考えても仕方ないでしょ?」


「それもそうね」




凪と輝喜。2人の会話を聞きながら扉を見る俺はさっきよりも堅そうなこの扉に触れる。



――うん。問題nothingこれならいけそうだな。



俺はこの扉に何も仕掛けがないことを確認すると輝喜と話し込んでいる凪に目線を向けた。




「凪。後始末はお前がやれよ?」




そう言いつつ俺は後ろにあるモザイクの塊と化した真備を指差す。




「えー!!なんであたしが!?いやよ!!手が汚れるじゃない!!」


「…仮にも自分の弟だろ」




俺の言葉に顔をひきつらせる凪。そんなあからさまな嫌悪感を示されても俺が困るんだが…。


だけど一応言っておくと2人の兄弟仲は悪くない。むしろ仲はいい方だと思う。凪はただ単にあのモザイクがかった状態が嫌なだけなんだ。




「あー!!もう!!わかったわよ!!」




結局はあんな形でも弟だからか、最後にはそう叫ぶように言い放つと、きびすを返して真備のほうへと歩き出した。


嫌そうな顔をしつつも、ずんずんと脚音を起てているように歩いていく凪を見送った俺は改めて扉に手をかける。


ノブに手をかけ、一気に押し放つ――だがしかし――




「っ!?な…なんだ…これ!?」




だがしかし、扉に手をかけた俺は驚きで目を見開いた。なぜなら、目の前の手をかけたこの扉がとてつもなく重かったからである。




「どうかしたのか日向?」


「のうわっ!!!!????」




ある意味一番有り得ない声が俺へと降り注いできた。あまりに有り得ない。あまりに馬鹿馬鹿しい。


だが、結局俺は、その有り得ない声の正体を確かめるため、まるで飛び跳ねるかのように一気に振り返った。




「…驚きすぎだろ」


「当たり前だ」




振り返った先。そこには、さっきまでのモザイクがかった顔の面影は一切見当たらないバカ。真備がいつもの姿でそこにいた。



――凪。お前いったい何をしたんだ…。


そう思うのは必然的。そして、俺はあんな状態から奇跡の復活を遂げた真備をある意味、超人だと思うのだった…。




「…ホント、お前って普通じゃないんだな」


「は?何行ってんだお前?」


「…いや。問題nothingだよ真備。気にすんな」


「んぁ?そうか?んじゃ!!さっさと開けようぜ!!」




俺が変わっていく目の前の超人に溜め息をつきつつ見ていると、その張本人である真備は無邪気な笑顔でそう言うと扉に手をかける。


だけど助かった。俺の力ではどうにもならなかったけど…真備なら開けられるはずだ。


俺が脚が速かったり輝喜が握力と胴体視力が突飛して高いように真備は力が半端なく強い。真備ならたぶん開けられるだろう。


俺はそう思うと安心の息を漏らすのだった。




「ぐぬぬぬぬ…!!な、なんだこれ!?重すぎだろ!!」




だが、俺の期待は崩れ去る。なんと、あの真備でも目の前の鋼鉄の扉を開けることはできなかったのだ。


はっきり言って信じられなかった。まさか俺達の中で一番力がある真備が開けられないなんて…。




「ぐぬぬぬ…おい!!日向!!輝喜!!見てないで手貸せ!!」


「あ…あぁ。問題nothing」


「わかったよ…マキビン」




真備の叫びにも似た言葉に俺と輝喜は驚きつつもゆっくりと頷き真備の隣に立つ。


そして俺達三人は扉に手をかけた。




「行くぞ!!せ〜の!!」




――ギギギギ…




力いっぱい扉を押すとそんな重たい音をたてながら鋼鉄の扉がやっと動く。


だが俺達3人が力一杯押しても何とか人1人通れるくらいにしか扉は開かなかった。




「はぁ…はぁ…凪。先に入れよ」


「分かったわ」




重い扉を開けるために力を使ったから少し息を荒くしながらの俺の言葉に珍しく素直に扉に一番で入っていく凪。




「次は俺が行くぜ?」


「問題nothing…」




次に疲れて膝に手をついている俺に確認を取って扉に入るのは真備だ。


さすがに真備は体力があるらしく、さっそうと扉の中へと入って行った。


さて。残るは――




「輝喜。先に入っ…!?」




振り返った俺…そのとき俺は思わず輝喜の顔を見たとき言葉を詰まらせてしまう。その顔はまるでさっきまでの俺。あの兄貴とのことを思い出そうとしていた俺自身だった。


あの表情を読みとるのは簡単だった…。いや、簡単に分かった。あれは…今にも泣きそうな顔だと。




「ん?あははは♪どうかしたの?ヒ〜ナ〜タン♪まさか…俺に見とれてたのかな〜?」


「あ…うん。い…いや。問題nothing…悪い輝喜。先に行くな…」


「はららら…渾身のボケをスルーするなんて鬼畜だなぁヒナタン。でも、分かった。また後でね…ヒナタン」




そう言った輝喜の顔はヒドく悲しげだった…。






???side


俺は扉の中へと遠ざかっていく日向の足音がいつもより大きく聞こえたような気がしました。鋼鉄の扉の向こうに消えていく日向。


向こうの部屋から漏れる光がまるで【神聖の間】への入り口のようですね。



――さて。俺も行きますか。



そう決心した俺はふと昨夜のことを思い出して苦笑いをしてしまいました。




「確かに私情に走ったのは俺でしたね」




そう言って自嘲気味に笑った俺は祭壇への扉を潜るのでした…。






日向side



「…ここが変型の間?」




日向side



「…ここが変型の間?」



俺達が入ったのは大ホールのような場所だった。


ただし家具などのその他一切の道具はなく壁や床天井まで全て白いタイルに覆われているが…な。




「何にもない部屋ね…」


「あぁ…そうだな」




凪の呟きに律儀に応える真備。だが、確かに2人の言葉の通り見渡してもただ白い空間が広がるだけで本当に何もない部屋だった。




「いったい…どうなってんだ?」


「お応えしましょう。みなさん」



そのとき今まで気配すらなかった俺達の真後ろから突如として声が響いてくる。その無機質な変声機を使った声は今日と昨日で何度も聞いた。最早聞き間違えのない声だった。




「…!?【レリエル】」



「…ようこそ。変型の間へ…プレゼンターは俺…レリエルが勤めさせていただきます」




レリエルはまるで高級なレストランのウェイターのように丁寧にそう言いながら頭を下げる。


その動作。そしてその行動とレリエル自身の言葉に俺達はこの部屋の主を認識するのだった。




「ここはあんたの部屋ということね?」




この状況から受け取った情報をもとに凪がレリエルに確認を取る。


俺もレリエルはそれを肯定するものだと思った。だがしかし――




――シュルシュルッ!!




今度は俺達の左から布が擦れる音がする。だけど俺達は振り返る必要もなかった。なぜならその見事な水色の長髪がなびくのを見たからである。




「俺の存在も忘れないでくれよ」


「刹那!?」




凪の目が驚きに見開かれる。だがそれは俺や真備それに輝喜も同じだと思う。


一部屋に2人の能力者がいたのだから…。




「いったいどうなってるんだ!?」




真備が叫ぶがレリエルと刹那は冷静な目で俺達をみすえた。




「俺達と戦ってもらう前に1つやらなければいけないことがあります」




そう切り出したレリエルはポケットからリモコンを取り出す。…ん?


あれ?この展開は前にもあったよな?確かデモンのときもこんな感じだったような…。だが俺の思考がそこまで行ったときにはレリエルは俺のすぐ目の前でリモコンの青いボタンに指をかけていた。表情は見えないがその不適な笑顔を浮かべながら…。




「“2人”には退場して貰いますよ…」




――ポチッ!!




レリエルがそう言ってリモコンのボタンを押した瞬間。俺はデモンとの戦闘がフラッシュバックする。




――ゴゴゴゴゴ…!!




そしてその直後やはりというか予想通りというか部屋が揺れ俺達が立つ床が動き出した。


ただし今回は床だけではない。部屋全体が動き出したのだ…。




「な…なんだ!?」




俺は動く床にバランスをとられないように脚を固める。だがそのとき俺の目の前に俺よりも小柄だが可憐なその体がその綺麗な水色の髪を振るわせながら突如として現れた。




「お前はあっちだ!!」


「なっ!!刹那!?」




――ドゲシッ!!




その可憐な少女――刹那は俺を部屋の端っこの壁に蹴り倒すと満足したように踵を返して歩き出す。


そんな刹那を見ながら俺は蹴られて痛みが走る体に鞭打って立ち上がる。




「刹那!?なにしやがる!!…ってうわっ!?」




――ガタンッ!!




だがさらに直後俺が刹那に蹴り倒された床が上に動き出し俺が立ってられないほどのスピードで上昇しだした。



――な…なんなんだよ!?




「うわあぁああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」




床はそんな訳の分からない状態の俺に関係なく上昇し続ける。立ち上がろうとして再び倒れたせいか俺は最早立ち上がる気にはなれなかった。そして――




――ガタッ…




急激に減速した床は俺を天井とサンドイッチする前に止まるのだった。


おそらく最初からこんな作りだったのだろう。その位地はとても絶妙な位地だった。周りが見えて、なおかつ飛び降りられない絶妙な位地だった…。




「止まった…」




俺は安心しきってそう案著の声を漏らす。しかしそのときさらに俺を混乱させる事態が起こった。



「あ…ヒナ君!!」


「え!?」




その声を俺が聞き間違えるはずがない。その綺麗なソプラノ声に俺は声のしたほうを向く。


するとそこにはやはり彼女がいた…。




「ち…知恵理!?」


「うん。そうだよ♪」




今俺がいるのは地面から5〜6メートルほど上にある天井間近の盛り上がった床の上。


対して知恵理は俺と同じ高さにある天井からつり下がった鳥かごのようなものの中にいた。


――なんで?さっきまで何もなかったのに?


俺はさらに周りを見渡した。すると首を横にしてみればすぐに俺の親友の顔が見えた。




「輝喜!!」


「…ヒナタン」




輝喜は俺とは反対側で盛り上がった床の上――つまり部屋の反対側にて俺とまったく同じ状態でいた。


そしてさらにそのとき俺の耳にすぐ横の籠から知恵理の声がこだまする。




「ヒナ君!!下を見て!!ナギちゃんとマキ君…それにレリエルさんとセッちゃんが…」




この際知恵理のセッちゃん発言は無視しようと思う。どうせ刹那のことだと思うからだ。


それよりも俺は知恵理がなぜそこまで慌てているのかが気になった。


だから知恵理が言った通り俺は下を覗き見る。だがそこにあったのは俺の想像を遥かに超える映像だった。




「な…なんだこれ?」下を見た俺はこの光景の異常さに声を失った。


なぜならそこにあった光景はまるで異世界のようだったからである…。






凪side



「ふぅ…寒いわね」




あたしは周りの状況を視界だけではなくこの寒さで再確認する。肌を突き刺すようなこの肌寒さ…そして見渡せば辺り一面は銀世界だった。



――そう。雪だらけなのである…。



さらに左側にはさっきまでなかった5メートルほどの大きな壁。


日向や輝喜はなぜか知らないけど上のほうにいるしあそこに見える鳥かごのようなもの…さっきあの中から声が聞こえたということはあそこにはおそらく知恵理がいるみたいね。


そんでもって、馬鹿弟の姿が見えないということは…。そして私はそこまで考えると左側の壁を眺めそっと呟いた。




「この向こうに真備はいるってわけね…」


「…どうだ凪?俺の部屋…【静寂の間】は?」




あたしは唐突に発せられたその声に目の前にいる水色の髪の美少女を見る。


そこにいた彼女――刹那は昨日より少しだけ優しく楽しそうな笑顔を浮かべていた。




「…で?あたしの相手はあんたということね…【静寂の間】の主。刹那?」


「そういうことになるな凪」




あたしは少しだけ皮肉っぽくそう言うと逆に刹那もあたしの真似なのかその柔らかそうな唇をいやらしそうに振るわせる。


そして――あたしは右手を横に突き出し刹那は両手を前に突き出す。


戦闘準備完了だ。




「発動!!風神!!」


「来い!!雪化粧!!」




武器であるあたしの魂。鉄扇の【風神】を取り出しながらあたしはある1つの決意を固める。


彼女“刹那”を止める決意を…!!




――あたしたちの1対1は誰も邪魔させないわ!!何としても刹那を止めてみせる!!




あたしたちの闘いは今ここに新たに始まった。






真備side



「…なんだこれ?」




気がついたとき俺はこの空間の異様な場景を凝視した。


まず周りは全てさっきまでの白い空間と同じどある。ここまでならまだいい。だが異常なのはここからだった。


そこは現実的にありえない光景があったのだ。問題は今この瞬間も俺の周りをフワリフワリと浮かんでいるこれ。




「【鏡】…か?」


「えぇ。その通りですよ真備。これが俺の部屋…光の空間【鏡の間】です」




そう。俺の周りにはなぜか大小様々な鏡が…浮いていたのだ。




「なんで…鏡なんだ?」


「それはおいおい分かりますよ…」




そう言ったときのレリエルはきっと不適な笑みを浮かべていたと思う。そしてレリエルは左手を突き出した。




「…来い。恍穿弓」




その静かな声とは裏腹にレリエルの周りに激しい光が巻き起こる。




――…ピカアァアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!




「これがお前の魂狩か…」




俺は彼の魂をはじめて見たがその姿はとても神々しい光だと思った。


使ってる人間があんな格好でなければ彼の姿は神にすら見えたと思う。




「弓矢の魂狩。恍穿弓」




彼の魂狩は弓矢――アーチェリーの形状をしている。そんな端から見れば旧式の武器にしか見えない武器だが俺はその武器に脅威と神々しさを感じた。


そしてそれを扱う彼。レリエル――あいつにも…。


だが俺はそんな存在に立ち向かうための武器を手に入れた。あいつを目覚めさせるための武器を。その名前は――




「発動!!雷神!!」




――ピシャアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!




俺がその名前を叫んだ瞬間に俺の周りに大量の電気が飛び火する。


そしてその電気の暴れが収まるとそこには俺の褐色に似た肌色の拳を隠す黒いグローブが現れるのだった。




「グローブの魂狩雷神!!」




ここにきてやっときた俺の出番に俺は心が踊るのを感じる。心行くまで楽しみながら名誉挽回してやるぜ。そう心に思いながら俺は目の前の男にニヒルな笑みを向けると唇を震わした。




「おい!!レリエル!!」





でもそのまえにここで一つ爆弾落としておくとしよう。俺とお前の関係のヒントをな――




「…なんです?」


「いいか?レリエル。俺が今から言うことは冗談でも何でもないぜ?昨日の夜お前を見てから……そして今朝からのお前の“偽物”を見てからずっと確信していることだ!!」




そこまで言うとレリエルは分かりやすく体を固めた。だが当然だろうな。俺も初めは信じられなかったし…だけど、その反応をみる限りどうやら事実なんだな。


だがまだ言わない。お前のことはまだ…こいつらがいる前では――




「俺はお前の正体を知っている!!」


「……!?」




声に出さずともその体の震えが何よりの返事となっていた。俺は彼が震える姿を始めて見た。


“今まで”見てきた中で始めて見たのだった。




「…いつからですか?」


「…だからさっき言ったろ?最初。昨日の夜…初めて会ったそのときからだ」



そうだ。初めて会ったあの姿を見てピンときてたんだ。でも敢えて学校でも普通に接していたのはこのときのための布石だ。




「お前とは一度やってみたかったんだよ」


「何をですか?」


「そんなもん決まってんだろ…」




そこまで言うと俺はレリエルに指を突きつけ片目を瞑り押さえきれない高揚感そのままの楽しげな声をあげこう言った。




「喧嘩という名前のパーティーをだよ!!!!」


「…っ!?なるほど、実にあなたらしい。いいでしょう…真備。全力でお相手いたします!!」


「うっしゃあぁああ!!!!」




――さあ…パーティーの始まりだ!!しっかり楽しませてもらうぜ!!レリエル!!!!






           `


作「さぁ今回も来ました!!第2回ラジオ放送風あとがき!!その名も――


【TOKIのSEKAI】!!!!


司会は俺、作者が勤めまーす!?そして、協力者してくれるのはこの2人!!」


真「うぃっす!!本編じゃケガしたり死にかけたり大変な目にあってる羽前真備と!!」


輝「影が濃いのか薄いのか!?美濃輝喜の2人で〜す!!」


作「と!!言うわけで今回もYO☆RO☆SI☆KUお願いしまーす!!」


真&輝『『しくよろ〜』』


真「なぁなぁ!!そういえばさっきからずっと気になってたんだけどなんで、俺達が呼ばれたんだ?」


輝「そういえばそうだね〜。ここは普通、主人公の日向やヒロインの知恵理を出した方がいいんじゃないかな〜?ねぇ作者さん。なんで〜?」


作「ふっふっふ!!説明しよう!!と言っても理由は簡単!!輝喜と2人で真備を弄り倒すためだあぁああああああああああ!!!!」


真「弄られ役かよ!?ていうか俺の人権は!?拒否権は!?むしろ俺人間として扱われてるのかよ!?」


作「え゛?お前って…人間だった…のか?」


真「当ぁああたり前だあぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


作「ということで、最初のコーナー行きたいと思いま〜す」


真「無視された…」


輝「あははは♪でも作者さん。どうやら時間みたいだよ〜続きはまた次回のあとがきということで♪」


真「あの…俺の存在って最早空気なんですか?ねぇ?ねぇ?ねぇ!?」


作「あら?もうそんな時間なのか…じゃあ、続きは今度にして次回予告。次回の時の秒針は――


その矢、光ゆえに光の力を持ち。光ゆえに光をも超える力を持つ。光こそが…最強の能力。


これが俺の魂狩の特性です!!


次回【弾光の恍閃弓】」


日「問題nothingだぜ!!」


真「いーじ。いーじ…どうせ…どうせ俺なんて…ラブコメでありがちの主人公の親友(ウザい方)ですよ〜だ…いーじ…いーじ…」


輝「ふふふ♪マキビン♪マキビン♪無視されて落ち込んでないでラジオ放送の続きしよ♪それにそんなマキビンに朗報があるんだよ♪なんと!!最初のコーナーは――」


作「【羽前凪の憂鬱】!!」


真「最悪だあぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」


凪「それどうゆう意味よ!?」


真「げっ…姉貴!?」



次回に続く!!

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