第28話 治癒能力の神髄
閉じ込められる日向と輝喜・・・
魂狩【執刀】を使い襲ってくるデモン・・・
その中で凪が・・・
日向side
「ゲイル先生…どうしてもやるんですか?」
俺はメス――ゲイル先生の魂が具現化された魂狩【執刀】を持つゲイル先生に対して身構えながらそう問いかける。
もしここでゲイル先生と戦うことになると結果的に俺は戦う理由を教えてくれた恩人を倒さなければいけない。
それはどうしても避けたかった。だけど――
「ヒナタ。ドウシマシタ?オジケヅキマシタカ?」
ゲイル先生はいつもの喜怒哀楽の楽部分のみの楽しげな雰囲気ゼロの声。それは怒りや悲しみなんて声じゃなくただ純粋に闘いのための声。俺にはそう思えた。
俺は今までゲイル先生のそんな敵意しかない声を聞いたことがなかった。
「…やる気なんですねゲイル先生」
「クドイデスヨ。ワタシハアナタノテキデス」
ゲイル先生は両手に持ったメスを指で戯れ遊ばせながら息を飲む暇なく俺にそう返してくる。
指の間のメスがそれぞれ当たるたびにジャリジャリと金属がこすれあう音が響き渡った。それはあたかも俺をゲイル先生――恩人という鎖が解けていくかのように――
そのとき俺は気がついた。俺自身もゲイル先生を恩人ではなく知恵理を奪う敵と見始めていることに。
そしていっときの間その動作を続けたゲイル先生は一回深いため息をこぼすとどこか諦めた表情で呟いたのだった。
「シカタアリマセンネ……」
「え?」
それはどことなく諦めたようなゲイル先生の呟き。俺はその言葉に淡い期待を向けた。
――だけど、それは結局淡い期待でしかなかった。
なぜなら、次の瞬間ゲイル先生の口から帰ってきたのは――はっきりとした拒絶の声だったからである…。
――シュッ!!シュッ!!
「ヒナタン!!!!!」
「ぐっ!?」
空気を何かが切る音が流れたと思った瞬間。俺の目の前は灰色の地面だった。
最初なにが起こったのかは分からなかった。だがすぐに気がついた。
俺は間一髪のところを輝喜に地面に押し付けられる形で避けることができたのだと――。
――キンッ!!キンッ!!
直後。俺の後方から何かが地面に突き刺さるような音がする。
振り返るまでもない。だが俺は敢えて振り返ってみるとそこには――
「メス【執刀】」
――そこには地面に刺さった2本のメス。ゲイル先生の魂【執刀】だった。
そしてその刹那。さらなる追撃の声が部屋に響きわたった。
「ニガシマセンヨ!!」
――シュッ!!シュッ!!
ゲイル先生のいつにもなく冷たい声に俺は前を振り向く。それと同時に向こうから飛んでくる光る物体が2つ見えてくる。
「くっ!!ヒナタン!!」
――ドゲシッ!!!!!
一瞬怖じ気付きながらも反射的に歯ぎしりをした輝喜はそのまま俺の体を蹴り飛ばす。
俺はそのまま反転し転がり転けるように倒れ込む。気がつけば俺がいた場所には俺を蹴飛ばした輝喜の脚がありそこに――
――ザシュッ!!!!!!
――そこに鈍い音と共に何かが突き刺さるような光景が目に入る。
信じられないものを見たような感覚に苛まれる。だが目の前の光景は嘘をついてなかった。
その光景を見た瞬間俺は最早情景反射と言っていいくらいに目に見えて顔を青くする。
なぜなら目の前には俺の代わりにメスを深々と刺された輝喜の脚があったからだ。
『『輝喜!!!!!』』
後ろの凪と真備の双子が同時に叫んでこっちに近づいてくるのが見える。
だけど、真備達に反応が遅れたとはいえ、俺は輝喜の目の前にいた。
だから、俺は真備達よりも何倍も早く輝喜のもとに駆けつける。輝喜の名をよびながら…。
「輝喜!!!!!」
「いててて…ヒナタン。無事ですか?」
床に倒れ込む輝喜。その脚には刺さりどころがよかったのか血こそでてはいなかったがしっかりと執刀が突き刺さっていた。
「ヒナタン?」
「お…お前馬鹿か!?なんで俺を庇ったんだよ!!」
呆然としていた俺は一気に態度を一変。頭に血を上らせた。
知恵理を助けるためとはいえ友達が――親友が傷つくのは見たくなかったからだ。
「そうだ!!治療道具!!真備が持ってるバッグの中に治療道具が入ってるはずだから…」
「ムダデスヨ」
――明らかに俺の目の前から聞こえてきたその俺より1オクターブ低い声。
俺はゆっくりと、自らの顔を上げる。するとそこにはいつも笑顔で俺達を迎え入れてくれた恩人の冷たい表情があった。
「ゲイル先生…」
「アチラヲミテクダサイ」
ゲイル先生はいつの間にか俺の横。1メートルくらいのところに立っていた。
そしてゲイル先生が指差す先。ここから約5メートルくらい先のそこには立ち止まっている凪と真備がいた。
2人とも顔を俯かせてうまく表情を読み取ることができない。だが輝喜のもとになぜか来ない2人に俺は声を荒げた。
「2人とも何してるの早くこっちにきて――」
「無理なんだ」
「…え?」
真備の言ってることを最初、俺は理解できなかった。ゆらりと立ち上がり、凪と真備のほうに近づく。
ゆっくりと――ゆっくりと――真備達に触れるために手を前に出して――近づく。
だけど、俺の手は真備達に触れることはない。いや、真備達に触れる前に別のものに遮られてしまった。
――バリッ…!!
「っ!?」
それは真備達の前。本当に10センチもないところにあり。俺の手はその何かに阻まれる。
――“結界”だった。
「凪?なんで結界なんて張ってるんだよ?」
俺の問いに凪は唇を噛み合わせて本当に悔しそうに呟くのだった。
「…これ。あたしの結界じゃないわ」
顔を伏せて、肩を震わすその姿を見る限り、その答えは本当なんだと俺に確信づける。
――でも。じゃあこの結界は誰の結界なんだ…?
俺がその疑問の答えにたどり着くのには、さして時間はかからなかった。
「…っ!?」
俺はその答えにたどり着いた瞬間急いで振り返る。
するとそこにはさきほどまでの冷たい顔から一変させ、まるでピエロのような…道化じみた笑みを浮かべる男がいた。
「ゲイル先生…」
「(日本語訳)…この結界は執刀の【特性】で〜す」
特性。その聞き覚えがない言葉に俺は眉を歪ませる。そんな俺に気付いたのかゲイル先生はさらに言葉を続けていった。
「(日本語訳)私の執刀には【治癒結界】という【特性】があります」
「治癒結界?」
「(日本語訳)ええ。もともと私の能力は【治癒】戦闘には不向きの能力です。ですけれどそのぶん執刀には治癒結界という高い防御力を持つ特性があるのですよ」
「特性…??」
俺の疑問符が入り混じった声に「話を折られるのは嫌いなんですが…」と言いつつも【特性】について話し出しすのだった。
「(日本語訳)魂狩には能力と他に特別な力があります。それが【特性】です。特性を持てるのはAランク以上…つまり協調ができる人間だけ。これが【特性】です」
「で…でも俺達は魂狩の特性を知らねーぞ!?」
真備が結界の外から叫ぶ。
――確かに。俺も真備も紛いなりにも協調をすることができる。ゲイル先生の言葉で言うところのAランク能力者だ。
昼間の水城の話と合わせてみても、そのところは確信を得ることができる。
だけど俺達は自分の特性を知らない――これはどういうことだ?
「(日本語訳)なーに…それこそ簡単な話ですよ。確かに特性はAランク能力者すべての人が使えます。ですが、病気を治す【薬】と同じ様に、特性は使ってみないとその効果はわかりませーん。つまりそういうことですよ」
――なるほど。確かにゲイル先生の言うとおりだ。
要約すれば特性はAランクの能力者にはすべて使えるが、その特性が何なのかは使ってみないと分からない。要するに俺と真備は自らの魂の特性にまだ気付いてないということか…。
「ハナシヲモドシマース」
俺がゲイル先生の言葉をそこまで解釈すると、ゲイル先生は再び執刀を出し話を進めた。
「(日本語訳)私の執刀の特性である【治癒結界】これは完全治療を可能にする特性でーす。つまり結界内では私は好きなとき好きな場所で完璧に治療することができるということで〜す。
逆に私が望まなかったら例え目の前に全身に致命傷のdamageを負った人がいてもずっとそのまま…簡単にいうとこの結界内に敵を追い込むと敵はただなぶりごろしにされるだけなんですよ!!!!」
――シュッ!!シュッ!!
そこまで言った刹那。ゲイル先生が右手に合った執刀が2本俺に向かって飛んでくる。
距離にして約4メートル…俺はギリギリのところで反応することができた。
「来い…【紅翼】!!!!」
――ボオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!
激しい炎が俺の周りから一気に噴き出す。それはあたかも意志があるかのように、俺の周りを駆け抜け、一気に俺を守る断炎の盾となった。
そしてその盾の炎が止まないうちに俺は手にした日本刀で飛んでくるメスを叩き落とす!!
――キンッ!!キンッ!!
金属が弾かれるその音と共に2本のメスは儚く散っていった…。
――カランカラン…
確かなるメスが地面に落ちた音。その頃にやっと炎は止み、俺の全身が再びこの部屋の前に現れるのだった。
「…OK。問題nothing」
その言葉は俺の覚悟の現れだった。大切なことを教えてくれた先生に対する敵意の現れだとも言う。
「輝喜…」
「なんです。ヒナタン??」
お前は俺の変わりに先生の攻撃を受けてくれた。それに、俺はゲイル先生を1人の思いで攻撃するのは難しそうだ。
だから…ここから先。これからも一緒に戦ってくれ!!
「輝喜――俺【達】がしなければいけないことは何だ!!」
「…うん。決まってるでしょヒナタン!!」
そして俺は紅翼を持ってない左手を輝喜は負傷した足を押さえてない右手をゲイル先生に突きつける。
俺達の動作に懐疑そうな顔をするゲイル先生。そんなゲイル先生に今度は笑みを浮かべながら前に出した手の人差し指を収め親指を突き立て下へと向けた。
俺達の決意の現れとして。
『『粛正!!!!』』
俺が先生と戦う決意をしたのはこのときだった。
凪side
「日向。ついに戦う気になったのね」
あたしは輝喜と一緒に【粛正】と叫んだ日向を見てそう思った。
あたしと一緒に戦うときは人差し指で相手を指差し罪を裁くという意味を持つ言葉【断罪】
そして、輝喜と一緒に戦うときは突き立てた親指を下に向け不正を正しくするという意味の【粛正】と叫ぶ。
真備のときもあるんだけどそれはお楽しみに♪
――こほん。話がそれたわ…まぁ、あたしが言いたいのは、とにかく。今のあたしと真備とは、日向が戦う姿をただただ、ここで指をくわえて見守ることしかできないということだ。
この頑丈に固められた結界の外側から…。ある意味、ここはあたしたちにとって最悪の牢獄となっていた…。だけど――
はっ!!冗談じゃないわ!!そんなことさせてなるものですか!!
「ゲイル先生!!あたしを舐めんじゃないわよ!!」
「っ!?どうした姉貴!?いきなり叫んだりして…??」
突然のあたしの声に、きょとんとしたマヌケな顔を引っさげる真備。だけど、あたしにはそんなこと関係ない。
怪我だらけで満身創痍な真備。そんな彼にあたしはキッと睨みつけると、一気に命令を下すのだった。
「真備!!あんたさっき何の役にも立たなかったんだから名誉挽回しなさい!!この結界!!あんたなら壊せる!!」
「無理」
即答だった。あたしの言葉に、真備は頭をポリポリとかきむしりながら、結界の先にいる日向達を見据え、そう即答する。
分かってる。そんなこと分かってる…。それに役に立ってないなんてのも嘘。真備は、あたしと日向を必死に庇ってこんな大怪我をした。役立つどころか、あたしたちの勝利のキッカケにすらなったのだ…。
感謝してもしたりない。だけど、それでもあたしは、そんな真備にさらにくってかかるのだった。
「とにかく!!【懐虫】でも【鉄槌】でもなんでもいいから攻撃しなさい!!」
「…だから無理だって。【鉄槌】は頭上からじゃないと攻撃できないし【懐虫】にいたっては姉貴の【碧空】すら破れないんだぞ。…絶対無理!!」
激しく否定する真備にあたしは睨みを効かせる。
一瞬たじろいだ真備だったが、すぐに持ち直してあやすようにあたしに語りかけてきた。
「…姉貴。焦っても仕方ないぜ。ここは日向と輝喜に任せよう。確かに俺達が戦闘に参加したら早く決着つくかもしれない。…けどな。今の俺達に出来ることは何もねぇんだ。だから…な?…ナギねぇ」
――悔しかった。
真備が言ってることは全て正しかったし、あたしが焦っていることも完全に見破られていたからだ。
あたしは再び顔を伏せてしまう。真備の言うとおり、確かにあたしは焦っていた。あの言葉。水城に言われたあの言葉『……ザコが』。
あのときはこれまで生きてきた中で最も悔しかったし最悪の侮辱だったが、今はそれだけじゃない。ここにいたら、否が応でも思い知らされる。
あたしは弱い。弱いあたしには何も守れないと…。
「…ごめん。真備」
あたしは真備の顔を見ることなくぼそぼそとそう一言呟く。これは自分の勝手な八つ当たりなんだと気がついている。だから、あたしには珍しい素直な謝罪の言葉を述べるのだった…。
「…ナギねぇ。気にすんな」
そう言うと、真備は落ち着かせようとあたしの頭を撫でてくる。実際あたしはその動作に真備の温もりを感じ、落ち着いていた。
――ありがと。真備。
真備の心遣いに感謝し、あたしは心の中でそう呟いた。こればっかしはさっきのとは違って、絶対に口には出してやらない。だって恥ずかしいし、それに――
――あたしの頭を撫でるなんていい度胸してんじゃない?
あたしは真備がやってはいけないことはをやってしまったのをしっかりと確認したからだ。
そして低めの。でもドスの利いた声であたしは言葉を放った。
「…あんた。自分が何やってんのか分かってる?」
「は?……………………………………あ!!!???」
あははははは。今更気づいたみたいね馬鹿弟。でも…もう遅いわ。
あんたはすでに手遅れよ。なぜなら、あんたはあたしを侮辱し、自分のことを自慢し、あまつさえ自らの身長を自慢するなんて…。べ…別に羨ましくもなんともないんだからね!?
まぁ、それはいったん置いとくとしても、そんなことされたら…あたしは…あたしは…あたしは怒りMAXなんだから!!
「い…いや。姉貴…ここは、落ち着いて…冷静に――」
「あははははは。あら?変なこと言うのね真備?あたしは落ち着いてるし、冷静よ。ただ――」
「ただ――落ち着いて…あんたをどうやって凪払うのかを考えてただけよ!!」
「全然落ち着いてねえぇええええええええええええええええええええええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?」
そう。あたしは落ち着いていた。真備のおかげで、あたしは安心し、冷静な頭を取り戻していたのだった。だから、あたしは真備の叫びを聞きつつ、凪払う方法を考えるために、真備の全身を眺める。
今のあたしは真備のどの部分を痛めつけるか選んでいるのだ。
心の中で「ど・こ・に・し・よ・う・か・な〜?」と楽しげにほくそ笑んでいるあたし。この、真備の全身を眺めるという動作があたしたちの勝利へと繋がる突破口だと知らずに――
――ふふん♪ど・れ・に・し・よ・う・か・な〜?と……あれ?あれは…何かしら…?
そう言えば昨日は上半身ばかりだったから、今日は脚のあたりを…と、あたしが真備の足元に視線を移したそのとき、あたしは"それ"に気がついた。
ちなみに真備が今立っている場所はさっきまで日向がいた場所より3メートル後ろくらいの場所。
そこに"あれ"があったのだ。降ってわいて出てきたこの事態。あたしはすぐにそれに手を延ばした。でも――
――バチッ…!!
残念ながら、"それ"は結界の向こう側だった。
「姉貴?」
いつまでも攻撃がこないからか、真備はしびれをきらし、あたしに奇怪な目を向ける。
だけど、今はそんなこと関係なかった。
あたしは、真備の声を無視して、あたりを見渡す。すると丁度部屋の反対側くらいにもう一本。"それ"があった。
ゲイル先生の向こう側に2本。こちら側のあたしの目の前にあるやつを含んで2本。その刹那、あたしの中で全てが繋がった。
あたしの仮定は今、確信へと変わった。
「輝喜。輝喜。ちょっと…」
「…ナギリン?」
だが、"それ"に気がついたのはいいが、現状あたしには何もできないことに変わりはなかった。だから、あたしはゲイル先生と日向には聞こえないようにそっと…輝喜を呼ぶ。
激しさが増す日向とゲイル先生の闘い。それにも関わらず、あたしの声にすぐに気がついた輝喜は、怪我をした脚を引きずりながら、あたしへと近づいてくる。
これで…すべての駒が揃った。
「ナギリン?ねぇ、どうかしたの??ナギリン??」
「そうだぜ姉貴。急にどうしたんだよ?輝喜まで呼んで…これから何をおっぱじめるきなんだ?」
「…真備。あんたは役立たずだから黙ってなさい」
「ひでー…」
ごめんね。真備。でも、仕方がないことなのよ。こればかりは、あたしもあんたと同じ役立たず。どうしようもできない。
でも、輝喜は違う。輝喜になら、この戦いを終わらせられる。結界の中にいる輝喜にならね…。
「…輝喜。これからあたしが言うとおりに行動してほしいの。あたし達の勝利のために…ね」
「…!!ナギリン!!それってもしかして!?」
「姉貴…まさか!!」
あたしの言葉に、期待に満ち溢れた顔をする真備と輝喜。その2人の期待に応えるように…あたしは、しっかりと頷いてみせるのであった…。
「えぇ。突破口を見つけたわ。この治癒結界に隠された大きな穴をね…」
こうして、あたしと真備。そして輝喜の知られざる闘いが始まりを告げた…。
`
作「はぁ…」
知「ワォ!!作者さん!!作者さん!!どうしたの?あとがき始まってすぐにそんな深いため息なんかついたりして!!」
作「ん?…あぁ、知恵理か。…いや、あったといえばあったけど、なかったといえば何もなかった…かな」
知「…??よく意味分かんない」
作「はははは。まぁ仕方ないよ…こればかりはリアルに存在する俺だけの悩みなんだから…」
日「よぉ知恵理!!こんなとこでなにしてんだ?」
知「あ!!ヒナ君!!うん。実はね…カクカクシカジカで…ツンツンデレデレなんだって…どうして?ヒナ君?」
日「…あぁ、なるほど…。状況は分かった。原因も…な…」
知「ほんと!!ヒナ君!!教えて教えて!!」
日「あぁ!!もちろん良いぜ!!実はな作者はな――」
作「わあ〜〜!!言わないで〜〜!!」
――ガツンッ…!?
凪「あんたそんなこと言ってる場合!?いまだに感想が来てないってことは結構深刻じゃないのよ!?」
作「うぅ…言っちゃった…」
知「あぁ…泣かないで作者さん、よしよし( i_i)\(^_^)」
作「ぐすん。知恵理〜」
日「……(怒)」
――ドゲシッ!?
作「ぐはっ!?な…ぜ…に…?」
――バタッ…
知「あれ?作者さん?どうしたんですか?おーい!!おーい!!…寝ちゃった。ヒナ君。作者さんどうしちゃったんだろ?」
日「知らん」
知「ほぇ〜?」
凪「はぁ…前途多難ねこの二人の恋路は…」
作「…はっ!?」
知「あ!!作者さんおはようございます!!いったいどうしたんです――」
日「消え失せろ!!!!」
――ドゲシッ!?
作「ひでぶー!?」
凪「…あ〜ぁ。見事にトドメさしたわね」
日「ノンノンノン!!こんなの問題nothingだぜ!!」
知&凪『『問題大有りだと思うけどな〜(じゃない)』』
作「うぐぅ…ひどい目にあった…」
日&凪『『復活はや!?』』
作「むにゃむにゃ…感想早く欲しい…な…」
日&凪『『って!!寝言かよ!?』』
知「あははは…」
日「す、末恐ろしいやつだぜ…」
凪「あたしてきには、あんたが恐ろしいわよ…。いきなり作者蹴り倒して…。出番減らされるわよ?」
あんたがそれ言いますか!?
byペンネーム【馬鹿弟】
日「大丈夫だろ?俺、主人公だし?」
凪「…ま、いいけどさ」
知「あれ?ねぇねぇ、また作者さんが何か言い始めたよ?」
作「時の秒針。次回は――ゲイル編!!終盤戦!!闘いがついに動き出す!!
次回【ゲイルへの粛正】んー…むにゃ」
日「問題nothingだぜ!!」
知「ワォ…ヒナ君。作者さん寝ながら次回予告してるよ…すごいね…」
日「とりあえずうるさいから紅翼でぶったぎるか」
凪「いや!!それ死ぬから!!」
次回に続く!!