誘導爆弾の開発
時は少し遡り1935年、
艦政本部と航空本部と空技廠と技研は阿鼻叫喚であった。
「おい、軍令部の野郎は無茶な要求をしてきたぞ。なんとも水平爆撃でも命中しやすい爆弾をつくれだと。しかも既存の爆弾を改修してつくれとも言っているぞ」
「いやいやそれは無理だろう。誘導しない限り…」
「そもそもどんな手段で誘導するんだ?とりあえず最近業績のある渡邉大佐に聞いてみるか。まあ彼は造船武官だからなぁ」
「まあ彼は全能だという噂もあるし、聞いてみるか。」
という成り行きで彼は誘導爆弾の開発の主任技師となった。
「まずは、この爆弾は既存の爆弾に取り付ける赤外線誘導装置を作るべきだ。」
「しかしどうやるのだ?我々にはそんなノウハウはないぞ。」
「硫化鉛は赤外線に反応するという性質があるということを聞いたことがあります。装置を構成する真空管は特注で、投下時と飛翔時の衝撃には強いが、着弾時に壊れるようなものにしましょう」
「とりあえず開発方針は決まったな。試験用にまずは二十五番用のものを作るか。」
となった。誘導部は技研が、爆弾に追加する翼などは空技廠が試作することとなった。
また、渡邉は不明なことがあると次々答えていったため、全能説はさらに強くなっていった(笑)
そうして水平爆撃用の赤外線誘導装置が1938年に完成した。
25番4号赤外線誘導弾
・全長 2.2m
・直径 203mm
・重量 280kg
・炸薬量 111kgまたは149kg
・滑空距離(3000mから) 10km
・赤外線誘導
そして1939年には日本海で標的艦摂津に対し、九六式陸上攻撃機から2発がタイミングをずらして投下された。
タイミングをずらしたのはまぐれあたりを防ぐためである。
この後、この装置は六番、五十番、八十番、と搭載可能爆弾を増やしていくこととなる。




