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初恋の人をNTRされた僕はマッチングアプリで出会ったグラマーなのっぺらぼうとつきあうことになりました。  作者: 白鷺雨月


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第十九話 会合

 江戸沢麻美香先生との打ち合わせ兼食事会は心斎橋の居酒屋オオサカ・グロウで行われることになった。決めたのは阿良又だ。

 ホームページで見たけど、緊張するぐらいおしゃれなお店だった。串カツとオリジナルカクテルが有名らしい。


 僕たちは難波駅出口付近にあるゴディバ前で待ち合わせることにした。時間は午後六時である。

 僕と麻里子さんは十分前に待ち合わせ場所に到着した。すでに阿良又たちはそこにいた。

 阿良又はジャケットにデニムというスタイルだった。フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎない絶妙なバランスだ。秀麗な顔だちの阿良又の横に彼と同じぐらいの背丈の女性がいた。

 阿良又の身長百六十六センチメートルでその左隣の女性は厚底ブーツをはいているので、彼よりは少し低いということか。

 彼女は大きめのパーカーにミニスカートというスタイルだ。生足がセクシーというよりは健康的だ。

 黒髪ツインテールでいわゆる地雷メイクをしている。切れ長の瞳が印象的な猫顔の女性だ。


 その猫顔の女の子はたたたっと僕たちの方に駆け寄り、麻里子さんに抱きついた。

「麻里子姉じゃん」

 猫顔女子は抱きついて、顔を麻里子さんの美巨乳に顔を埋めている。

 そうそうあのおっぱいに顔を埋めるのは気持ち良いんだよな。

「ええっ猫ちゃん、どうしてこんなところにいるの」

 驚いた僕は麻里子さんから手を離しそうになる。手を離すとあのクレヨンモザイクが発生するので、人前では気をつけないといけない。


「麻里子さん、この方は?」

 どうやら知り合いのようなので、僕は麻里子さんに尋ねる。

「ちょっと猫ちゃん、どうしたの」

 慌てて阿良又が近づく。

 僕たちはよっと言って挨拶する。


「この子は私の友達で猫矢ねこや夢乃ゆめのっていうの。私の幼なじみなのよ」

 麻里子さんはどうにか猫顔女子を引きはがして、僕に紹介する。

「あっどうも」

 ぺこりと猫顔女子は挨拶する。


「この人が水樹の彼女かい」

 秀麗な顔に爽やかな笑顔を阿良又は浮かべる。

 僕はそうだよ、と答える。

「僕は阿良又光司あらまたこうじっていいます。よろしくお願いします」

 阿良又は礼儀正しく挨拶した。

 彼は人当たりがいい。

 どうやら背が低いことをコンプレックスにしているようだが、そんなのを補って余りある長所が多い。同じオタクでも随分と違う。


「あっどうも。私は野平麻里子といいます」

 うふふっと麻里子さんは吐息混じりのセクシーなほほ笑みを浮かべる。


 どうやら阿良又の彼女の猫顔女子は麻里子さんの友人のようなのだ。こんな偶然があるもんだなと僕は感心する。

 猫顔女子こと猫矢ねこや夢乃ゆめのさんは二十歳の大学生だということだ。麻里子さんの実家の向かいが猫矢夢乃さんの実家で、小さい時から家族同士のつきあいがあるという。

 そして偶然にも阿良又の彼女だということだ。

 うんっ?

 たしかあのマッチングアプリ「天使の導き」で阿良又は彼女と出会ったといっていたな。ということは同じことが麻里子さんにもあったのかな。


「麻里子さんにアプリをすすめたのはこの人なの」

 僕は小声で麻里子さんに訊いてみた。

 麻里子さんはええ、そうよと答える。なるほど、そんな偶然が世の中にはあるんだな。いや、これはむしろ麻里子さんとの出会いは運命だったのではとさえ思わせる。

 何にせよ麻里子さんと猫顔女子こと猫矢夢乃さんが幼なじみだっのは、今日の打ち合わせはかなりやりやすくなるな。

 知り合いばかりなのはありがたい。



 合流した僕たちは居酒屋オオサカ・グロウに向かう。店につくとイケメン店員が予約していた座敷に案内してくれた。落ち着いた雰囲気の和室だった。

 僕と麻里子さんが奥に隣同士で座る。阿良又と猫矢さんは出口側の向かい合わせにし座る。


「ごめんごめん、道に迷っちゃった」

 おっとりとした雰囲気の女性の声がする。

 先ほどのイケメン店員に案内され、カーディガンを着た茶髪セミロングの女性が入ってきた。

 僕はその女性の胸を見て、目をかっと見開く。

 身長は厚底ブーツを履いた猫矢さんと同じぐらいで、胸は麻里子さんに負けず劣らずなほとだ。

 麻里子さんが肉みっちりの完熟メロンおっぱいだとすれば、このおっとり女子はふわふわマシュマロおっぱいといったところか。

 おっぱいソムリエたる僕はそうカテゴライズする。


「あっ江戸沢先生、こんばんわ」

 麻里子さんが挨拶する。

「あらあら、野平さん。サングラスとマスクをとることができたのね。かわいいじゃないの」

 靴を脱いで、マシュマロおっぱいの江戸沢先生は座敷に上がる。

 麻里子さんの隣に江戸沢先生は座った。


「私も麻里子姉まりこねえ、かわいいと思うわ。特にこのメロンが」

 麻里子さんの完熟メロンをもみもみしようと猫顔女子が手を伸ばす。ぱしっと麻里子さんはその手を叩く。なんだか慣れた様子だ。

 仲の良い姉妹を連想させる。

 麻里子さんの美巨乳は思わず揉みたくなるよな。気持ちはわかるよ、猫さん。

 僕はちらりと猫矢さんの猫顔をみる。

 彼女はにゃははっと犬歯をだして笑う。


 またまたイケメン店員があらわれて、注文をきく。串カツコースを四人前と僕はコーラ、麻里子さんと阿良又に江戸沢先生は名物だというナニワサンセットというオリジナルカクテルを頼んだ。

 猫矢さんはカルアミルクを頼む。

 ほどなくして料理とお酒にソフトドリンクが運ばれる。

「それじゃあ乾杯しましょうか」

 おっとり女子の江戸沢先生が乾杯の音頭をとる。

 僕たちはグラスをあわせて、カチンカチンと乾杯する。

 

「麻里子さん、原稿なんですけどあそこの部分は前にメールした通りの修正でいいかしら」

 カクテルを飲んで顔を赤くしている江戸沢さんが麻里子さんの顔を見る。

 それにしても巨乳女子二人はテーブルにおっぱいが乗っているな。

 乳休めの四連単といったところか。

「はい、それでお願いします」

 僕がおっぱいに見惚れるている間に同人誌の話はどんどん進んでいく。

「麻里子さん、漫画家を目指すことになったんですってね。それでね、おすすめの公募があるんだけどこんなのはどうかしら」

 おっとり女子江戸沢先生はトートバックから一冊の漫画雑誌を取り出した。

 それは大阪創明出版社が発行するアートシティという漫画雑誌であった。

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