第二話
「ハッ!」
「・・・。そんな勢いよく起きる人初めて見た。」
俺はベッドらしき物から3メートルほどジャンプしていた。
「何、いつもの事だ。」
「いつもの事なのかい!」
女はすかさず突っ込んだ。
俺は周りを見わたした。どこを見ても真っ白だ。・・・ここは天国か?
「おい、女。ここは天国なのか?やはり、貴様は俺を殺したのか?」
女はクスクス笑っている。
「何をわけの分からない事言ってるの?ここは私の部屋ですよ。あなた・・・うなされていましたよ?」
・・・何?。ここがこの女の部屋?ではコイツはやはり、この世界の中で相当地位の高いものなのか。
「あと、私のことは「女」じゃなくて長谷川 愛莉珠と呼んでね。」
「?WHY?べつにいいじゃないか。長谷川愛莉珠っていいにくいぞ。」
「じゃぁ、愛莉珠ってよんで。」
それなら、まだ言いやすい。
「分かった。愛莉珠閣下。我がお命助けてもらったことに感謝する。・・・それと、聞きたい事があるのだが今は何年だ?」
「?2009年だけど、それが何か?」
2009年?キリストのおっさんが死んでからそんなに経っているのか。
「愛莉珠。ちと、この世界を歩き回りたい。案内せよ。」
「いいけど・・・。その格好で行くの?」
俺は自分の服装を見た。とても服とは言えない無残な事になっている。
俺は指をパチッっと鳴らした。すると、たちまち愛莉珠と同じ服装になった。
「よし!では、行こう。」
俺はその後再び愛莉珠になぎ倒された・・・。