SS 免罪飲みの1杯
とある街で、あたしゃ人が集まっているのを見て、何か大道芸でもやっているのかと思って見に行ってみたのよさ。
そしたら、なんと、聖職者が免罪符を売っていたのだわさ・・・
「1枚買えばあなたの罪は綺麗さっぱり、爽やかな白さ、スズランの香り」
免罪符ねぇ~・・・
あたしは罪な女だから、それくらいで魂が浄化されるとは思わないんだけどねぇ・・・
でも、いい事を思いついたのだわさ。
「すみませ~ん。免罪符1枚ほしいのだわさ~」
「この箱に金額をお納めください」
あたしは銀貨を数枚、箱に納めたのだわさ。
ちゃりーん
「あぁ~!免償の音ォ~!」
「肩の荷が軽くなった気がするのだわさ!」
「はい。免罪符です。受け取り下さい」
「やったー!あたしは罪から解放されたのだわさ!」
その日の夜・・・
みんなで食堂で夕飯を食べる時・・・
「すみませ~ん。おすすめのビール下さいなのよさ~」
「ちょっと!マジョリン!どういうつもりですか!?」
禁酒を他人に押し付けるメメシアはさっそくお怒りなのだわさ。
「まあまあ、あたしは胸を張ってお酒を飲むのよさ!」
そう言って、あたしはメメシアに見せつけてやったのだわさ!
「あたしは許しを頂いたのだわさ!見よ!これがあたしの免罪符だわさ!」
「罪を増やすんじゃありません!!」
あたしはメメシアに殴られたのよ・・・
グーで殴られたのよ・・・
「あれ?だって、これがあれば罪は」
「あなたみたいに企む者がいくら払おうとも、真心から許しを願わぬ限り真の贖宥はありえません!!」
「そ、そんなぁ~・・・それじゃあ詐欺商品だわさ~!」
「いいえ、許しを請う気持ちが無いままそれを入手した、あなたが聖職者を騙したという事です!」
ビールの注文はキャンセルされたし、この後長々と説教されたんだわさ・・・
あたしはこんな教えは間違えてると思ったのよ・・・
もう、プロテスタントするしかないと思ったのだわさ!
でも、その考えもメメシアに弾圧されてしまったのだわさ・・・
宗教の争いは恐ろしいのだわさ・・・




