第Ⅵ話 ポッキーかな?
今回はちょっと短いです。
試合が始まって10分、相手は三本槍を振り回し猛攻を仕掛けている。
そして暗違ちゃんは相手の攻撃をバク宙や横跳びでよけている。
暗違ちゃんは速さアピールのつもりなのだろうが観客席からは
「体力試験じゃねえんだぞ!」「反復横跳びしてんじゃねーよ!」
等の暗違ちゃんを煽る声が上がっている。
あれ?なんか暗違ちゃんが今までとちがう動きをくりだしそうな…
刹那、相手の猛攻をくり返している三本槍の刃が一本になったように
見えた。他の二本はどこにいったのだろう。
そういえば暗違ちゃんは『もろそう』と表現していたが、
僕から見ても三本槍にもろそうなところはない。
ただ暗違ちゃんの目が肥えている?だけなのだ。
相手や観客は意味が分からないという感じだった。そりゃあそうだろう。
三本槍がいつの間にか一本槍になっていたのだから。
なくなった刃の先は、なんとコンクリの壁に突き刺さっていた。
相手は困惑した。そしてその隙をついた暗違ちゃんは相手の下腹部を殴り、
相手をコンクリの壁まで吹っ飛ばした。
相手が吹っ飛ばされた壁にはさっきの刃が突き刺さっていた。
相手は血を吐いて倒れた。
そして暗違ちゃんはこの後、衝撃発言をする。
「この槍、もしかしてポッキーかな?」
群衆が「何言ってんだコイツ」とざわついている中、
ふいに僕は「えっ、そこは板チョコの方が良くない?」と
思ってしまった。
ここで、暗違ちゃんがやったことを解説しよう。
暗違ちゃんはなんと、あの猛攻をよけながら相手の槍の刃の付け根のところをチョップで何回もたたき、へし折ったのだ。
でそのへし折った刃の部分を投げ、壁に突き刺した。
まあ、ここからはさっき言った通りだ。
幸い相手は死んでいなかったため、暗違ちゃんは合格となった。
あ、いや少しいざこざはあったけど…
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