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野良聖女~鎖が解かれたので自由に生きようと思います~  作者: 三川士ぱりぃ
ミルトランド王国編
17/45

決戦

日付を間違えて予約投稿をしてしまったみたいです。

ストック無いので、1日空いてしまいました。

すみません。



 いざ、決戦です!


 意気揚々と呪いの館に赴いたアリアを前に、出迎えた魔王は明らかに挙動不審だった。

 

「お、お前・・・確かに浄化を頼んだけどなぁ、なんだよこの魔力量は・・・やりすぎだろ!」

「いえいえ、こんな凶悪な複合呪いを浄化するのは初めてなので、やりすぎなんて無いですよ!」

「いや、異常に気付け?俺!生身なんだけど!?」

「魔王様でしょ?大丈夫ですよ!!さ、四の五の言わず片付けますよ!」

「ばっ、お前、待て!」


 アリアは集中した。

 聖女達から託された陣を丁寧に引き出す。


 西に接する隣国、ニーシェン国の聖女からの陣。


「一の陣。セリアンヌ様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 南に接する隣国、スグナン公国の聖女からの陣。


「二の陣。ロザリー様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」」


 スグナン公国の西南にあるモッティンニー国の聖女からの陣。


「三の陣。エレーナ様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 東に接する隣国、ヒガッシュ国の聖女からの陣。


「四の陣。ステイシー様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 ヒガッシュ国より北東にあるホクトレーベン神聖国の聖女からの陣。


「五の陣。フローラ様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 ヒガッシュ国とホクトレーベン神聖国の南にあるトーナンベルデン国の聖女からの陣。


「六の陣。ヴィオラ様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 スグナン公国の南にあるハルミナージュ国の聖女からの陣


「七の陣。フェリシア様の浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 そして、その全てを受け放つ私の陣。


「八の陣。私、アリアの浄化陣、展開。

     強化増幅陣、展開」


 魔王の前に、整然と16の陣が並んだ。


「お前馬鹿だろ!そんなに強化して陣が持つわけないだろ!!」

「大丈夫です。聖石に相談済です」

「おまっ、話せるのか!?」

「いえ、でも魔力の揺らぎや流れで分かります」

「何それ分かんねー!つか、お前紐付きだろ!何でこんなの扱えるんだよ!!」

「意味が分かりませんが・・・。聖石の準備もできたようです。あなたも準備してください」

「準備?なんの!?最後のお祈りでもしろって?俺まだ死ぬ気ないけど!?」


 喚く魔王に狙いを定め、アリアは一の陣に魔力を流した。

 

「術式起動」

 

 既に魔力を内包している浄化陣は、アリアの魔力に反応し、ふわりと白銀の輝きを纏った。

 そして、高く澄んだ音色を奏でると、強く発光し、強化増幅陣に飛んだ。

 受け止めた強化陣は、乾いた破裂音を上げて、聖魔力を一回り大きくする。

 強化された聖魔力は、次の二の陣へと飛ぶ。

 三の陣、四の陣・・・。

 2種の音色が連続して空気を震わせる。

 音が鳴る度に増す圧力。

 八の陣で、全ての聖魔力を受け止めると、一際強く輝きを放った。

 

「浄化砲発射!煮凝り吹き飛べーーーっ!!」


 アリアの叫びと共に、神々しいまでの輝きが巨大な強化陣に飛び込む。


 ──────刹那


 爆発と呼ぶに相応しい白銀の光が、魔王も、館も、大地も空も、何もかもを飲み込み、一帯を白く染め上げた────





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― 新着の感想 ―
[一言] 読んでいて笑いが止まらなかったのですが、ラストで大爆笑! 次回を待て!ワクワク。
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