表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/230

第一章 エピローグ

 ――ここはどこだ?


 俺は気が付くと、暗闇の中に一人佇んでいた。

 辺りを見渡そうとしても、こう暗いと何も見えやしない。だが……。



「……それでぇ? つまり今回の件は失敗に終わったってことかしらぁ?」


「まぁそういうことになるのかな? ほら、きっと彼はその器じゃなかったってことだよ、ね? しょうがないしょうがない」


「キシシシ、なにを今さら……。どうせ初めから分かっていて、ただ弄んでいただけだろうに……シシッ!」


「あれ? やっぱりばれてた? まぁいいじゃない、見てる分にはそこそこ楽しかったでしょ?」


 ……声? 誰かの、いや、誰か()の声だけが聞こえてくる。

 今回の件? 器じゃなかった? 一体何の話をして――。


「なに、何も時間が無いというわけでもないのだ。……じっくりと、楽しみながら見定めていこうではないか……」


 俺の疑問に答えが出る前に、ひときわ存在感のある声がその場をしめる。


 ……何の話をしているのか明確に分かるわけじゃ無いってのに……どうにも、不穏さを感じずにはいられない。


「……魔王級の魔物(モンスター)すら凌駕する、真の魔王(・・・・)となるべき存在。そう――」





「――我らが、『魔王候補』を――」





「――……おっちゃん? おっちゃんってば!」


 トリアの声にはっと目を覚ます。

 ここは……俺の、部屋……?


「もー寝るなら椅子の上じゃなくてちゃんとベッドで寝ないと……ホントにおっちゃんはボクがいないとダメなんだからー」


 ぷりぷりと怒るトリアを前にして、俺はようやく、自分が寝てしまっていたことに気が付いた。

 となると、あれは夢だったのか……。


「……おっちゃん? どうしたの? なんかヘンだよ?」


「いやなんつーか……どうにもおかしな夢を見てたような気がするんだが……」


 ……ダメだな、思い出せん。

 でたらめなまでに不穏なことを言ってたような気もするんだが……。


 まぁいいか、たとえどんな悪夢だったとしても夢は夢だ。

 とりたてて気にするほどの事でもないだろう。





 …………気にするほどの事でもない、はずだよな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ