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「…やっと転生出来たみたいだね。身体の具合は悪くないみたいだし、魔力も充分。なかなかいい身体を手に入れたようだ。」


人間界の半分を統治しているパンツァーレア王国の外れ。誰も知らない遺跡の奥深くで、一人の少年が目を覚ました。

彼は、数百年前に起きた魔界と人間界の大戦で歴代最恐と言われた魔王を封印した聖天魔道士の十人のうちの一人。

それぞれが最上級魔法の使い手であり、九つの属性の頂点に立っていた。

その中で一人、最上級まではいかないが九つの属性を上級まで扱い、複合魔法まで使いこなすと言われていた魔道士がいた。それが彼である。


「でも、指輪がないから魔法は使えないな。身体に魔力を流して身体能力を上げるくらいしか出来ないか。」


久しぶりの身体でまだ慣れていないのか、ぎこちない足取りで遺跡の外へ出る。


「せっかくだし、この平和になった世界を堪能しようか。必要ないと思うけど指輪は世界を回りながら回収しよう。武術を学んでもいいし、冒険者になってもいいな。」


そう言って、彼はパンツァーレア王国の王都モンクレスに向かうのだった。



このときの彼はまだ知らない。自分がまた魔法学院に通うことになるということを。

過去の自分が、人々の間で聖天魔道士の恥と言われていることを。

そして、過去最悪の災厄が迫っていることを。



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