悲しみを止めるために・その1
この数日間、おれとゴウジは学校を早びけし、図書館に棲む大きな虫のようになっていた。
少しでも、『ヨシュア』を探し当てる方法を、探して。
ぺんぎん堂のヨシヤさんの書架は、全部確認した。
しかし『ヨシュア』なる人物に該当しそうな資料、文献の類は無く、探せども探せども出てくるのは小難しい学術書やら事典に古書、そして百科事典のカバーを被せられていた『真実のレズ ルリ&キララ』という、ケシカラン内容の18禁ムック。
……え?
……見たよ?
当初の目的を忘れて熟読したさ。
かーっ、凄かった。
おれの性癖が強引に捻じ曲げられそうなほどにハイ・クオリティ、めくるめく未知なるピンク色の世界が其処にはあった。
ヨシヤさん、超G☆J。
嗚呼、生きているって素晴らしい。
サッチモことルイ・アームストロングのトランペットががおれの頭の中に最大音量で鳴り響いた。脳内スピーカーはJBLだった。
素晴らスィー。
……しかる後、ここでは目的を完遂できない、そう悟ったおれ達二人はエエ顔をして、実に良い笑顔でぺんぎん堂を去った。
そして、この辺りでは一番の大きさと蔵書数を誇る、県立図書館に足を踏み入れてから、今日でもう三日になる。
コンクリート剥き出しの柱に赤レンガの壁という無骨な外観の図書館は、なんとなく監獄を思わせる。
ある意味ではそうなのかも知れない。ここに納められた知識達は、時間も出口も失って、ただただ蓄積されているのだから。
まぁ、設計者がそんな皮肉を込めたとは、思えないけど。
そうして何気なく思い出した。
……ここ、カナシーと最初に出会ったとこ、だったなぁ。
お汁粉の、二人の思い出の、場所。
ゴウジは現代に棲むシーラカンス、滅びた説を無駄に弾き返して、哀れにも生き残った、バカを見本にして売り歩いているような男なので、無論パソコンなんて使えず(使い方を教えようとしたが、「マウスで目標を叩け」と言ったらマウスを握り締め、画面をガンガン殴り始めたのを見ておれは全てを諦めた)おれが受付に申請すれば一時間半、利用可能なインターネットで、ゴウジは筋肉で出来ている脳味噌をフル稼働させて書架を廻り、少しでも影法師に関係ありそうな文献を、しらみつぶしに読み漁った。
人手はないけど人海戦術。人生とはそんなものさ。
……なんて、戯言を言ってヘラヘラとうすら笑いを浮かべてしまうほど、成果は無かった。糠に釘、暖簾にロケットパンチ、てなぐらいに手応えも絶無だった。
ロケットパァンチ! マジンパワー!
パワーいらんから、知識くれ。
「……なぁ。ゴウジって、おれより随分先輩なんだよな? 繰り返して聞いちゃうけど、本当に知らないんだな? 影法師の黒幕のこと?」
おれ達は、大きな商談に失敗した営業マン二人組のような枯れ果てた表情をして、図書館の近くにある公民館横の公園のベンチで現実からの逃避行、改め休憩をしていた。
「むぅ……知らん。知っておったら真っ先に潰しちゃるからのぉ」苦々しい顔で、BOSSの無糖ブラックを飲んでいる。
……お前、美味しいと思って無いのにブラック選んだだろ。
「それもそうか…」と言ったおれの横で盛大にむせてるし。侠気張ろうとして無理すんな。中二病か。
風も無い穏やかな午後は、柔らかい日差しが降り注いで久しぶりに暖かく、公園脇の小さなグラウンドでは、学校を終えた子どもたちが甲高い声を上げながらサッカーに興じている。砂利がパチパチと跳ね、埃が小さく舞っている。
おれも年をとったね……なんてホザく前に気分転換、借りてきた旅行ガイドをパラパラめくる。
うわ、良いなぁ京都。銀閣寺最高。
そうだ、京都、行こう。
ダメだ、京都、行こう。
どっちでも良いからどっか行きたい。
はぁぁ。ん? あ、良いな、枯山水。ワビサビ。
いつか、カナシーと行ってみたいな。
加茂川を二人連れ立って歩きたい。二人で送り火を見たい。
何しろ見たいもんね、浴衣姿のカナシー。
携帯で京都への路線図を見てみる。
……ん?
「なぁ、ゴウジ」
携帯の画面と旅行ガイドを交互に見ながら、声を掛ける。
「んー? なんじゃい」
ゴウジはおっさん臭く、ベンチに深く身体を預け、空を見上げるような体勢のまま、間抜けな声を上げた。
「お前、携帯……持ってないんだっけ」
「俺ほどのシックスセンスがあれば、用事なぞ感応波でキャッチできるけぇ!」
「うっせ。いや、今……一瞬だけど、反応したんだ」
「飯能?」
「お前、埼玉好きだな……じゃなくて。探知機が、本当に一瞬だけど、この、旅行ガイドに、反応して」
「なぁん!?」ガバ、起き上がったゴウジは身を乗り出してこちらを覗きこむ。
……お前、ニンニク臭い!
「こりゃ…こりゃ、おんどれ!」驚嘆の声を上げつつ、おれの手からガイドをひったくった。「よぉくやったで! 大当たりじゃ!」そう言うとページをすっと指でなぞった。意地悪な姑が部屋の埃を掬うように。
なぞったその指先から、すぅ、と黒い瘴気が上がった。
……え?
「な、え、今の……どういうこと、だ?」
「俺ゃ、モノに映されたカゲを感知できるんじゃ!」
んなスゲェ能力あんなら、最初っから言え!
「ほいじゃが、こりゃすごい反応じゃけ! 印刷物にすら、カゲが残っちょる!」
「……んーと、それって、つまり?」苛立ちを抑え、気になる事を必死で聞く。
「ここにおるわ、とんでもない影法師が!」
……開かれたページに映っていたのは、京都。
古の、京。
……遠いな。
マネーがかかるな。それは。
良いけどさ。
やだね、おれの貧乏根性は……。
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冬の大三角形が瞬く星空の下、おれはカナシーと二人並び、見晴らしのいい河川敷を歩いていた。
息を吐けば、空に白い霧が上がる。
それぐらい、寒い。
それぐらい、辺りに人がいない。
「…じゃぁ…どうしても、行く、の…?」
伏し目がちに、彼女は同じ質問を繰り返す。制服のコートに市松模様のマフラー、白い毛糸の手袋をした、おれより頭一つ低い視線は、おれの方に向けられておらず、ずっと前の方、鉄橋の上の列車、夜の闇を縫うようにして走る電車の灯りを見ている。
「……うん」
同じ答えを、おれは返す。
「色々、自分にも周りにも言い訳して、先延ばしにしてきたけど、それはもう、止めようと思うんだ。ゴウジが言うには、ガイドブックに載ってた写真が撮られた前後に、京都にすげぇ影法師が潜伏しはじめたらしいんだ。奥付を見たら、三か月前……大きな被害はまだ出てないけど、出すわけにはいかない。それに」
繋ぎ合った手を、ぎゅっと強く握り直す。そして空を見上げる。
「シュートを取り戻せるのは、宇宙でおれ一人だから」
「…ねぇ、なん、だっけ、あの…星…?」
同じく空を見上げたカナシーは一際明るい星を指差す。
「あの、明るい…星は…?」
「あれ?」おれと彼女の指と指を合わせ、同じ星を指差して、確認する。「あれは……シリウス。おおいぬ座の一つだよ。確か、一番明るい星の一つだったと思う」
くす、と彼女は笑う。
「え、あれ、間違いました? おれ?」
彼女は小さく首を振る。
「…ううん…そうじゃ、なくて…よく、知ってるな、って…」
「あ、はは。そう、かも。うん。それってさ、その、シュートのせい、なんだよ」
「…シュートくん、の?」
「うん。あいつさ、勉強滅茶苦茶出来るし、何でも知ってそうな顔してやがんだけど、ていうか実際、ちょっと謎なくらい物知りだけど、実は結構当たり前の事を全然知らなかったりするんだ。『キリンの首は何で長いの?』とか、普通な顔して聞いてくんの。だから、イチイチおれが調べてさ、教えなきゃだったんだ。しっかもあいつ、質問魔でさ、一度気になった事があるともう、とことん、納得行く答えが返って来るまで聞き続けてくるんだ。『ねぇ、どうなの? ねぇ、教えてよ』って。おれ、ダンゴ虫の生態まで知ってるよ。なぜかって? アイツが聞いたからさ。小学生の時。はっは。笑えるでしょ?」言いながら、おれは自分で笑う。
「……だから、かな。おれ、こんなちっちゃい頃から百科事典を読み漁ったりしてさ、変な知識ばっかり頭に詰め込んだ偏屈なヤツになっちゃったんだ」
「偏屈…」
堪え切れない、といった感じで彼女は軽く口を押さえて笑う。
「ひどいね、マヒロ…今のあなた、シュートくんのおかげ、じゃない…」
「はは。うん。そう。おれの居場所って、ずっとあいつが作ってくれたようなもの、なんだ。でも、それだけじゃ、無かった」そう言って、もう一つ、星座を指差す。
「あれ、プロキオン。こいぬ座の星。あれと、さっきのシリウス、それとあっちのベテルギウス、この三つで冬の大三角形ってのを作ってるんだ。そう。シリウスだけじゃダメなんだよ。おおいぬってさ、こいぬがいて初めておおいぬ、でしょ?」
ようやく、おれの方に向けられた、彼女の視線。おれたちは視線を繋げる。
「アイツの横にはさ、ヨシカちゃんだけじゃなくて、おれもいないと、ダメなんだ。おれの横に、カナシーがいてくれなきゃダメなように、さ」
目と目をしっかり合わせ、おれは言う。
彼女は、ハッと慌てたように顔を背ける。
「…もう…ずるい、よ…」
「へ」
「目、合わせたら…私の負け、って…分かってる、のに…」
そう呟いて、彼女はおれの方に身体を正対させる。おれに近づくと、身体を預けた。胸に、人の重さを感じる。
「ごめんなさい…」
「? どして、謝るの?」
いつも、カナシーはおれに謝る。
出会った時から、ずっと。どうして?
「カナシー、悪くないじゃないか。なのに、どうして、いつも謝るの?」
謝るような理由は、これっぽっちだってないのに。
「その、なんか、あんの、かな。話せる内容なら、おれ、出来れば、聞きたい」
京都で、何があるかわからないから。
彼女の眼は、迷っている。
……おれは、待っている。
待つことしかできないなら、それをする。いくらでも。
おれから身体を離した彼女は、祈るように、胸の前で掌を撫で、言葉を探している。
やがて、搾り出すようにして選ばれた言葉が、彼女の口から、ゆっくりと語られる。
「マヒロは…ソメイヨシノって…分かる…?」
「そめいよしの、って、サクラの種類、の事?」
桜。それは、カナシーのカゲ。
「うん…そう…」呟いた彼女の視線が、ゆっくりとおれから逸れ、星を見上げていく。
「私ね…ソメイヨシノと、おんなじ…なの…」
突拍子も無いその一言を聞いた瞬間、出し抜けに彼女の青みがかった黒い瞳に、夜空の星達が映っている気がした。
そんなはずは全くないのだけど、おれたちの頭上に煌めいている、空に散りばめられた幾千幾億もの星がみんな、彼女の瞳に宿っているような気がした。
「あのね、マヒロ…今、日本中にある、ソメイヨシノはね…全部、クローン、なの…」
「クローン?」
「うん…元は、一本の桜…それを、接ぎ樹と…植樹で、今、私たちが…当たり前に、目に…できるまで、広がった…の…」
「そう、なんだ」
初めて知った。へぇぇ。すごいことするんだな、人間って。景色を作り出す、か。まぁ、クローンだなんて、なんだか面倒なマネをするんだなぁ。種、蒔けば良いのに。
ん? 桜の種って……どんなんだっけ?
「でも…ね、みんな…交配種、なの…」
「?」
彼女は一瞬、言葉を切った。薄い唇からは、白い吐息が途切れ途切れ、漏れている。
おれは話が分かっていない。
それを知ってるかの様に、やがて彼女は諦めたように微笑みを浮かべ、続けた。
「交配種、って言うのはね…花は、咲くけど…実が、種が…」途中、何度も言葉を切り、息を止め、彼女は懸命に言葉を続ける。「できない、の…」
「……種が……でき、ない?」
「そう……私と、おんな、じ…」
彼女は、ずっと震えている。
そりゃ、寒いもんね。
アレか、青春ドラマチックに、おれの上着を着せてあげるべきかな?
……ぜってぇ、違う。
そんな震えでは、ない。
おんなじ、って?
おれは、待っている。彼女の唇が再び動きだすのを。そして。
「私、ね…?」真っ直ぐにおれを見、言うのを迷っていた、最後の言葉を発した。
「子どもが…ね、できない…の…」
言い終わると、少し、笑った。
悲しくても、人は笑うのだと、おれは思った。
……それから、彼女はゆっくりと、おれに語ってくれた。
中学生の頃、白血病にかかったこと。
症状がひどく、それを直す治療もまた辛く、毎日が辛くて、世間を、世界を呪いながら生きて、いつしかカゲを持つ様になってしまったこと。
そして、骨髄の合うバンクが見つかり、ようやく受けられた骨髄移植、その前に受ける放射線治療で、子どもを産めない身体になったこと。
……その時の自分は、子どもを産む様な事は、自分の人生に起きない、そう思っていた。そう、彼女は言った。
「私…分からなかった、の…わ、私が、誰かを、好きになる、とか…思いも、しなかった…」
それは、おれも、そうだった。おれは誰からも好かれないだろうし、誰の事も好きになれないんじゃないかって、ずっと思ってた。
「でも…覚えてる?」と言うと、遠慮がちに、星が宿る瞳でおれを覗きこむ。
「あなたと…初めて、出会った…図書館…あの雨の、日…。私、あの時、退院したてだったの、そんな時…暖かいものを渡してくれた、あなたに会えて、私…思えたの、私は、人を好きに、なれるんだ、って…」
― あなたは、覚えてる? 初めて人を、好きになった日を? ―
「私、あの日、初めて、私は生きていても…良い、のかも…って…思えたの…。それまで、分からなかったから、あんなに…辛い思いをしてまで、生きなきゃならない…理由、とか…」震えながら話すカナシーの瞳に、長い睫毛が落ちる。
白血病の事。おれは、少しだけ知ってる。治療に使う抗がん剤の副作用で、髪の毛なんか全部抜けること。毎日ずっとゲェゲェ吐き気が止まらないこと。
そんなのを、まだ小さい子どもが、我慢しなきゃなんないこと。
「だけど、だけどね…私は、身体が…普通と、違う、から…黙っていようって、そう、思ってた…でも…」泣きそうな声を出しながら、祈っているような両手で顔を覆った。
「ヨシカが、あなたの写真を、見せてくれた時…あなたの話を、聞いた時…」覆った両手から、涙が零れる。
「そして、あなたと会えた時…あなたと、話せた時…私…私は…ごめんなさい…耐えられなくって…」覆った両手が、小さく震えている。
「……あなたを、好きに、なって……ごめん、なさい……」
― カゲに貫かれながら、おれを好きだと言ってくれた彼女の顔が、頭に浮かんだ ―
「ずっと…身体の事…言えなくて…ご、ごめんなさい…本当に…!」
彼女は涙を拭う事を、しない。
「もし、言ったら、あなたを、あ、あなたが…いなく、なっちゃうのが…あなたが、私、から…離れちゃうのが…怖くて、怖く、て…」
……冬の夜空は空気が冷たい分、澄んでいて、星が綺麗に見える。
たくさんの光の粒が、空に蒔いてあるみたいに。
プロキオン、ペテルギウス、シリウス。
リゲル、アルデバラン、カペラ、カストル。
少し考え事をしていて、見上げた顔を下し、ふぅ、と鼻から息を吐く。
「そっか。うん。他には、何か無い?」
「…え…?」
彼女の瞳が、涙に濡れながら、きょとん、と見開かれた。
「例えば、実は私、木星人でした、とか? もしくは、十二時になったら魔法が解けてカボチャに戻っちゃうとか?」
「ま、マヒロ…?」
「あとは、本当はレズビアンだから無理してた、とか? あ、女装で、実はオトコってのもあるか?」
「マヒロ……」
おれは、ボリボリと頭を掻く。
「あのさ、その。たとえ、たとえさ、今言った事が全部事実だって、もう変わんないよ、おれの気持ち、みたいなのは」
カナシーの、茫然とした顔。
「おれさ、その、まぁ、なんだ。おれが自分で思ってたよりずっと……君の事、想ってる」
彼女の瞳に、幾千もの星が見える。
言葉だけじゃ、伝えられない事がある。
脚を一歩、踏み出して、ぎゅっと抱きしめる。
「だからさ。謝んないでよ。カナメは、なにも、悪くないじゃないか」言いながら、彼女の頭を撫でる。柔らかい、髪の毛の感触。
「悪いはずが、ないよ」
カナメの眼に、涙が溢れる。
……彼女は、声を上げずに泣いた。
「大好きだよ、カナメ。何があっても」
そっと、唇を重ねた。不器用に。
それでも、彼女の涙が、悲しみが止まりますように、と思いながら。
だからさ……この間は、音楽でも流してくれ。
おれには似合わない、そう、ありふれたラヴ・ソングでも。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
「両の手叩くと音が鳴る。ぱちん、とな。拍手じゃわな。では片手を叩く音とは?」
うわ、始まったよ。
京都行の新幹線、こだまの車内。
ゴウジは辞典のように巨大な『禅問答全集』とか表紙に書かれた、たわけた分厚い書物を座席で広げ、ふんふん頷きながら、おれに質問してくる。
「さぁさぁ、片手の音とはいかに?」
ズイズイと額を近づけてくるスタイルは、まるっきりタチの悪い押し売りみたいだ。これを無視すると、これまたしつこく迫って来るのが目に見えてる。ったく。だからお前はモテんのだ。
親指をパチン! と弾く。「これだろ?」
……ベチ!
「いって! 殴んなよ!」
「おんどりゃ、芯から腐っとる! 俺が漢っちゅうもんを、もっかい一から叩き直しちゃる!」
「生まれた時からY染色体を持ってるんで、良いですぅ」
「そーいうところが、いかんのだ!」
汗臭くニンニク臭く暑苦しい男の二人旅。
敵の親玉と決着をつけに行くには、あまりに縁遠い会話をつづけてる。
ま、こーゆうくだらない事で、十分に気が紛れるんだけどさ。
おれ達が静まり返ると、平日の新幹線こだまは静寂に包まれた。
おれは、力を込めて、指をゴキゴキと鳴らした。
……行くぜ、京都。




