序章 1-3 小さなきっかけ
「付いたぞ」
ちょっと町のはずれにあるあるところに灰村は連れてきた
爆音と一緒に油臭さが多少ある
「なんだよ、ここ? うるせぇな」
灰村はさっさ先に行ってしまったのと爆音のせいで向条の声は届かない
小走りしながら灰村に付いていきゲートを潜るとそこは向条にとって見たこともない世界があった
車が横を向きながらもの凄い早さで走っていく
そのあとに続くのは爆音とただ真っ白な煙、そして黒くのこったタイヤ跡だ
「おい灰村なんだよこれ」
「これか?ドリフトだよ 聞いたことないか?」
「ドリフト?」
「あぁ、昔は速く走る方法として使われてたけどな。バイクでもできるが主に車でやる物だ。いまでは競技として、スポーツとして世界的にも有名なんだ。アメリカはもちろんだがオーストラリアにドイツなど数多くの国でも行われているんだ いまじゃあ日本一決定戦まであるくらいだからな」
向条は呆然と*ドリフト*という物を見ている
赤や黄色、緑にピンクなど派手な競技用車はもちろんだが中には町中で走っているようなセダンや軽自動車までもが横を向いて走っている
ただ、ただ向上はそれを見ていた。
そして小さな目標ができた
(俺もやってみたい)