3-2 外伝 シェイクダウン
この車はある男が一つの思い出から作ることが始まった
それは今の車はまったく好きになれない旧車好きの父親がが近所の解体屋で見つけたもの
S130Z
2by2の4人乗りZ、その速さはあなどれなかった
初代S30型はこの安さでポルシェと同じ速さが手に入るというので人気になり
デザインもすばらしいものだった
その父親はせっせとそのS130を直して、ある日
事故で亡くなった
峠のワインディングロードで対向車と接触
崖下にガードレールとこの世を飛び越えて逝ってしまった
その男は昔このアタリでは速いと噂される走り屋だった
今その男の息子は18才になる
「こんなものか」
少年はボンネットフードを開け呟く
この車を作るのに2年かかった
親父が死んでから2年・・・・・
そうしてシェイクダウンに向かうために、親父が死んだあの
峠のワインディングロードへと向かう
途中二台の車を見つけて撃墜を開始する
彼の車は180sxのZレプリカ
つまり130型Z80sx仕様
エンジンはアルミブロックのSR20
ではなくL28改3.2Lの親父譲りの単車用のピストンをワンオフ
FCRキャブでシングルターボのドッカン仕様
パワーチェックはしていないが多分
400馬力弱は出ているだろう
ブースト2.0kg
オーバーフェンダーで3ナンバー
ワンオフ12点式ロールゲージに各部フルスポット増
エンジンの仕様は親父がチューニングしたもの
まだ分からないが整備くらいはとしていた
この180sxは親父のストックパーツとZのエンジンを
親父が乗っていた180sxに載せたもの
(このZ80はすごく、速い・・・・)