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I'm DRIFT IN MY LIFE  作者: onesided
第ニ章 命は回る
21/24

2-1 講習会

先行は白黒のMR2(AW10)それに続いてハチロクが駆け出す。

「どんな走り方をするのか、この目に焼き付けてやる!」

向条はAW10にピタリと食いつこうとする。


しかしAW10はそれを振り切ることもなく、かといってペースを下げるわけでもなく。

あくまで普通に走る。

だが向条にとってはこれは普通ではない、向条はずぶの素人だ。

初心者にありがちなインにつくのが早い、俗に言うインベタラインのため車の走り方を知らないのもあり。

コーナーではどうしても差が開く

だが立ち上がりの伸びではトヨタの名機(YAMAHAとも言う)4A-GEUは高回転での底力を見せつける。

まだヒール&トゥをマスターしていない為

イマイチ立ち上がり自体は遅れるがエンジンがそれをカバーする。

とはいっても前を走る車(AW10)は100%ではないのだが・・・・・・・


AW10はそのMR故のピーキーさが特に高く当時、マツダRX-7(FC3S型)と同様にテールハッピーな車で事故も多い車である。

曲がられないのではなく{曲げれない}のだからドライバーの技術が必要とされるのは目前


だがこの男は違う


コーナー進入時ではMRさながらの突っ込みをし、インクリップまでブレーキを引きずると

と瞬時に方向を変えアクセルと共に今度は左足ブレーキを使いながらアンダーを押し殺す

MR故の乗り方である

そこに低中速トルクと4A-Gより軽い3A-Uがさらにコーナースピードを高める。


高速コーナーでは鮮やかに慣性で4輪ドリフトに移行

パワーのない3A-Uは(カタログ値83馬力)ではそれこそスピードを落とすのは致命的なロスを生み出す

そのため極力減速はせずにMRのトラクションで曲げる

一度アウト側にマシンを振り遠心力で加重移動を行うフェイントモーションも扱う


向条はとにかくそれを見て、どのタイミングで何をすればいいのか

ラインは? シフトワークは?

全てを頭に叩き込む








ふもとに下りるとAW10がこちらに横付けする形で停めてきた。

「参考になったかい?申し訳ないけど俺はこれから用事があるからこれであがらせてもらうよ」

そういうとすぐさま彼はアクセルをいれて行ってしまった。


(速い人だったけどそういえば名前しらないなぁ~)

とかのんびり考える向条だった。

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