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I'm DRIFT IN MY LIFE  作者: onesided
第一章 走る事へのデビュー
16/24

3-1 咆える4A-Gサウンド

向条の前には今、1台のハチロクが眠っている。

そのハチロクは走る事を望んだ車、走るために一度眠った車

だがそれは長い眠りだった。


その走るという1つの望みが叶えられずにいた一台は今走るために再び求められている。



「動けよ、ハチロク」

彼は短く小さく呟く

----ただ一つ、ハチロクの4-AGに、心臓に()がともると信じてシートに座り込む-----


そして向条はそっと受け取ったキー差込み、ゆっくりと回す。

(かかれよ、・・・・・ハチロク)

 キュルルルルル と音を立てる、そしてまもなく心臓に灯が灯る


水温、油温、油圧、共に異常なしアクセルを開ければ力強くエンジンが咆える。

エンジンは元気良く回り力強く咆えつづける。

ハチロクは走ることに再び望んでいた。いや、ずっと望んでいたのかもしれない。


すぐさま車をガレージから出し、店の前に向かうとそこには既に滝斗と灰村のR32が待っていた。


「ハチロクが復活するのは分かっていたさ。オレが組んだエンジンだからな」

自慢げに滝斗は語る。

「じゃあこれから(やま)に向かうから2人とも離れずについてこいよ。大体車で10分くらいで着くさ」


そういって滝斗はKP61に乗り込む。続けて向条、灰村が続く。

後ろを走っているとさっき乗っていたときは分からなかったが彼のKP61は相当手が入っているようだ。

正直に言って音が違う、エンジンサウンドではなくてエンジン自体が違うような感じがするしブローオフの音がする。


実は彼のKP61スターレットは4A-GZベースにターボ仕様、180馬力オーバーを叩きだす。

KP61自体軽いため明らかにパワーウェイトレシオでは負けている。

多分それは峠でも当てはまることだろう。




しかし向条のハチロクとてかなりのチューンがしてある。

正直ビギナーには勿体無い位の・・・・・

それに馬力だけなら灰村のR32のほうが高い、2Lターボでトルク重視の280馬力(推定)だ。


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