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I'm DRIFT IN MY LIFE  作者: onesided
第一章 走る事へのデビュー
15/24

2-7 オーダーメイド

夕飯を済ませ、向条はシャワーを浴びることにする。

(早めにシャワー入って帰ってきたらすぐ寝れるようにするか)

正直所々油まみれで気持ちが悪いというのもあるのだが・・・・


向条はふと滝斗達が言っていたことを思い出す。

(峠・・・か・・)

向条は正直どんなものなのかは想像がつかない、なんせつい先月まで何もそんな世界に興味など無かったのだから。

それ以前に、あの車の事が気になってしょうがない


素人ながら自分なりにも努力はした。滝斗だって精一杯力を注いだだろう。

しかしそれでもエンジンは目覚めるだろうか。

実際まだエンジンは掛けていない

普通なら真っ先に掛けるであろう、だか向条がそれを止めた。

何故だか今このエンジンに灯をともすべきではないと感じたのだ。


走行しているうちにシャワーから出ると時刻は8時20分を回っていた。

少し急ぎ目に準備をしていると外からクラクションが聞こえる。

多分滝斗だろう。

家から出るとそこには赤いKP61スターレットが停まっていた。

後部座席に見慣れた顔と運転席には最近知り合った顔がいた。

「コウちゃん、早く隣に乗りなよ」

軽く頭を下げつつ車に乗り込む。

「じゃあショップに向かうぞ。そうそう、お前さんのハチロクだが暫定仕様でセッティングをしておいた。コンピューターはフリーダムを使ってる。代金はいいからな、どうせお古だ。」

フリーダムとは学習機能を持ったコンピューターだ、ハチロクの古いお馬鹿の頭脳では話にならない、ハチロクには定番過ぎるほど使われている。




そんなこんなの話をしているうちにショップに付いてしまった。

峠でシェイクダウンという事だ、カウンターから滝斗は二つのキーを持ってきてくれた。

トヨタのキーホルダーとが付いたハチロクのキーと何もついていない灰村のR32のキーだ。

「たっちゃん、俺は表にR32持ってってるよ」

「分かった、じゃあコウちゃん。ハチロクの復活といこうか?」

これからあの`心臓`に、`エンジン`に灯を入れることになる。





    ガレージに向かうと、

           一台の`ハチロク`が、

                   そこに眠っていた。

 

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