後三時間半
今は仕事しているのはパートで主婦の真下さんとバイトの男子校に行っている花田。
こいついつからいた?あいさつもしないで。
その二人だ。
あとは清水がこれから仕事にはいる。
10分くらい手伝って、客足が少なくなったのを見計らって、
「じゃ!よろしく。」
と言って逃げるように休憩に戻った。
そして椅子に座りまたテレビをつけた。
さっきのニュースが気になっていた。
まだニュースキャスターが焦って話していて、内容がまったく理解出来ない。
ブーブーブーー!
携帯がなった。
町田と表示されて、ニュースを見たい気持ちを押さえて電話にでた。
「はい!」
すこし機嫌が悪そうに聞こえたかもしれない。
町田は小学校からの友達で今大学生だ。一番仲のいい友達だ。
「おい!ニュース見たか?」
町田の声が震えている。テレビのニュースキャスターと同じ状態に聞こえた。
「今見始めたとこだよ。どうしたんだ?そんなに焦って。」
「やばいぞ……。俺達」
ただ事じゃない。それだけはわかった。
「落ち着いて話して。」
町田は一回深呼吸をゆっくりして、話し始めた。
町田の話しは飛び飛びでかなり理解に苦しんだ。
それを理解した瞬間、僕は夢を見ている感覚に陥った。
とても信じられる内容ではなかった。
僕はゆっくり携帯を置いた。
町田の話を聞いてからはニュースキャスターの言っていることがわかった。
町田が話した内容はこうだ。
どこかの国から日本向けてミサイルが発射された。
日本に到着するのは約3、4時間後……。
そのミサイルが問題だった。
そのミサイルは………細菌兵器。
しかも女にしか効果がない細菌兵器。
ミサイルが爆発した瞬間。
女は狂いだす。
男を殺し始める。
その細菌が体の中で分解されて処理されるまで三日間。
男は三日間女から逃げなくてはならない。
その話が真実かどうかはまだわからない。そうニュースキャスターが連呼する。
ふざけるな!
僕はテレビを感情だけに任せて消した。
なぜか息切れが止まらなかった。
三日後のオレ………。なにしてる?