花巻ミヨの私国語!
コチラも2年前に漫画用に書き下ろした脚本・プロット作品になります‼︎
↓では本編どうぞ!
放課後 空き部屋
花巻ミヨ「ミヨハラント!!」
と言って彼女は部室の扉を勢いよく開ける
と部室にいた彼女の親友の猪原カン
カンはシーンとする
カン「……」
花巻ミヨ「はいはい!!猪原カンちゃんよ!ノリが悪いぞよー!!ほら!ミヨハラント!!」
と彼女はおそろおそろ
カン「み、ミヨ……ハラ……ント」
ミヨ「イェースイーエス!よく言えました!」
カン「また新しい私国語……ミヨミヨ〜其れなんて意味なの?」
ミヨ「この!ミオハラントは!こんにちは、とか、元気ですかー?って言う意味の!私国語だよ!!覚えてね!ミヨハラント!」
カン「えっと、昨日はなんて言ってたけ?」
ミヨ「昨日はグイタミネ〜で!意味は疲れたとか!徒労になった時に使う言葉だよ!」
カン「へぇ〜」
カン「で、集まったの?」
ミヨ「ん?」
カン「ぶ!い!ん!ミヨミヨ創部したいんでしょ!!私国語部!!」
ミヨ「そりゃ!スヌグル(勿論)だよ!
だって、創部出来たら!この私国語のアマジ(魅力)とか伝わったり!コミニュケーションができてダンダメ(面白い)だと思うでしょ!」
カン「はいはいダンダメ(面白い)〜ダンダメ(面白い)〜」
カン「ハァー、その様子じゃ、部員集まってないんでしょ?」
ミヨ「そうなんだぁ、皆んな興味ないみたいで
私めちゃくちゃギンアリ(悲しい)なんだ」
カン「(先生からは、最低5人居ないと創部は出来ないって言われてだけど、途方に暮れるなぁコリャでも部室が運良く余っていて良かった、使っていいとの事だし)」
ミヨ「ありがとね〜カンカン」
カン「ん……」
ミヨ「良かったよ、カンカンが協力してくれて…きっと私だけで創部しようとしても何も進まなかったと思うし…心細かったと思う」
カンカン「ミヨミヨには……助けられたからね」
ミヨ「助けられた?なんか助けたっけ?」
カンカン「そう……ミヨミヨには伝わってないかもだけど」
カンの回想
中学一年生の春頃
カンは窓を眺めて退屈そうにする
「当時の私は、友達も話し相手も居なくて常に退屈な日々を過ごしていた」
カン「……」
「そんな退屈が私には苦痛でコンプレックスだった」
ミヨ「ねえねえ……」
カンは声のする方を見る
ミヨ「国語得意?」
カン「……得意…な方ではあるけど」
ミヨ「じゃあさじゃあさ!私国語!私国語に!興味ない?」
カン「……何ですか?それ?」
ミヨ「私国語って言うのはね!ムンヤバ(凄く)に簡単に言うとね!私が考えた国語だよ!コレがめちゃくちゃ!ダンダメ(面白い)なんだよ!」
カン「…………?」
「そんな時に……ミヨが私に話しかけてくれて
私国語の事とかを楽しく教えてくれた
…私にとって其れは有意義な時間で楽しかった」
現在
カン「(ミヨには大きな恩がある
ミヨのお陰で……毎日が(ニコッとする)楽しい
きっとその恩を自然と私はミヨに返そうとしてるから彼女に協力したり会話したりしてるんだと思う)」
ミヨ「あっ!待って今!私国語のアイデアが!」
とミヨは紙とペンを持って書いてる
カン「(今思えば、ミヨは色んな人にああやって聞いていたんだと思う……それが私の所にやってきてパズルのIピースの様に型にハマったんじゃないかな……)」
ミヨ「よしっ!出来だ!」
カン「(私の様に型にハマる人がこの学校に少なからずいるはずだよね……その人達を探さないとね……)よしっ!ミヨミヨ!!いい提案がある!」
と次の日
メガホンを口に当てミヨ「皆さーん!私と一緒に私国語を創部しませんか〜!!私が考えた国語略して私国語です!私国語部を創部してっ!一緒に私国語を作ったりコミニュケーションをしましょう!!」
と呼び掛けるが誰も興味を持たない
隣にいるカン「イマイチ……」
ミヨ「興味持ってくれないねー……昨日も私っ学年全員に誘ったんだよ〜」
カン「えっ!そうなの?」
ミヨ「うん」
カン「行動力……凄い……」
と此処で近くに通りかかった女性
ルナ「アナタ達……此処で何をしてるのかしら」
ミヨ「ん?アナタは?」
カン「この人は風紀委員長の二宮ルナさんだよ」
ルナ「その通りです」
ミヨ「じゃあじゃ!ルナルナ〜っ!私国語部創部の手伝いしてくれるっ!風紀委員長さんが呼びかけたらっ!誰が興味持つかもしれいしっ!」
ルナ「……一体、何なんですか?私国語とは?
そんな事をしる暇があれば勉学に励むのが一番です……それに許可は取ったんですか?通行人の迷惑だとかと思いますけど」
カン「あっ!あの!きょ、許可は取ってますっ!昨日っ先生にっ!」
ルナ「あら、そうですか…ですか限度というのがあります…マナーやモラルを守って下さい」
ミヨ「ねぇねぇ!ルナルナ〜」
ルナ「ルナルナではありませんルナです……
創部に励むより礼儀を学んだ方が宜しいのでは?」
カン「……」
ルナ「いえ、もはや、創部など考えるのは辞めた方がいいでしょう……どうせ集まりません、そんな意味の分からない部など」
カン「あっ……あのっ!……す、すみませんでした……マナーもモラルも守ります……だから最後まで最後まで諦めがつくまで許してくれませんか」
ミヨ「……カンカン……」
ルナ「ハァー……目処をつけましょう……いつまでも叫んでも無理な物は無理なので……」
カン「目処……?」
ルナ「そうですね、あと三日……あと三日以内に創部条件の5名を集めて下さい……三日経っても集まらない部など必要ないでしょう」
カン「待ってください!なぜ!アナタが日時を決めるんです!(だめ!三日なんて集まるはずがない!それじゃあ……ミヨに……ミヨに私は何もしてあげられない……)」
ミヨ「カンカンっ!」
カン「っ……」
ミヨ「やろうよっ!三日以内にっ!絶対に部員集めようっ!」
カン「どうして?集まらないかもしれんないんだよ」
ミヨ「ううん!絶対集まるよっ!」
ルナ「アラ、何の根拠があるんでしょうね」
ミヨ「だって!私国語の魅力を伝えれば絶対に集まるよっ!カンカンみたいに興味を持ってくれる人が絶対出てくる……私はその自信があるのっ!」
カン「……ミヨミヨ」
ルナ「そうですか…では、精々抗って下さい…」
とルナは去る
空き部屋
二人は椅子に座って案を考えてる
ミヨ「うーん〜」
カン「う〜」
ミヨ、カン「私国語の魅力を伝える為に何すればいいんだろ」
ミヨ「……思いつかないね〜私国語には絶対に人を魅了する事ができるんだけどなー」
カン「(私国語部を創部したいのは私国語で皆んなとコミニュケーションを取りたいか…実現してあげたいな……そういえばミヨミヨは私国語なんてどうやって考えたのかな…作った意味…って)」
ミヨ「あっ!私国語を縛りにしりとりすればーああでも……意味わかんないかー」
カン「…ねぇ、ミヨミヨ」
ミヨ「なぁに〜カンカン〜」
カン「私国語っていつ考えたの?」
ミヨ「あぁカンカンに言って無かったね、助けてくれたり協力してくれてるのにね
えっとね私国語はね……お母さんと私だけの秘密の言語だったの」
カン「お母さん……?」
「私のお母さんはね、凄く病弱だったの、だけどね私を楽しませてくれるのが好きで明るいお母さんだったの……
病弱だったお母さんは、家でずっと私の世話をしてくれたの、その時に一緒に作ったのが私国語」
母「ミヨミヨ〜ミヨミヨはユーラリア(可愛い)だね」
ミヨ「ユー……ラリ……ア?何それっ!お母さんお母さんっ!」
母「ユーラリアはねミヨミヨ見たいな可愛い子に使う言葉っ私が考えた国語、私国語だよ!」
ミヨ「私国語?なにそれっ!面白い面白いっ!
じゃあ!お母さんも!ユーラリアだね!
あっ!あとっ!お母さんは!カイラン(優しく)で!ダンダメ(面白く)でダーイースキ(大好き)!!」
母「(ニコッと笑う)フフフ……早速、ミヨミヨ私国語作ったの〜?私も…ミヨミヨの事……ダーイースキ(大好き)そしてアイシテル(愛してる)」
「その、4年後……お母さんは病気で危篤状態になっていた……元々身体の弱かったお母さんは重い病気にかかっちゃったんだ」
病室
母「……」呼吸するのにも精一杯
ミヨ「お母さん……」
後ろに父の姿
母「……ミヨ……ミヨ……そこに……いる……の?」
ミヨ「うんっ!いるよっ!(涙を堪える)」
母「……ミヨミヨ……おぼ……えてる……?
し……こくご……」
ミヨ「覚えてる……お母さんっ!カイラン(優しく)で……ダンダメ(面白く)で……ダーイースキ(大好き)…………」
母「あぁ……うれ……しい……私も……ミヨミヨの……こと…………ダーイースキ(大好き)そ……して…………アイシテル(愛してる)」
母はその言葉を放って息を引き取った
ミヨ「…………」
「その数日後にお母さんの手紙をお父さんが見つけたの…字体が整っていたからきっと……まだ元気だった頃に残した手紙だってお父さんは言っていた…」
「ズンナル(親愛)のミヨミヨへ
ミヨミヨがこのユンナリ(手紙)を見てるって事は私がタンタラ(病気)やヒラ(事故)でワーヤル(死んじゃった)なった時だと思う
私がミヨミヨにしてあげられた事は少なかったと思う、私はそれ以上にもっとミヨミヨにダーイースキ(大好き)やアイシテル(愛してる)が言えない事がギンアリ(悲しくて)で仕方がないよ
ミヨミヨにこの私国語を教えられて良かった
この言葉はお母さんが励みにしてる言葉なの
コレは未知の言葉で人を魅了する言葉……
それを教えられて私は本当に嬉しい
ミヨミヨにこれだけを覚えて欲しい……
人との関わりそしてコミニュケーションを大切にして欲しい、お母さんは身体が弱かったからさその二つが不十分なまま成長しちゃったけど……
ミヨミヨはその二つを大切にして欲しいんだ
ミヨミヨに教えてあげられる事はコレで最後
ミヨミヨ、お母さんが居なくてもお父さんと仲良くして、楽しく明るく生きて欲しい
ミヨミヨにとってズンアル(親愛)なる母より」
現代
ミヨ「その手紙は今も大切に保管してるんだ」
カン「……」カンは涙を零す
ミヨ「あれ〜カンカンっ!泣いてる〜?」
カン「な、泣いてないしっ……」
ミヨ「あぁ!!思いついたよっ!!」
カン「え?(涙を拭う)」
ミヨ「うん!お母さんは手紙を残した!それも私国語を使ってっ!!」
カン「私国語を使って文章を書くって…こと?」
ミヨ「ううん!もっと皆んなが興味が持つことだよ!」
カン「興味を持つこと?」
ミヨ「物語だよっ!短い物語を!私国語を使って伝えるのっ」
カン「な、なるほど……」
ミヨ「どう?」
カン「当たるか、当たらないか分からないけど……当たって砕けよう、ミヨミヨ」
ミヨ「うんっ!」
三日後
ミヨはメガホンを使って「皆さん〜注〜目〜」
歩く生徒達は一瞬、ミヨに顔を向ける
ミヨ「コレから!私が作った国語っ!私国語を使って!物語を話しまーす!」
周り「私国語?」「何それ?」「あぁ、まだこの子達やってたんだ」
その周りの反応を見てカン「……(最初はもちろん皆んな興味は湧かないよね……だけどミヨの話しを聞けば……きっときっと)」
ミヨ「えぇ〜其れでは話しますっ!
ある所に、二人の親子がいました、その親子達はズンダマ(仲が良い)な親子同士でしたズンダマ(仲が良く)でヌルイ(近所)ではアランド(有名)な親子でした」
周りはクスッと笑う人が漂いミヨの周りに寄ってくる周り「何言ってるか分からないけど、なんか笑えるね」「意味を知りたいな」
カン「(……少しずつ少しずつ皆んな話を聞いてくれてる…)」
ミヨ「その親子がある日ブルク(喧嘩)してしまいました、その原因となった出来事は子供のダビデ(お菓子)を親がリリリ(食べてしまった)してしまったからなのです」
ルナは離れた所で見ている
ルナ「(あの子達……)」
カンはルナの近くに寄る
ルナ「何のようですか」
カン「どうですか、この風景を見て」
と徐々に人が集まり話しを聞く
ルナ「まあ、努力はなさったと思いますね……この二日間、何もしなかったので恥を知り諦めたのだと思いましたけど」
カン「私とミヨミヨは今日の為に沢山……沢山、頑張ったんです、どうすれば人に興味を持ってもらえるかどうすれば聞く耳を立ててもらえるかと…」
ルナ「問題は創部条件である、部員が居なくては意味がないです…
アナタ達の話を聞く理由が創部に協力する事だとは限りませんし……大事なのは結果なのです」
カン「…それでも私達の私国語の話しを聴いてくれた、少しでも興味を持ってくれたんです…」
ルナ「ん……」
カン「…なぜ、アナタはそこまで創部を否定したいんですか」
ルナ「…理由なんてないわよ、意味の分からない部活なんて意味なんてないし風紀を乱すわ」
カン「では、私国語は意味の分からない事では……ないですね」
ルナ「何を…言って…」
ルナはミヨの方向を見る
ミヨ「皆さんっ!どうでしたかっ!楽しめましたかっ!私国語に興味を持ちましたかっ!」
と沢山の人達の前で言う
周り「楽しかったよ〜」「面白かった!言葉の意味がわからなかったけど」「私国語の言葉の意味を知りたい〜」
ルナ「っ!」
ミヨミヨ「じゃあ!じゃあ!皆んなでっ!私国語部を創部して!私国語の意味とかっ!私国語を使って皆んなでコミニュケーションしようよ!」
周り「ミヨちゃん私国語教えて〜」「俺もなんか面白ろそうだから〜入部してぇな〜」
ルナ「……」
カン「どうですか?コレが人をアマジ(魅力)させる、花巻カヨの私国語なんです」
ルナ「フフフ…そうね……少し強く当たっていたかもしれませんね…ごめんなさいね……」
カン「はいっ」
ルナ「今度は、こんな人が沢山通る場所ではない所でして下さい……」
と後ろを向いて手を振る
カン「はいっ、すみませんでした……そしてありがとうございました!(ニコッとする)」
ルナ「(可笑しな人も居たもんですね……なんです?私国語とは?……)」
ルナ「(風紀を乱す事ではないのなら…良いんでしょうかね(ニコッとする))」
とある日
扉を勢いよく開けて
ミヨ「ミヨハラント!!」
カン「はいはい、ミヨミヨ、ミヨハラント」
ミヨ「あれっ!カンカン来るの早くなーい」
カン「そう言う、ミヨミヨはなんです?誰もまだきてないと思っていたんですか?」
ミヨ「そうだよ〜」
カン「なのに、扉開けた瞬間に挨拶するんですね」
ミヨ「そりゃあね!部活時間中は!この部屋を使うんだものっ!挨拶しとかないと!」
カン「(ニコッとする)」
ミヨ「よぉ〜し!今日も活動するぞ!
私国語部っ!!あっ!そうだ昨日の夜思いついた言葉あるんだ〜」
カン「今度はどんな意味の私国語何ですか?」
ミヨ「それはっ!部員が皆んな集まってからだよ!」
カン「はいはい」
カと室名札に私国語部を写して終わり
読んで下さりありがとうございます!
コメント、リアクションなど気軽にどうぞ!
今後も末長く宜しくお願い致します!