07S.疑似淫魔の娘 後編
彼は、正面に座った彼女の胸元を見ると、彼女の乳首の部分が、盛り上がり、透けて居るのが、分かりました。彼女は、ノーブラでした。省吾君は彼女が、彼を見る目が、これまでに一度も、見せたことが無いような「嬉しそうな表情」を、して居ることに驚き、彼女を見ました。彼は、彼女の目を見ると、直ぐに分かりました。それは彼女が「飢えた野獣だ。」と、言うことでした。
彼は以前「鮎原ヒロミ」に、言われたことを、話しました。「ヒロミさん貴方は、僕に言いたいことが有ると、言って居ましたが、それは何のことでしょうか。」と、彼が言うと、彼女は急に、いつものような「あの怖い表情」に、変わりました。
「省吾君。もういい加減に私の部屋を、覗き見するのを止めて欲しいの。貴方は、何時でも何処でも、いつも私のことを覗き見して居ます。私がトイレに入って居るときも、お風呂に入って居るときも、いつも貴方は覗いて居ます。私には、もうバレテ居るのですよ。昨晩だって一晩中、あの天井の境目から、私の部屋を、覗き見して居たでしょう。お願いだから、もういい加減に、そんなことをするのは、止めて下さい。」
「私は、貴方の覗き見のせいで、気がおかしく成りそうなのよ。ほら天井を見て、貴方が余りにも、私の部屋を、上階の貴方の部屋の床の境目から、直接下を見て居るので、貴方に見られないように、目張りをしたのよ。」と彼女が、言いました。省吾君は、彼女の部屋の天井を見上げると、天井の至る所にガムテープのようなもので、境目が塞がれて居るのが、分かりました。
それも異様な程に、幾重にも幾重にも、重ねてテープが、張られて居ました。それは明らかに「異常な光景」でした。その境目を塞いだテープの跡は、部屋の壁にも、張られて居ました。彼女が言うには「その壁の境目からも彼が、いつも覗いて居る。」と、言いました。
それから彼女が、部屋に居ないときには「いつも省吾君が、彼女の部屋に入って来て、彼女の下着を盗んで行く。」と、言いました。また「彼女の部屋中の至る所に、彼の体液のようなものが、飛び散って居る。」とも、言いました。後「彼女が、就寝中に何度も、彼に凌辱されそうに、成ったことも有る。」と、言いました。
また「時々彼女の身体に、出来る傷は、省吾君に襲われて、抵抗したときに、出来た傷だ。」とも、言いました。彼は、彼女の話しを聞くと「全く以って身に覚えのない、非常に恐ろしい言動で有る。」と、思いました。彼女は、泣きながら何度も省吾君に、訴えて居ました。
「省吾君。お願いだから、もう覗かないで下さい。私の部屋に勝手に入って、私の下着を持って行くのも、止めて下さい。この日を最後として、くれるので有れば、貴方のことは、誰にも一切言わないので、もう二度としないと、ここで誓って下さい。」と、省吾君に彼女は、切々と訴えました。
しかし彼には、全く身に覚えの無い話しでしたので、彼女に言いました。「何を言って居るのですがヒロミさん。僕は、そんなことを只の一度も、したことが有りません。ヒロミさん、嘘を付くのは、止めて下さい。」と彼は、反論しました。
すると「鮎原ヒロミ」は「そうですか、この期に及んでも、貴方は覗き見を止めないと、言うのですね。では、しょうが有りません。私の「精神的苦痛」が、大き過ぎるので、私が大幅に譲歩します。貴方の望み通りに、私の身体を今日だけ、貴方に捧げます。これでキッパリと、私にしてきた数々の淫行を、止めると誓って下さい。私も貴方の為に、今日だけ我慢して、今回限りで全てを、忘れるつもりなので、良いですね、省吾さん。」と彼は、彼女に誓わされました。
彼女は、そう言うと省吾君の手を取ると、泣きながら自分の胸に彼の掌を、宛がいました。彼女は「早く、たくさん好きなだけ触って」と、催促して居るようでした。省吾君の掌の感触から、彼女のとても柔らかい乳房を通して、身体全体の感触までもが、伝わって来ました。
それから彼は、何だか分からない内に、急に眠く成り、意識が遠のきました。それからどの位の時間が、過ぎたのでしょうか。彼は、自分の股間に何かの違和感がして、目が覚めました。気が付くと彼は、全裸でベッドの上に寝かされて居ました。仰向けに寝かされて居た、彼の上には「鮎原ヒロミ」が、股がり盛んに腰を、振り続けて居ました。
周囲には、彼が放出したと思われる、沢山の体液が、ティッシュに拭われて、至る所に、落ちて居ました。それから彼の視界の中には、何かを注射したような注射器と、何かの薬剤が入ったと、思われる小瓶が、たくさん転がって居ました。彼女は、その注射器を使い、誰に何処で、何の薬を打ったのか、彼には良く、分かりませんでした。
省吾君は、完全に目が覚めると、可愛い彼女を、優しく抱き締めると、軽くキスをしました。彼女の身体は、思いのほか柔らかくて、とても良い匂いがしました。そして彼は、タガが外れた様に、彼女を激しく凌辱しました。彼女は、とても嬉しそうな顔をして、彼を見て居ました。
そして彼女の身体が、激しく凌辱されて、彼女が性的に感じて来ると、何故か彼女の身体からは、不思議な「黄色い発光現象」が、起きました。何かの薬のせいなのか、彼の隆起は、衰えることが、有りませんでした。彼は、それから何日間にも渡り、彼女を、激しく凌辱しました。そしてやっと、彼女から解放されました。
この世界には「淫魔」を、創った神が居ませんが、彼女は「自分の力」のみで「淫魔」に、変わろうとしました。リアンナが時間遡行して、この世界に現れるように成ると、その個体が各地で、複数出現するように成りました。彼女達は全て「リアンナの世界」に、回収されますが、彼女達は、その世界では「第3淫魔スドレス(疑似淫魔)」と、呼ばれる存在に、成りました。
省吾君は、今は自分の部屋に戻り、シャワーを浴びて、ソファーで寛いで居ました。時計を見ると、彼女の部屋に行ってから数日が、経ちました。彼は、そんな長い時間、彼女の部屋に居たことが、信じられませんでした。省吾君は、今では彼女のことが、好きに成って居ました。
「また彼女の顔が見たい」彼は、そう思いました。彼が彼女の部屋で、朦朧として居るときに、全裸にされて彼女のベッドに、寝かされて居るときに、彼女が注射器を、取り出して「小瓶の液体」を、注射器に装填するときに彼に、その小瓶の中身を、説明したことを、思い出しました。
その小瓶に入った液体は「彼女の〝生殖器の分泌物″で有る。」と、彼女は言いました。彼女の性欲が高まったときに「分泌される体液」なので、相手の男のものに、注射すれば、性的に「効かないわけがない」と言うのが、彼女の持論でした。
事実、それは正解で有り、彼女の分泌物を、相手の根元に注射すると、激しく反応して、1日中持続することが、分かりました。またそれを、相手の先端部分に数か所、直接注射すると、更に大きく成るので、彼女が大変なことに成ることも、告白しました。
省吾君は暫く経って、こうして冷静に、彼女「鮎原ヒロミ」のことを、分析出来るように成ると、彼女は外見上とても綺麗で、可愛い女性でしたが、その内面は「極度の被害妄想」で有り「異常な変質者」でした。「このまま彼女と、深い関りを持つと、大変なことに、成るだろう。」と、彼は思いました。
それから数日が経った、或る日のことでした。彼は「自分の部屋」で、寛いで居ると、カーテンを閉めた、自分の部屋のベランダで、何かの音がしました。カーテン越しにベランダを注視すると、人影が見えました。ガラス戸を開けようとする音も、聞こえました。省吾君は「彼女が来た」と、思いました。
彼は、静かにガラス戸に近づくと、カーテンに手を掛け、そっと開きました。すると「鮎原ヒロミ」が、ガラス戸に、顔を張り付けて、彼のことを必死に、見て居ました。その顔は、異様に表情の崩れた「変質者の顔」でした。彼女は、小さな黒いショルダーバックを、身に付けて居ました。その中身は、あの「注射器セット」で有ると、思われました。彼女は「盛んに開けて、開けて。」と、小声で言いました。
省吾君は、自分のベランダの「引き戸の鍵」を、開けてしまうと「取り返しのつかない、ことに成るだろう。」と思い、静かに彼女を見ました。しかし彼は、意に反して、その鍵を、開けました。ドアが開くと、彼女が音も無く、何かの陰獣のような動きで、あのときの「異常な臭気」を、纏いながら、彼の部屋に入りました。
彼女は、彼に抱き付くと、彼の口にキスをしました。あの「異常な臭気」は、彼女が発情したときに、出た「彼女のフェロモン」でした。今の彼に取っては、その匂いは、とても愛おしい「彼女の匂い」でした。彼女が、彼の耳元で、囁きました。「あれ程、約束したのに、もう二度と、貴方は覗かないと、誓った筈なのに、なぜまた私のことを、覗いて居るのですか。そんなに私としたければ、言ってくれれば良いのに、何時でも何処でも、したいだけ、してあげるのに。良いわよ。貴方が覗きを、したく無く成るまで、一杯してあげるわ。」




