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03S.第1のタイムリトア

ここは「インキュレス・ハマー」が、所有する「サキュレス・ホーム」と、呼ばれる「上級淫魔」だけが、所有を認められた、淫魔専用の「亜空間エリア」内でのことでした。ここは有限な空間の中に在る「ハマーの所有地」でした。ここには彼の大きな屋敷や、湖や森まで有りました。


「リアンナ」は、新しい仲間として迎えてくれた「ハマー隊」の皆に、これから出発することを、告げました。「ハマー隊のメンバー」とは、隊長で有る「インキュレス・ハマー」と、その「ドペル(分体)」で有り「ツガイ」でも有る「サキュレス・キャミ」。


そして「ミューラン」と言う、名前の「ゴーレム使い」の娘と「ルービィ」と言う、名前の「女型めがた属性」のみの「バフォメトンの魔女」が、居ました。それとハマー隊の専属医で有る「ジャスミン」と言う、名前の「バズーの弟子」の女型淫魔が、1人居ました。この「バズーとハマーとカミーラ」は、師で有る「サキュレス・ミーシャ」の部下でした。


そしてハマーの古くからの友人で有る「フーガニオン」と言う、太古の昔に「人間界」に移住した、ダルタニアの「先住民の末裔」で有る「川辺耕助と川辺鹿乃」と言う、ツガイの「人虎の魔獣人」も、居ました。それから、生まれて15歳に成り、1人で「人間界」に潜んで、暮らして居た「サキュレス・ミーシャの転生態」で有り「淫魔の幼生態ジュブナイル」で有る「娘アヤカ」も、今では「ハマー隊のメンバー」として、ここで静かに、暮らしました。その他には、この「ホームの管理」をして居る「専属のメイド」達が2人、ここに住んで居ました。


それからハマーには「7つの破片体」と、呼ばれた「キャミ」を、筆頭とした、彼の身体から分離した、7つの「エクトマ(幽体)の破片体」が、有りました。この破片は、ハマーが昔、暴行を受けて破損した、彼の「エクトマ片で有り」キャミも、その一部でしたが、彼女のものは容量が、1番大きかったことも有り、破損後に逸早く、自我が目覚めて、緊急行動に対応しました。


そして「擬人化」が進み、出来が良かったので、その後ハマーが「魔神リーリス」に、謁見後に、彼女を披露すると、その「存在価値」を、魔神が認めました。そして彼が望むと、魔神から「新しい肉体」を、授けられました。こうして彼女は、サキュレスとして、誕生することが出来ました。


キャミの他の「6つの破片体」は、容量が小さかったことも有り、急には自我が、目覚めませんでした。しかしキャミに取っては、姉妹とも言える「残りの破片体」を、破棄することなど、出来る筈も無く、大事にキャミの体内に収納して、育成しました。それには、時間が掛かりましたが、苦労の甲斐が有り、全ての破片体に、自我が目覚めました。


後は、その自我を入れる肉体を得れば、キャミの姉妹達の破片体も、サキュレスとして、蘇ることが出来ました。そこで出現したのがリアンナ達「7体のロボトミンの娘」でした。幸いリアンナは、抜けて居たので「残りが6体」です。キャミの破片体も、6片でした。


今では無事に、その肉体への「エクトマの融合施術」も無事終わり、彼女達は、新しいサキュレスとして誕生して、キャミとジャスミンから、訓練を受けました。彼女達の母体は、6色魔人でしたので、将来的には「地下世界アルザンティア」の6色魔人達のリーダーの補助を、担えるような人材に、育って貰いたいと、ハマーは考えました。


「リアンナ」は、単独で「魔神リーリスの指令」を、受けました。しかし、彼女には「活動の拠点」が、無かったので、ハマーの「サキュレス・ホーム」を、拠点として、利用したいと「ハマーとキャミ」に、相談しました。その件に付いて、彼は頷くと、ハマーは「魔神リーリス」の配下でしたので「リアンナの要求」には、全て応じてくれました。


そしてハマーは、リアンナの為に、別棟まで用意しました。「ジュブナイルのアヤカ」は、リアンナに一番懐いて居たので「リアンナと一緒に、過去の世界に行ってみたい。」と、同行したがりましたが「危険を伴う任務」でしたので、娘アヤカは、残念ながら「留守番」と、成りました。


「インキュレス・ハマー」も、リアンナには、必要なときが来れば「何時でも、手を貸す準備は、出来て居る。」と、伝えました。リアンナは「ハマー隊の皆」に、挨拶を済ますと、出かける準備に入りました。そして準備が整うと彼女は「魔神リーリス」に、終えたことを「思念」で、伝えました。すると早速、魔神より返答が、来ました。


「魔神リーリス」は、リアンナに伝えました。「先ず初めは、練習を兼ねて、貴方の弟の元へと、飛んで行きなさい。前にも言ったと思いますが、貴方の弟は1番危険な、時期に存在します。タイムリトアは、何回でもやり直しは効きますが、一発で成功して、戻って来なさい。」


「〝キューブィの第1世代″は、地形が違うので、貴方を一番近い空間と、思われる場所まで、移動させてみましょう。後は、指示した通りにやってみなさい。」魔神は、リアンナに、そう伝えると彼女は、いつの間にか、何処かの空間に、浮かびました。何処からともなく「リーリスの思念」が、届きました。「そこから念じて、過去に飛びなさい。」魔神は、そう言うとリアンナが、念じ始めました。


すると、何故だか分かりませんが、弟の顔がハッキリと、見えました。すると「妙な負荷」を、身体に感じながら、いつの間にか「何処かの空間」に、移動しました。それは、一瞬の出来事でした。「時を遡る」と、言うことは「こんな感じなのか。」と、リアンナは思いました。彼女は上手に「時を遡ること」が、出来ました。取り敢えず無事に、移動することが出来たので、彼女も安心しました。


そこは「大空の色」が、見たことも無いような「赤い色」でした。そして、何処からともなく「耳障りな金属音」のようなものが、聞こえました。とても嫌な音でした。ここはどうやら「空間に飲み込まれる直前の時代」でした。しかし大分遠い場所まで、飛んでしまったようでした。


リアンナの大脳には「リーリスの御加護」が、授けられて居るので、行くべき方向が、分かりました。ここから地上に降りて、地形に沿って移動すれば数日で、弟が住んで居る家まで「辿り着ける」と、御加護が反応しました。


「リアンナ」は、一時的に空中に、浮かんで居たので、そのまま「トリス」に、変わると、一先ず羽ばたいて、赤く成った「キューブィ第1世代」の大空を、力一杯、飛んで行きました。彼女は、生まれて初めて「赤い大空」に、居ました。そして大空を飛んで居ました。彼女は、嬉しく成り力一杯、羽ばたきました。


彼女は、暫く飛行して疲れると下降して、今度は移動に長けた「イヌン」に、変わりました。原生林のような湿地帯を力一杯、駆け抜けて行きました。この走るときの、素晴らしい躍動感は、何とも言えず心地良いものでした。リアンナは犬に成り、大地を駆け抜けることが、大好きに成りました。


リアンナが疾走して居ると、途中で何体かの動物達と遭遇しました。そしてその存在のどれもが、非常に怒って居て「恐れと不安」を、抱いて居るようでした。真面に、その動物達と対峙して居ると、一方的に攻撃されそうでした。時間が余り無かったので「リアンナは、余計な戦闘を、したくない」と、思いました。


「イヌン」の身体は、とても優れて居て、何時間も全力で、走りましたが、疲れを感じませんでした。暫く走って居ると、前方に「大きな山脈」が、見えました。この山脈の先に、弟が待って居る町が、在りました。この山を越えないと、弟には会えませんでした。麓には綺麗な湖が、見えました。

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