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最弱冒険者はパーティーから捨てられる  作者: 秋元智也
旅の始まり
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8話 村の中

寝静まる前にとゴブリンの死体を集めると木の枝で囲った。


「ねぇ〜レイア炎で燃やしてくれないかな?」

「えぇ〜なんでよ〜、嫌に決まってるじゃない。そんなゴミ放置

 しておけばいいでしょ?」

「魔物の死体を放置すると他の魔物が集まって来ちゃうんだよ…

 だから」

「別にいいじゃない?だって、私達は明日には離れるんだし?」

「でも……」

「うるさいわね〜、自分で燃やしなさいよー」


苛立ちながらテントに入ってしまった。

これ以上は話が出来ない。

仕方なく、火撃ち石を出すとカチカチッと音を立てて鳴らした。

数十回鳴らすとやっとの事、火花が飛び散った。


燃えやすいおがくずに燃え広がらせるとなんとか燃やす事ができた。


あとは火の始末をして就寝する。


一応テントの中に入って横になるわけにはいかない。

誰も見張をしないのは危険だったからだ。

ここは村の中ではないのだから。


食べてから早々に寝てしまったメンバーを見てからカイトは一人

近くの木にもたれかかった。


「こんなんでやっていけるのかな…」


心配は募るばかりだった。

2回夜を越すとやっと次の村に辿りついた。


「おい、カイト干し肉多めに買っとけよ!」

「ダルカ、無理だよ。もう小遣いないんだから…」


最初の準備にほとんど使ってしまっていた。

野菜は野山に生えている山菜で凌げるが肉はそうもいかない。

野うさぎでも狩れれば別だが、この辺りはゴブリンが多く、食べる

気にはなれなかった。


村に着いてからは手持ちのポーションを売ってお金にするとそれで

干し肉を買った。


それでも少ししか買えなかった。

冬に向けて干し肉は貴重なタンパク源なのだ。

大量には売ってくれない。


その間も、ダルカ達は居酒屋に入ると今日の宿と飯にありついてい

た。

カイトの部屋はとってはいない。


「すいません、部屋って空いてますか?」

「あぁ、5シルバーだ」

「…あの、納屋でもいいのでお借りできないですか?」

「なんだよ、金がねーのかよ…仕方ねーな…そこの納屋でも使え、

 だが1シルバーは払ってけよ?屋根があるだけマシだろ?」


そう言われて小銭を出した。


歩きながら集めた薬草を取り出すと、ポーションを作っていく。

今日は安全な村の中なのでゆっくり過ごせる。

ダルカ達が店で騒いでいるのが聞こえてくる。

その間もカイトはポーションを作っては明日の朝に売るつもりで

鞄に入れていくのだった。


夜はどこかで魔物の声が響きわたっていた。

納屋でひっそりと身を縮めて布にくるまった。

明日も朝早いので、早いとこ寝ておきたかった。


ダルカ達はポーションのありがたみがあまり分かっていない。

そのせいか、村でポーションを売っているカイトを見るといつも

バカにしてくる。


なのに、二日酔いで頭が痛いときには必ずカイトの作ったポーシ

ョンを持っていくのだった。


明日はとられる前に売りに行きたかった。


陽も出る前に鞄を片手に役場に行ってポーションを換金して来た。

前に比べると半透明の透き通った青色をしている。


母さんの作ったものには程遠いが、それでも効果は上がっていた。

そのお金で朝食を買った。


昨日はお金がなくて食事を抜いていたので、とても美味しく感じた

のだった。



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