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最弱冒険者はパーティーから捨てられる  作者: 秋元智也
旅の始まり
75/163

73話 土魔法の基礎

ダンジョンのマッピングされた地図は貴重なものだった。

冒険者は自分でマッピングした地図を他人には見せない。

なぜなら、それは自分が努力して作った道標なのだから。

それを差し出す理由がわからなかった。


「それは君達のだろう。どうして僕に見せるの?僕が悪い人

 だったらどうするつもりだったの?」

「それは……大丈夫だと、思います」


さっきまで後ろに隠れていた女性が言ってきたのだった。


「そうね、エルドラがそういうなら、きっと大丈夫よ?」

「すごい信頼だな?」

「当たり前じゃない。だって私達は幼馴染なんだもの」

「そうなのか……でも、どうしてここに?」

「それは………実習の一環なんです。ダンジョンの5階まで行くか、

 もしくはギルドの依頼を30件クリアするって課題があるんです」

「まさか、君たちも魔法学校の生徒なのかい?」

「えぇ、知ってるんですか?」


まさかこんな場所でも、ナナ達と同じ生徒を見つける事になるとは

思わなかった。


「前に組んだパーティーにもいたんだよ。」

「そうなんですね〜私は剣士のシェナ。こっちは魔法師のエルドラ

 よ。貴方は………魔法師ってわけではないわよね?」

「あぁ、僕はカイト。剣士でも魔法師でもある。とある賢者の弟子

 って感じかな」

「へ〜。師匠がいるんですね〜。」


彼女達と、しばらく一緒にいる事になりそうだった。


話を聞く限り、ナナ達とは一年違うようだった。

冒険の話をすると、興味深々に聞いてきた。


勇者との話は興味をそそられたらしい。


「私も、もっと強くなれたらな〜。いつもシェナちゃんの後ろばか

 りで、本当に足手纏いなんだもん」

「君は土魔法が得意なんだよね?」

「あれ?私、言いましたっけ?そうなんです。でも、これって攻撃

 には時間がかかってしまうし、出が遅いんです」

「見せて貰ってもいい?」

「はい、もちろんです」


シェナは少し見張りに行っている間に、エルドラの魔法を見てみた。

確かに、大きな岩を整形して飛ばしたり、落としたり。

それ以外にも穴を一気に開けたり、岩のツララを下から突き出した

りと当たれば大きなダメージが見込める技もあった。


が、出が遅く簡単に避けれてしまう。

地面も振動して一気に落とすのだが、少し時間がかかる。

そのうちに逃げられて仕舞えば意味をなさない。


再び同じ場所に来る確証は全くないのだ。

敵も馬鹿ではない。


魔物だって、地面が揺れればすぐに離れるだろう。

これではこの足手纏いというのもわからなくはない。


「なるほどね……」

「そうですよね………私じゃ何もできないですよね……」

「ただいま〜……って、エルドラどうしたの?」


落ち込んでいるエルドラに帰ってきたばかりのシェナが心配そうに

聞いてきていた。


「シェナさん、ちょっといい?君はエルドラさんが足手纏いだと思

 うかい?」

「何言ってるの?そんな事ないわ。時間だったら私が稼ぐわ。その

 うちに魔法を練ればいいのよ!ねぇ、パーティーってそういうも

 のでしょ?」

「そうだね、僕もそう思うよ。それに、君も魔法は上手く使えば

 すごい事もできると思うよ?」

「え……本当ですか!」

「うん。」


カイトは魔法の初歩的な使い方を教えたのだった。









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