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最弱冒険者はパーティーから捨てられる  作者: 秋元智也
旅の始まり
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6話 出発

明日王都へと出発と言う時、食事の後で父と母が麻袋に入った

荷物を持って来てくれた。


「これは…?」

「これはな〜、昔父さんが使っていた皮鎧だ。戦争中も結構世話

 になったもんだ。軽くて丈夫なんだ、最近少し手直ししておい

 たから、きっとカイトでも着れるはずだ」

「ありがとう。父さん」


喜んで手に取ると、多少汚れてはいるがまだまだ使える。

そして母親からは綺麗な石のアクセサリーを渡された。


「これはね、母さんが昔持っていたものなの。身分証みたいなもの

 よ、困った時はこれを売りなさい。それと、少しだけどポーショ

 ンも持っていって」


数本鞄に入れてくれた。

まだまだ母親の腕前には程遠いせいかありがたかった。


それと、他のポーションの作り方の本や、今まで教えて貰ったもの

をまとめたのを紙に書いて記してくれた。


文字が読めるのも母親のおかげだ。

紙だってそう安いものではないのに、カイトの為にと買って来たら

しい。


その日はゆっくりと眠って、明け方みんなで集まると村を出たのだ

った。

馬車なら1日、歩いて3日のところに小さな集落がある。

まずはそこへと向かう。


「馬車借りられなかったのかよ〜」

「仕方ないだろ〜、そんな金ねーし」

「ダルカのところって余裕あったでしょ?なんで出してくれないの?」

「今月はちょっと入り用だったらしいぜ、兄貴がこの前帰って来てさ

 ぁ〜、王都の学校通ってたんだけど、それが結構金かかってるらし

 いしさ〜、俺の方には回ってこねーんだよ」

「ケチくさいわね〜」

「そう言う、レイアだってどうなんだよ〜」

「私はみんなが馬車用意すると思ってこの前杖を新調しちゃったわよ」


新しくなった杖を見せると、大きな魔石がはまっていて、前のよりも

威力が出るといっていた。


各自家から祝福され、装備を新しくしたらしい。

カイトだけが父親のお古を装備していた。


「カイト、お前なんでそんな古びてるのきてんだよ?新しい旅立ちだ

 ぞ?もっといいもの買って来いよ」

「仕方ないよ…僕の家は貧乏だし。でもね、父さんの昔の皮鎧もらっ

 たんだよ」

「すぐに壊れそうだけどな…、まぁ、戦わないから平気か?」

「そうよね〜、戦わないんですもんね〜」


レイアもダルカに続いてバカにしたような言葉を話す。

仲間といっても、いつも小馬鹿にするのは変わらなかった。

それでも、一緒に組んでくれるので、カイトにとっては嬉しかったのだ。



時折り、地図を眺めながら森を進んでいく。

途中ゴブリンに遭遇したが、難なく倒して進み続けたのだった。

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