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最弱冒険者はパーティーから捨てられる  作者: 秋元智也
旅の始まり
41/163

40話 刺客

レイアが売ったとされる骨董屋はすぐに見つかった。

カイトは朝早くから開店を待った。


が、昼になっても一向に開ける気配はなかった。


「これじゃ〜話もできないんじゃ………ん?」


そこに怪しげなフードを被った人影がよぎっていった。

骨董屋の裏手に回っていく。


様子を見るつもりで後を追うと、確かに骨董屋の裏出口へと入って

行った。


大きな麻の袋に荷物を担いでいる二人組の怪しげな人。

勝手口から入っていくと中でゴソゴソと漁っている音が聞こえて来

た。


こっそりとカイトも中に入ると灯りも付けずに何かを探している様

子だった。


「あったか?」

「いや、ちょっと待て……おい、あったぞ!」

「じゃ〜それを持ってずらかるぞ!」


何か探しあてたのだろう。

帳簿のような紙の束を持っていた。


こんな薄暗い場所でもカイトにははっきり見える。

一気に昏倒させると手に持っていた紙束を確認する。


それはここで取り扱いされた商品の一覧表だった。


「なんでこんな物を?」


「おい……まだか?」


さっき出て行ったもう一人が帰ってきた。

カイトは身を隠すと隠れた。

男は中まで入ってくると足元で倒れている仲間を見つけた。


「おいっ!誰にやられた?おいっ!」


視界を遮るように一発で無力化したのだった。


「加減しないと殺しちゃいそうだな〜」


表品目録を見るとそこにはカイトの母の持たせたペンダントが乗っ

ていたのだった。


だが、買い取り金額があきらかにおかしいくらいの高値で買い取っ

ている。


「これは………」


母はどうしてもの時にはお金に変えてもいいと言っていた、がすぐ

にその場から立ち去るようにと付け加えていた。

何か知られたらやばい連中にでも追われてでもいるかのような言い

方だった。


だが、身分を示すにはいいと言っていた。

一体何だったのだろう。


レイアが不用意に売ってしまったせいで、全く見当もつかない。

が、こんな連中が鍵回るくらいにはいわくのある物なのだろう。


そして、この怪しげな男達が担いで運んでいた物とは、なんだ

ったのだろう。


好奇心から奥に行くとあきらかに異臭がする。


鉄の混じった匂い。


ダンジョンでは嗅ぎ慣れた事のある臭いだった。


慌てて麻の袋を解くと、まだ殺されてまもない男の遺体が入っ

ていた。

もしかしたら、ここの店主かも知れなかった。


どうする?

この場から離れるか?


いや、その前にこの男達をどうするべきだろう?

ギルドに突き出す?そうしたらカイトがやった事がバレてしまう。

やっぱりこのまま立ち去るべきだろうか?


悩んだ挙句、ロープでしっかり縛ると店の中に転がして置く事に

したのだった。


きっと起きれば騒ぐだろう。

店の中で騒げば通りの誰かが気づく。

そして発見されるだろう。

主人の死体と一緒に……。


今はこれでいい。

問題はペンダントの行方だった。

聞きたくても、こんな怪しげな奴に顔を見られるのはよくない。

だからと言って声だけでも、後で厄介な事に巻き込まれかねない。


「やっぱり置いてくしかないか……」


黒尽くめの男の衣服を漁っていると神殿に勤めている人用の身分証

がポロリと出て来た。


「これは………流石にここには……行けないな……」


カイトは諦めるように身分証をポケットにしまうと店を出たのだ

った。

裏からなので誰も居ない。

そのまま表の通りに出れば、見咎められる事もないだろう。


そのままギルドに行くと今日の依頼を受けて、ダンジョンではな

く普通のオーガの生息地を目指す事になった。


「この依頼ですが、先に先行して行っている5人パーティーがいる

 ので、合流してください。これを見せればすぐにわかります」

「ありがとう。分かった、行ってくるよ」

「でも、大丈夫ですか?この前E級に上がったばかりなのに……」

「はい、もちろんです」


確かに万年F級冒険者と言われ続けただけはある。

そもそも冒険者とはF級から始まり、A級の上にS級、その上にSS級、

となっているのだった。


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