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最弱冒険者はパーティーから捨てられる  作者: 秋元智也
旅の始まり
15/163

14話 ダンジョン攻略

前から次々にやってくる一角うさぎをいなすとやっと、静かになった。


後ろでは少し離れた場所でせっせと角を取って、皮を剥ぎ、肉を解体

していた。


人手が足りないのか、途中でイルギが手伝っていた。


「ちょっと、早くしてよね〜。もう飽きちゃったわ」

「全部終わってから次に行った方がいいだろ?それにこの辺で休憩に

 するか?」

「そうね、お腹も空いちゃったし」

「ねぇ、食事は誰が用意するの?」


ナノの言葉に一斉に視線がカイトに行った。

が、今手を止めさせると、解体を誰かがやらなければならない。


いくら可愛いうさぎといえど、解体してしまえば真っ赤な血の塊。

まだ暖かい肉に手を突っ込んで捌いて行くなど女性陣はしたくなかっ

た。


「分かった、俺がやるよ」

「ダルカさすがね!」

「ダルカ、しっかり!」


二人に応援されて腰を下ろすと解体を手伝う。

見ていてわかる事が、カイトの解体スピードが異常に早かった。

的確に切って行くせいかあまり汚れる事なく綺麗な肉になって行く。

それに比べてイルギは何度も血管を切ったせいか血が飛び散ってしま

っていて、哀れな姿になっていた。


終わると、レイアの魔法で3人いっぺんに水で洗い流して貰っていた。


食事の準備をするカイトが早速うさぎの肉を串に刺して焼き始めた。

この前買った香辛料をかけると焼いただけなのに、塩が効いていて食欲

が湧いたのだった。


「おっ、カイトにしてはうめーじゃん」

「そうね、店には劣るけど、食べれるわ」

「肉があるのがいい!」

「はぁ〜、解体って結構難しいんだな〜」

「イルギは汚かったもんね〜、もっと丁寧にやりなさいよ〜、売れなか

 ったら困るでしょ?」

「うるせーよ!」


食事を囲みながら談笑していると、ダルカがさっきの話を聞いてきた。


「さっき何か言ってたよな?レイア何かあったのか?」

「んー?あぁ、カイトったら、私に似合うってくれたものを返せって言

 ってきたのよ〜女々しいわね〜」

「違うよっ!それは母さんがくれた御守りなんだ!だから返してよ!」

「えーーー!私が付けた方が似合うから着けてくれって頼んできたじゃ

 ない?」

「頼んでないよ…」

「もういいだろ?今はダンジョン内なんだ!後で話でもしろ!」


ダルカが一喝すると、その場で一旦話は止まった。


レイアが返す気がないような態度で当たり前のように自分のモノとした。


その後、階層をさがると、第5層へと向かった。


ここには蜘蛛の魔物が出ると書いてあった。

事前資料ではここまでの攻略しかなかった。


それはここまでが初心者用だからだろう。


「まずは魔法が通るか試さねーとな、レイア」

「分かったわ」


5階層に入ってからひんやりしら空気になった。

決して寒いわけではない。


ここから空気が変わったのだ。

まるで重いような、じめっとしたようなダンジョンならではの嫌な予感

しかしないような、まるで見られているような…。


ダンジョンではこれが普通なのだろうが、この時の僕らにはまだ知る事

もなかった。

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