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最弱冒険者はパーティーから捨てられる  作者: 秋元智也
旅の始まり
103/163

101話 族長の息子

カイトが世界樹の根本まで来た時には、数人の戦士しか生きては

いなかった。


「大丈夫ですか?」

「人間!?」

「今、助けますから〜」

「人間風情が何を……」


ちょっと傲慢な人のようだった。

多分エルフのお偉いさんなのだろう。

見た目はあまり変わらないが、きっと長寿種族なので、見た目以上に

歳をくっているに違いなかった。


カイトは魔法を使うと森の中なので炎は使えない。

ならば……。


一面氷で閉ざして仕舞えばいい。


一気にオークの足元を水が覆うとそのまま一気に水分を凍らせていく。

もちろん生き物の1/3は水分でできている。


身体を流れる血液さえも全部凍りつかせるほどの魔力。

普通の人間ではここまでの魔力を操るなど、できるとは思えなかった。


「貴方は……誰なんだ」

「えーっと、通りすがりの人間種だけど………多分リリーの弟子って言

 ったほうがわかりやすいかな?」

「まさかあの、伝説のリリー・クライゼン!?」

「そう、僕の師匠なんだ」


リリーの名で、何かを納得したようだった。


「このエルフの里を守っていただきありがとうございます。大分と人数

 も減ってしまったが、わしらはここから離れる事はできん。世界樹と

 共に生きると決めた時から、ここで生き、ここで死ぬと決めていたん

 じゃ……」


多分、ここの里の長だろう。


「それはいいけど、ここに来るまでに数人息がある人は多分今頃回復し

 てると思うから、きっとこっちに向かっているんじゃないかな?それ

 と……途中で拾ったんだけど」


1番最初に拾ったエルフを取り出したのだった。

気絶してはいるものの、怪我は完全に完治していた。


「ハーベス!おぉーー、ハーベスよ、生きていたのか……」

「知り合いですか?」

「彼は族長の息子です。先遣隊として先に状況を把握する為に放った4人

 のうちの一人です。彼の婚約者もそばにいたはずなのですが…?」

「それは見かけなかったかな……一人で倒れてたから、連れて来たんだ。

 このまま任せていいかな?」

「はい、助けていただき、そして息子までも……」

「いいよ、ちょっとこの黒幕を懲らしめないとね」

「黒幕ですか?まさかこのオーク達を引き連れた者がいると?」

「そうです」


カイトがそれを言うと、族長は怒りを露わにした。

人間との和睦を破棄するのかと思えたが、王国へと新書を飛ばしたよう

だった。


「なんとも皮肉な事ですな……人間に貶められ、人間に助けられるとは…」

「僕も同じ人間として許せないですから…」


勇者がまさか王国が和睦をしている種族を襲わせるなどあってはならない

事だった。


それだけじゃない。

駆け出し冒険者のナナ達が襲われたのも、多分勇者についての報告をした

時に聞いていたという理由だろう。


たかがそんな些細な事で、人の命を取るなど到底許せる事ではなかった。


隠密スキルで身を隠すと、さっき来た道を逆に辿る。

さっきの見つけた小屋についたが、中は空っぽだった。


こっちに来るときにはすれ違っていない。


なら…どこへ行ったのだろう。

捜索範囲を広げて魔力を広げてみる。


そしてヒットした場所は……さっきまでいた世界樹の側なのだった。


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