表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
母を探すために妖精になる  作者: 二光 美徳
23/30

第23話 新たな出会い

 そんな波動とかオーラなんて見えないよ、と武路は思った。


天:「武路さんは雫さんの身体を借りてるので、気を集中すれば見えるはず。雪夏さんよりはずっと優秀なラインからのスタートなので、頑張って。」


武「お、おう、そうだな。」


天:「そうだ、ボクがこの前の“タスマニアデビル”に変身するので、雪夏はボクの背に乗って移動しよう!」


雪:「いいの?」


「うん!」と言って天青はクルクル周り、少し飛び上がって変身する。

 天青は初めて会った時の動物の姿になった。


武路は「すげぇ!」と驚いて、変身した天青をマジマジと見る?

武:「これ、タスマニアデビル?」


天:「そうだよ。前にどこかの家のテレビで見た。」


雪:「私、この姿のとき天青に初めて会ったの。すごく可愛いと思って。」

と、天青をナデナデする。


武:「これ、タスマニアデビルじゃなくて、ウォンバットだよ。だって可愛いもん。

 タスマニアデビルは、もっと怖くて、多分雪夏は近寄れない。」


天:「え…、ボクずっと間違えてたんだ、恥ずかしい!」


武:「いやいや、そんな犬とネコを間違えるほどのことじゃない。知らない人の方が多いし。大したことじゃない。」


天:「武路は詳しいんだね。」

武:「俺、動物好きだから。」


 天青は雪夏を背に乗せてノソノソ歩く。

雪:「なんかさ、楽だけど、遅くない?」

天:「…そうだね。」


「ハハハハハ!」

 上の方から笑い声が聞こえる。


 何?と思って声のする方を見る。

 木の枝に立ち、お腹を抱えて笑ってる小人がいる。


天:「何ですか?」


「お前、トガーの家来か?バカじゃね?」

小人は天青をバカにする。


天:「あなたには関係ありません。」

雪夏は天青の背中から降りた。


小人:「オレとちょっと遊ばね?」

天:「すみませんが、時間が無いので遊べません。」

小人:「ただでとは言わないさ。オレと勝負して勝ったら、トガーを飛べるようにしてやると言ったら?」


天:「…分かった。何の勝負?」

小人:「そうだなぁ、力比べと妖力比べ、どっちがいい?」

天:「えー、ボク妖力は自信ない。かと言って力も無い…。」


小人:「じゃあオレが決める。妖力じゃ差がありすぎて面白くないから、相撲だな。

 体格は同じくらいだから、いいだろ。」

天:「えぇー…。相撲かぁ。」


小人:「オレ、モクル。」

天:「あ、ボク天青。」


モクル:「オレが勝ったら、天青の妖力1個もらうよ。」

天:「えー、それは困る!ボクただでさえ未熟なのに。」

モクル:「オレだけ景品つけるなんてフェアじゃないだろ?決まりだ!」


 武路が地面に丸を描く。

 真ん中に2本、線を引いて準備は整った。

 天青は妖精の姿に戻る。


モクル:「ルールは分かるな?」


 武路が行司となり、掛け声をかける。

「はっけよーい、のこった!」


 モクルと天青が立ち合う。

 マワシは無いが、服を掴んでがぶり寄る。

 モクルが押し出そうとするが、天青は線ぎりぎりの所で踏ん張る。

 モクルの力が少し緩んだ瞬間に右へ回る。次の瞬間、モクルが下手投げに切り替えて投げ倒した。


 天青は負けたー。


モクル:「うわーい!勝ったぁ!」

 モクルが喜ぶ。

 天青はショックで起き上がれない。


モクル:「じゃあ、約束の妖力もらうよ〜。」


 モクルは倒れたまんまの天青に手をかざす。


「ちょっと待った!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ