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母を探すために妖精になる  作者: 二光 美徳
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第21話 いざ、妖精の世界へ!

 しばらく雪夏は黙って考える。


「もし見つからなかったら、帰ってきても大丈夫ですか?」


『もちろん大丈夫だよ。決めるのはすべて自分だ。』


「よし!私、行くよ!

 怖いけど…女は度胸って言うよね!」


「ボクはお供しますよ、雪夏さん!」

ずっと黙って聞いていた天青が言う。


「まあ、ドジって足引っ張らないように。」

と雫さん。


「あのー、雫さんは一緒に来てくれないですか?」

雪夏が聞く。


「そうだねぇ…行かない。」


 雪夏はふぅと緊張と諦めの溜め息をつく。


「その変わり、武路に行ってもらう。」


「え?さっき神様が、武路は妖精になれないって…。」


「普通ならね。

 でも、私なら出来る!

 武路、私と身体を入れ替えよう!」


「え?どうやって?」

武路は困惑する。


「実は、何を隠そう、私は大妖精なのだ!」


 武路と雪夏はキョトンとする。

 大妖精って、もっとそれらしい、誰がみても分かるような立派な風貌ふうぼうをしていると思っていたのだ。


「今、私のことバカにした?」


 ブルブルブル、2人は大きく首を振る。


「雫さんは本当に大妖精だよ。もう200年もこの世界にいるので。」


「200年⁉︎」


「あー!またバカにしたね⁉︎

 プンプンだよ!

 手伝ってあげないよ!」


「イエイエイエ!」

2人は強く否定する。


「もう!話進まないじゃん!

 簡単に言うと、私と武路が入れ替わって、武路は雪夏と一緒に妖精の谷へ行く!

 私は武路になって、武路の家に帰る!

 ドゥユーアンダースタンド?」


「いきなり英語…。

 でも俺、女性の身体って、ちょっと…。」

武路の顔が赤くなる。


「武路、照れてるの⁉︎

 可愛い!

 って、何想像してんの?妖精は、人間みたいに、男女の特徴は無いよ。顔と雰囲気だけ。だから安心して。」


「そうなんですか?なんだ。」

今度は少し残念そう。


「やるの?やらないの?どっち⁉︎」


「やります!行きます!」

武路は意外と乗り気な感じ。


「じゃあ入れ替わるよ!」

と言って、武路の顔の周りをクルクル周り、キラキラの光を出した。


 光が消えると、2人は入れ替わっていた。


「すげ!本当に妖精になった!

 俺、飛べる!楽しーい!」


『雪夏、君も心の準備はいいかな?』


「はい!」


 今度はご神木の枝が揺れ、サラサラと葉っぱが音を立てて光のシャワーを雪夏に浴びせる。

 雪夏の身体は横たわり、妖精の雪夏が出現した。


 雪夏の身体はシュッとご神木へ吸収された。


「武路は、私の妖力が残ってるはずだから、使いこなせ。

 雪夏は、ペンダントの石に想いを強く乗せて。慣れればきっと石と通じて上手くなるよ、きっと。天青は…頑張れ。」


「はい!」

3人は声を揃えて、力強く返事する。


「雪夏も、家の事は心配しなくていい。私の妖力で上手くやってあげる。」


「学校も?」


「学校!楽しみだぁ!

 任せて!

 じゃあ、張り切って行ってらっしゃい!」


「行ってきます!」


 3人はご神木に誘導され、ご神木の股の中へ入って行った。

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