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母を探すために妖精になる  作者: 二光 美徳
13/30

第13話 いざ!山の中へ?

 約束の土曜日になった。


 雪夏はすごく緊張してる。


 この前天青に大丈夫だと言われてやっぱり行くことにしたが、入ってはいけないところに行くわけだから、後ろめたい気持ちがある。


 バレませんように。


 ちゃんと家に帰れますように。


 お昼ご飯を食べたら、じいちゃんとばあちゃんが出かけた。


 いよいよ約束の時間だ。


 雪夏はお守り代わりにお母さんのペンダントを首にかける。

 普段から身に着けておくように言われているけど、小学校にはアクセサリーを付けていくわけにいかないので、最近はほとんど付けていなかった。


 よしっ!と気合いを入れて山へ向かう。


 ドキドキしながらロープの前に着いた。

 雪夏は心の中で「天青!天青!天青!」と念じた。


 すると、山の奥から、スズメの姿ではない妖精の天青がやってきた。


 「雪夏さん久しぶり。じゃあ行こうか。」

と天青が言う。

 あれ?雪夏はこの前会ったけど?と思ったけど、久しぶりといえば久しぶりなのか、と思った。


 雪夏が山の奥の前のロープの下をくぐった時、


 「雪夏!」


と、後ろの方から声が聞こえる。


 驚いて振り向くと、武路が急いでやってくる姿が見える。


 「何で⁉︎」


 「おまえ、山の奥へ行かないって約束してたよな!何で1人でここにいるんだ?

 いや、1人じゃないな…、妖精か?」


 「あなたは?」

と、天青も驚いた様子で武路に聞く。


 「俺は雪夏の友達だ。雪夏を連れて行ってどうしようっていうんだ?」

 武路は怒った様子で言う。


 天青:「神様のお話を聞くんだよ。雪夏さんがお母さんを探しているので。」


 武路:「そんなこと言って、雪夏を妖精に変える気だろ⁉︎そうはさせない!」


 天青:「違うよ。ボクはただ、雪夏さんを神様のところまで案内するだけ。

 困ったな。雪夏さん、どうする?」


 雪夏:「武路、ごめん約束破って。悩んだけどやっぱり私、神様の話聞いてみたい。」


 武路:「それは10歳過ぎてからじゃダメなのか?」


 雪夏:「私も聞いたけど、ダメなんだって。」


 武路:「やっぱり今行くのはダメだ!帰るぞ!」


 雪夏:「…ごめん、私、行く。」

そう言って行こうとしたが、雪夏の手を武路が掴む。


 押し問答する2人を見て、

「それじゃあ、武路さんですか、お名前?武路さんも、一緒に行くというのはどうかな?」

と天青が提案する。


 武路は少し考え、しょうがないといった顔でロープを跨いだ。

武路:「俺たちに何かしたらタダじゃおかないからな!」


 天青が先導して山の奥へ入って行く。


 その道中に、なぜ武路がここへ来たのか聞いた。


 この前天青がスズメの姿で来て、雪夏と話してるのを偶然聞いたという。

 話は途中からで、少し離れたところだったので、内容はあまり理解出来なかった。それに、スズメが喋ってることが信じられなかった。

 でも土曜日というのは聞こえてて、何かイヤな予感がしたので、今日雪夏の家にやってきたのだ。


 武路のじいちゃんとばあちゃんがこの地区の皆で出掛けると聞いた。その中に雪夏のじいちゃんたちもいると聞いて、1人になるし、この時間が怪しいと思った。


 雪夏の家に着いた時、山道を1人で登っていく雪夏の姿を見て、急いで後を追いかけてきたのだ。


 その話を聞いていた天青は、

「ボク、しばらく雪夏さんには会ってないよ。

 それに、用も無いのに暇だからって、人目のある学校の帰り道には行かないよ。前に一回だけは行ったけど。」

と言う。


 じゃあ、あのスズメは一体誰だ?

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