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「春くらいか? イベントやるってよ。クロノス主催で」
「イベント! 同窓会みたいなのですか?」
「いや、再結成メインじゃなくて、同世代の現役集めるみたいだよ。ミカさんのブラッディマリーソサエティとか…ま、俺も声掛けてもらったから知ってるんだけど」
「えっ、なに、玲次出るの?」
初耳だったのか、龍樹は少しむくれて玲次を睨む。
「聞いてない」
「待てよ。怒んなよ」
「だってさ、ズルくない?」
「いやズルくないから! 春頃はセルスクェアもジャックもあって立て込むから、日程決まってから返事するって」
「声かかってんのはイリュージョンなの?」
「そうだけど、出られそうならジャックにしてもらうように交渉しようかと」
それを聞いて、龍樹はにんまりと笑う。
「よし。そんなイベント、僕も出たいもん」
「他には誰が出るんですか?」
「ミキヤさんがソロと、サイバーヘッズ、コータの。カルッセルも」
「うわ、カルッセル出るんですか」
「あそこ、動いたり休んだりで解散はしてないんだよな」
「そうだったんだぁ」
それにしても、こんなイベントが実現したら、しおんのグループ全員がはしゃぐだろう。
「ちょっと、それ友達に伝えます。伝えて大丈夫ですよね?」
「いいよ。俺以外は決定してるし、追加もまだあるかも」
「春頃ですね?」
「ああ。ゴールデンウィーク辺りかも…って、日程と会場まだだから、それは待ってくれよ」
「とりあえず、春頃だけわかればOKです」
すぐにスマホを取り出して、グループLINEに今聞いた情報を送信する。大晦日だから、皆それぞれに忙しいだろう。
「俺の友達、4人みんな来ますよ」
「聖名ちゃんはわかるけど、他の子って誰のファンだっけ。ほら、裕奈ちゃんとか」
龍樹は、そこそこ彼女たちの名前と顔を覚えている。先日のサイン会で再度顔と名前を一致させているので、しっかり思い出せるようだ。




