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軛ノ哀歌

作者: 唯ノ芥

 



 上澄みの愛から零れ落ちた


 透き通るようなその白に


 縞模様の(あか)が悔しくて


 ついつい()きたくなるんだ




 別に珍しかないんだ


 凍てつく朝に気づいたんだ


 生傷の滲んだ水面に


 痛みとともに送ったんだ




 数刻の重力(ばつ)を祈って


 底に溜めた最後の嘘は


 掻き混ぜられて


 途端に純度(いろ)を失ったんだ




 本気でねだった優しさは


 向こう岸から帰って来たけど


 望んでいない末路へと


 強く手を引いて怖いんだ




 救われたいわけじゃなく


 (すく)いたいんだ


 この身と心を糧として


 命の時間が違うならば


 傾く星が巡ったならば




 救われたいわけじゃなく


 巣食いたいんだ


 この身と心を贄として


 魂の価値が同じならば


 (あまね)く神が創ったならば




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― 新着の感想 ―
[良い点] きれいな詩ですね。ありがとう
2019/08/24 15:25 退会済み
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