プロローグ:白黒世界の色
おそらく今、昼の空というのはとても綺麗な青色をしているのだろう。そして、色々な人が色々な色のついた服を着ているのだろう....
だけど、俺にはそれが白黒写真のようなものにしかみえない....
小学校の頃から勉強に励み、着々と良い学校に進学したのだが....俺には、何かが足りなかった、心の奥底で何かを欲しがっていた、それが何なのかはわからないが....
その何かがおそらくこの白黒の世界を変えてくれるだろうと信じて、探している。
大学の勉強とバイトを両立しながら現在は生活しているのだが、それでもぎりぎりだった。
家賃、食費などが積み重なり、残る金はほんのちょっぴりしかない....これじゃあ、いつまでたっても俺のなかの世界は白黒のままだ。
そうして、俺は何をトチ狂ったのか危ないバイトらしきものを探していた。
おそらく、好奇心だったのだろう....検索エンジンの検索欄に"日給 50万"と打ち込み、でてきた求人募集サイトを片っ端からクリックして俺は、気になるバイトを見つけてしまった。
「運転....するだけ?免許持ってたらいいのか?」
さすがに怪しいと思ったが、少し違った点があった。
他の求人募集とは違い、少し"色"があった。今まで見てきた白黒世界よりは"色"があるように感じたのだ。
俺はそれに魅せられ....
「もしもし....」
そのスクリーンに記載されていた電話番号に連絡してしまった。
この小説を読んで頂き誠にありがとうございます。
ですが、これはまだプロローグに過ぎませんので続けて読んで頂けたらなと思います。
@910maru4649
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