ジルはテントでフビンは食材集めに
夜森の中で・・・
宝石で結界を張り
皮で出来たテント内で
「食事が出来たぞ」
木の器にスープと肉ただそれだけでも
「はぁ美味しい」
ジルはうっとりと
「はぁースキル素晴らしい」
「ほぉー」
「ふぅー」
「はふはふ」
「むしゃむしゃ」
「ん」
「ごくり」
「はふー」
「ふ?」
ジルが此方を見つめ
「ああいいぞ」
「俺は付き合いだしな」
俺は余り食べずとも寝なくてもいいが
ジルは違う
「有難う御座います」
ジルは頬染め先ずは自分の分を幸せそうに平らげ
俺の分に手を付け始める
俺は立ち上がり
「俺は食材集めに行って来る」
ジルは頷き
「行ってらっしゃい」
「ああ」
俺はテントを後にする
使えそうな野草は自動で収集しつつ
「まあ十分あるが」
「食事時が一番ヤバいからな」
「はぁー平穏が欲しい」
リリスに魔王それと勇者
勇者はあってみなければわからないが
リリスと魔王は確実に敵だろう
もしジルと最中に襲われたら終わりだ・・・
「ぐぉぉぉ」
大きいクマが俺に攻撃吹き飛ばされ
チィィィ隠れていた
俺の知覚で捉えられない相手普通の魔獣じゃない
ジルが危ない
「ガァァァ」
クマは突進俺はフリーズボックスを利用した転移で避け
フリーズボックスを利用し宝石をばら撒く
「爆ぜよ」
爆発炎上し
「もえるもえつきるぅぅぅぅ」
「いえこのていどのあつさぁぁぁぁぁ」
「でぇぇぇぇぇぇ」
俺は頭が痛くなったが無視し
俺は転移移動を繰り返し
ジルと合流しようとテントに
テントの前には
「あフビこんばんわ」
大きいクマのような人が右手を上げ
「なあアル」
「大きいクマが俺を襲ってきたのだが」
アルはにこやかに
「それは大変でしたね」
「てめー」
ジルがひょことテントから顔だし
「?」
少し不思議そうな顔をし
「うっう」
ジルは俺の前に立つ
「どうしたジル」
「えーとね」
「アルベルトさんが見張ってくれるらしいの」
もじもじと顔を下に向け
「だから一緒に寝よ」
「アル俺も付き合ってやるよ」
アルににこやかに伝える
「そうか感謝するぞフビ」
俺の背をバンと叩くベン
「仲良いよね二人」
「一人で寝ます」
「オヤスミー」
俺とアルは声を合わせ
「「おやすみジル」」
ションボリとジルはテントに
がさがさ小柄な美女が身は煤け
ただ着ている強化軍服は綺麗である
「フビこんばんわー」
よろよろとシャルが現れる
「シャル」
俺は抱きしめ
「楽になったろ」
「うん」
「でなにしにきた」
俺は冷たい声色で
気にせずシャルはにっこりと
「シャルは遊びに」
俺はアルを睨む
「俺かまあ遊びだな」
当然アルもにこやかに
「はぁー」
「シャルジルと寝てくれ」
「喜ぶから」
シャルは目を輝かせ
「報酬は食事と・・・」
「はいはい」
「分かった分かった」
「先ず此れをやる」
俺はシャルの前髪に白い小さな宝石をつけてやり
「食事は明日な」
シャルは頬を染め
「うん」
「おやすみフビ」
「ああおやすみシャル」
シャルを見送り
一度シャルは振り返り手を振る
俺も手を振り
シャルは幸せそうに嬉し気にテントに入る
俺はにやりと笑うアルを見つめ
「いいのか」
アルは首を横に振り右手を額に当て
「我が妹はああ見えて手ごわいぞ」
「そうか?」
俺は首を傾げる
「まあ貴様には分かるまい」
「ほーお面白い」
「お聞かせ願おうか武勇伝を」
俺は酒が入っている瓶を手に二つ持ち
「よかろう」
一つをアルに渡す
「ほらよ」
アルは受け取り
「有難く」
「あれは夏熱い日の・・・・・」
俺は聞きながら酔えないのに酒を飲む
「くくく良い飲みっぷりだフビ!」
「だろう」
アルそしてシャルまあ悪いヤツではないな・・・・
お読み頂き有難う御座います。