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落ちこぼれ能力者に平穏は訪れない  作者: 戸野牧こと
3.再会、懐古、不穏な何か
21/59

あーちゃんの憂鬱

前回は更新遅れてすみませんでした……


今回短めです。

どうにかして引き伸ばすことも考えたんですが、次回以降への布石って感じなので短いままにしました。


あと2回くらいしたら内容が大きく動く……予定です!

 俺の名前は春賀天彦。なぜかあーちゃんって呼ばれることが多い。

 なんでいきなり自己紹介したかって?そりゃ、俺今までほぼ空気だったから。

 ああ、思い返したら涙が出そう。



 ……まあ、それはおいといて。



 いつも翔弥と一緒にいるんだけど、今日の翔弥は何だかおかしい。

 なんだろう、ずっと上の空って感じ。

 歩いていても視線が定まっていない。

 授業中もぼんやりしてて、休み時間になったことにも気づかない。

 演武の次の日の状態にも似てるけど、昨日は何もなかったしな。

 どうしたんだろう。

 どうした?って聞いても何もないって返される気がするし……。

 どうしたものか。



 超科の演習でも。

 今日は超科学力(ちから)のコントロールの練習。

 正直、こんなことはわざわざ学校で教わらなくても能力者なら自然と身についている。実際、この授業に出ているのは出席点狙いの人ばかり。真剣に話を聞いているやつなんていやしない。


 こんな初歩的な内容でも普段の翔弥は必死な感じが全身からにじみ出てるのに、今日は違う。

 いつもより真剣さに欠けるというか。普段なら全力で練習してるのに___



 あれ?


 翔弥の顔が強ばっている。



「翔弥どうした?」


 気になってたのは悟もだったらしい。

 心配そうに翔弥の顔をのぞきこんでいる。


「え? 俺、なんか変?」

「うん、すごい顔してる」

「心ここに在らずって感じだし」


 反応はあったけど、どこかぼんやりして見える。

 試しに俺が顔の前で手を振ってみてもイマイチ反応が薄い。

 いつもなら嫌そうな顔して思いっきり払いのけてるところなのに。


「んー……。何かずっと違和感あるんだよな。古谷に絡まれてないせいかも」

「そういえば、今日古谷寄ってきてないな」


 言われてみれば、最近あんなに翔弥にべったりだったコウを今日は見てない。

 教室を見回してみるが、コウは見あたらない。サボり? コウめちゃくちゃ出席気にするのに、珍しい。

 まあいいや、と気にしないことに決める。


 その後も翔弥の様子はおかしいままで。

 何もないところで何度もつまづいていた。

 ずっと考えごとをしてるようにも見える。




 夕方、携帯に電話があった。珍しい。

 取ってみると悟だった。

 どうも翔弥がまた襲われたらしい。

 翔弥運悪すぎ。

 知り合ってからそんなに経ってないのにこれもう何回目?

 街を歩いてたら事件が起こる名探偵並の運の悪さだよね。


「でも電話なんて珍しいね」


 俺がのんきに返すと、悟の怒鳴り声が耳に入って思わず携帯から耳を離す。



「そりゃ電話もするさ! 翔弥がいきなり倒れたんだ」


 ……え?


 聞いた瞬間、世界が止まったように感じた。

 ケンカしても何しても意識失ったことなんかなかった翔弥が、倒れた?

 呆然としすぎて、悟の言っていることが全然頭に入ってこない。



「____とにかく、今すぐ宮村病院に来い!」


 その言葉でようやく我に返る。

 わかった、と言おうとした瞬間に電話は切れた。


 とにかく宮村病院に__



 __宮村病院?


 頭のすみで何かが引っ掛かる。

 聞き覚えがあるのはコウの親戚の病院だからだと思うんだけど……。

 嫌な予感がする。

 昔何かあったんだっけ?



 とにかく、今は翔弥の様子を見に行こう。

 考えるのはそれからだ。


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