四月一日 朝4
台所に着くと雷ちゃんの姿はなく、テレビの電源は切られていた。
雷ちゃんを探さなければならないがどこから探そうか考えていると家のチャイムが鳴った。
ピーンポーン ガチャッ
返事も聞かずに開けるなよ・・・。誰だろう?
「夜君ただいま。」
「夜にーただいまー!」
どうやら泊りに行っていた姉と妹が帰って来たようだ。姉の名前は川上 真昼。俺の一つの上。妹の名前は川上 朝香。俺の二つ下だ。
「姉さんも朝香もおかえり。」
「私のことは昼姉と呼ぶようにと何度も言ってるのに・・・」
「それだと昼寝に聞こえるから断ってるって何度も言ってるじゃん!」
「またそのやりとり?何回目?」
この一連の流れは何度もやっていることだ。俺ら三人が分かってやっている。だから姉さんも朝香も冗談で言ってるのだろう。
「それより夜にーメイドさんどこ!?」
「知ってたのか。」
「夜君には秘密って母さんに言われてたからね。私も朝香も知ってたよ。」
・・・別に心が痛くなんかないし!俺だけ仲間はずれでも平気だし!
そこでふと思いつく。この二人に聞けばいいのか。
「二人に質問があるんだがいいか?ふざけた質問かもしれないけど真剣に答えてくれ。」
コクリと頷く二人。
「じゃあ質問するけど太陽ってある?」
二人は即答する
「「無い」」