アイドルになりたい
この小説に投稿するのは2回目になります。マイペースな私なのでどうなることやら…。
「おい、起きろ千夏。」
暗闇から男の子の声が聞こえる。次第に明るい光が視界に入る。
「あれ?ここどこ…?」
千夏は目をゆっくり開いて起き上がり、辺りを見回した。どうやら気を失っていたらしい。
「海がある。」
「大丈夫か?千夏!おまえ、俺をかばって崖から落ちたんだよ!病院に行った方が良いかもな。つか、今からいくぞ!!」
男の子はとても心配した表情で言った。男の子が手を差し出した。しかし…
「あなた…誰?」
千夏は不思議そうな顔をしていた。
「千夏…?俺だよ、晃だよ!」
「晃?知らない。」
「…とにかく病院へ行こう。」
晃という少年は再び千夏に手を差し伸べる。しかし、千夏は差しのべてくれた手を取ること無く言った。
「わかった!私の正体は超有名なアイドルスターね!」
千夏は急に元気になり、晃が差し伸べてくれた手を見なかったかのように自分で立ち上がってしまった。
「は?」
晃は手を出したまま呆然とした。
「だって水に写ってる私を見ると可愛いもん!アイドルスターじゃなくてもいずれなってみせる!!」
千夏は走ってどこか遠くへ行ってしまった。
「あ、おい!どこ行くんだ!…ったく相変わらず足速いな。」
「夢中になって走っちゃって来ちゃったけど、これからどうしたら良いんだろう?というよりここ何もない。」
田舎暮らしの千夏は広い田んぼに着いた。周りには誰もいなかった。
「アイドルスターになるならまず人が集まる場所に行かないと。でも、何処に行けば良いんだろう?」
小説の感想を書いてくれたら光栄です。