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誰かの日記  作者: 日森楽
3/8

清川さんの話(中編)

かれこれ10分程度『私可愛いもの好きなんだよねぇ』という語尾に♡でもつきそうな会話の後ようやくゲームセンターを出た私たちはお昼ご飯に行く事になった。


この時私にはとんでも無い朗報が来たのである。


『ちょー暇やし今行くわ』


そのメッセージはクラスメイトの西田(にしだ)さんという、中学3年生から特になかよくしてくれている女の子からであった。私はゲームのガチャでずっと出なかったSSRの推しが出たかのような気分になり急いで清川さんに確認をとり、彼女に来てくれと頼んだのであった。もとより彼女のことを誘わなかったわけでは無い。誘ったのだが彼女も嫌いでは無いが清川さんを遠巻きに眺める1人であったから遠慮されたのである。それがあまりに暇であったからたまたま行けるというわけだ。


とりあえず昼食を一緒に取らないということなので彼女がくるまでの1時間半で昼食を取ろうという話になり私たちは近くにあった串カツのチェーン店に入った。


ここで私が彼女関係なしにいつも思うことが1つある。大抵『私、たくさん食べれるんだよねぇ』という具体的な数字の出ない女はあまり食べないのだ。本当に食べる女は『〇〇をこのくらい食べるから時間かかるんだけどいい?』なんて言ってむしろたくさん食べるということを職業なんかじゃ無い限りステータスのようには語らないのだ。


さて、ここで話したということはお察しの通り彼女は『私、たくさん食べるんだよねぇ』という人間であった。

実際串カツを食べ始めて30分後ほどに彼女はデザートに移行していた。見る限り串カツは10数本しか食べていなかった。その前で30本目の串カツに入る私はまたもやなんだか気まずい感情を抱えていた。私としても自分が食べる方の人間であることはわかっているのでこのパターンは容易に想像できたしむしろこうでなければ驚いていたと思う。

ここで普通の友人ならば話をして待ったり水を飲んだりするものだが彼女は違った。食べ放題の時間は1時間半ほどでちょうど西田さんがここに着くまでの時間にぴったりであったから私は『1時間半だしちょうどだね』というようなことを彼女に伝えた。すると食べ終わっている彼女は


『別にもう出てもいいんじゃ無い?』


という言葉を5分に一回ぐらい呟くのだ。当然学生にとってはそこそこな出費がかかる食べ放題なので私は聞き流したが。その後今度は何に飽きたのか『私、甘党なんだよね』と何度か言った後彼女はソフトクリームを作りに行った。その店のソフトクリームは細長いアイスをコーンに自分で巻いていくものでしばらくしたらあと帰ってきた彼女がこう言ったのを私は一言一句忘れられない。


『やっちまったぜ⭐︎』


どうしたらそうなるんだという左右に飛び出まくったソフトクリームと共にこのセリフで彼女は先に戻ってきた。⭐︎もあの話し方ならきっとついていると思う。その後『昔は作るのうまかったんだけど』という話をされながら周りの席の同年代の女の子たちがクスクス笑っている声が気になって仕方ない私がいた。


食事中も何かある度に


『あれ、今のって私が友達多いっていう自慢だった?』


私の学校は専門別だったので他の専門を取っている方と関わることは部活以外あまり無いのだが


『◻︎◻︎(他の専門)でも私有名だったの』


などと言った話を聞かされ続けたのである。



全く、恥ずかしい話私は彼女の面倒くささをわかっていなかったのである。

お読みいただきありがとございます!!

次回の(完結編)では可愛いがぶっ飛んでいる地雷系の女の子の西田さんやまたしても破天荒な清川さんのお話をお楽しみいただければと思います!

既読感覚でいいねを押していただけるとすごく嬉しいです。

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