一旦深呼吸でもしてみ?ほら、落ち着くやろ(ドヤッッ)
なぜ、後ろに足音が続いているのだろう。
確かに俺は「付いてくるな」と言ったはずだ。
それなのに、後ろには軽い足取りで、時折鼻歌も交えながらあのチャラ男が付いてきている。
わかってはいる。
家に入れてしまえば、もうこの世の終わりだ。
だから今、どうやってコイツを撒こうかと頭を悩ませているのだ。
「どしたの?眉間にシワ寄せてー。愛想悪いとモテないよー。ほら笑顔笑顔!」
「俺を悩ませる原因が言うことか?それに別に元からモテねーよ。」
コイツ失礼だな。
「えー?髪の毛と、そのダサい服装さえ辞めれば、人生変わると思うけどー?」
「なにサラッとディスってるんだよ。髪はともかく、服装が人生単位で影響するってひどくねぇ?」
「(え、髪の毛はいいんだ。)絶っっ対変えた方がいいって!マジで!」
「ホント最低!もう知らねー。」
「ちょっ!タンマ!ほら落ち着いて!」
「ちょっとは可哀想かなとか思ってたのになぁ。あ〜ざんねーん。適当に女でも探して泊めてもらえよー。じゃ、さようなら。」
「待てって!ほら!一旦深呼吸でもしよ!りぴーと、あふたー、みー。ヒッヒッフー。ヒッヒッフー。」
「エンタメの定番ネタやめろって!それお産の時のヤツだから!」
「んじゃあ、2呼2吸でいきましょか〜!」
「いやそれ、長距離走の呼吸方!」
「もー、うるさいなぁ。ほら、どーどー。」
「だから俺は馬じゃぁねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!」




